「手巻き寿司用の卵焼き」は普通とどうちがう? 卵液を漉す、味付け、切り方が決め手! 絶妙バランスのすし酢レシピ付き

手巻き寿司用の卵焼きについて注目しました。卵2個で作る基本レシピを見ながら、おいしく焼くコツを紹介していきます。さらに見映えのする切り方の他、子ども向けのサイズなど、様々な方法を解説します。酢飯の作り方にも触れていますから、仕上げまでお役立てください。

手巻き寿司には欠かせない卵焼きは、見た目も味も大切な具材だからこそ、しっかりとしたコツを押さえて作りたいものです。ちょっとした工夫で、ふんわりと仕上がるので、ぜひご参考にしてください。

今回は、子どもに人気の味付けにも注目しました。家族や仲間と一緒に、手巻き寿司を楽しむポイントが詰まっていますよ。

卵焼きをおいしく作るためのコツ

お弁当に入れる卵焼きは、冷めてもおいしく食べられるように濃いめの味付けにする場合があります。手巻き寿司の場合は酢飯に合わせるので、バランスを考え、ほんのりとした甘さの味付けが好まれます。

おいしく作るためには、いくつか作るコツがあるので、ご覧ください。

手巻き寿司の卵焼き

手巻き寿司の卵焼きは、しっとりと柔らかい食感に仕上げるとおいしくなります。ふんわり焼き上げるためには、以下の点に気を付けましょう。

・卵液はザルなどを使って濾すことで、きめ細やかな口当たりになります。

・少量の水を卵に加えることで、フワッとやわらかな食感に仕上げます。

・ふんわりと焼けた卵焼きは崩れやすいので、巻くときは特に優しく扱います。幅の広いヘラがあると、返しやすいですよ。

崩れにくい卵焼きにするポイント

さらに手巻き寿司用の卵焼きは、焼き上がりにしっかり加熱することで、切った後も扱いやすくなります。最後の焼き終わりにフライパン上で形を整えながら、十分に火をとおして仕上げましょう。

焼き上がった卵焼きは、巻きすで形を整えると、よりきれいな仕上がりになります。

手巻き寿司用、卵焼きの基本レシピ

それでは、実際に卵焼きを作る工程をご覧ください。

手巻き寿司用の卵焼きは甘めの味付けで、子どもが喜ぶ味です。酢飯との相性もいいので、ぜひご参考にしてください。

基本の甘だし卵焼き

卵2個で作る、手巻き寿司用の卵焼きレシピです。甘さが苦手な方向きのアドバイスもあわせてご覧ください。

・材料

(2〜3人分)

卵 2個
水 大さじ2
めんつゆ(ストレートタイプ) 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
塩 ひとつまみ

サラダ油 適量

・作り方

【1】卵を割り、菜箸でしっかりと混ぜながらほぐします。その後、ザルや茶漉しで濾すことで、なめらかな卵液を作ります。

このひと手間で、とても焼きやすく、なめらかな食感の卵焼きに仕上がります。
このひと手間で、とても焼きやすく、なめらかな食感の卵焼きに仕上がります。

【2】濾した卵液に、水、めんつゆ、砂糖、塩を加えて混ぜ合わせます。

【3】玉子焼き器(または小さいフライパン)を用意します。まずは中火で均一に熱し、サラダ油を薄く全体に広げます。油が多すぎると卵焼きがベタついてしまうので、控えめにしましょう。

火加減は最後まで中火を維持してください。

【4】卵液の1/3量を流し入れます。表面が半熟になったところで、奥から手前にゆっくりと巻きます。

【5】一度巻き終わったら、卵をフライパンの奥側に移動させます。

もし焼き面に油が足りないと感じた場合は、キッチンペーパーで油を薄く伸ばしてください。

これで卵がくっつかず、巻きやすくなります。
これで卵がくっつかず、巻きやすくなります。

次は残りの卵液を2回に分けて流し、同じように巻いてください。焼きながら巻く作業を繰り返します。

【6】最後の焼き終わりまでしっかりと形を整えながら焼き上げます。

・ポイント

めんつゆの代わりに白だしを使うと、甘みが弱い卵焼きになります。さらに甘くない味がお好みなら、砂糖の量を控えてください。

卵焼きの切り方

せっかく作った卵焼きも、切り方で見た目が大きく変わります。用途に合わせた切り方のポイントをご紹介します。

一般的な手巻き寿司の切り方

粗熱がとれたら卵焼きを切ります。さらに冷めてから切ると、より切りやすくなります。

手巻き寿司用の卵焼きには、細長い棒状に切るのがおすすめです。幅1.5cm程度に揃えて切ることで、きれいに巻きやすくなります。

子ども向けの工夫

小さなお子さん向けには、一口サイズの四角や三角形に切り分けると扱いやすくなります。手で持ちやすい大きさにすることで、自分で上手に巻けるようになりますよ。

太巻き用、ちらし寿司用なら

太巻きの場合は、幅2.5cm程度の短冊切りにします。

ちらし寿司用の錦糸卵にしたい場合は、薄焼きにして、細く切ります。

 

保存方法と作り置きのポイント

手巻き寿司パーティーを余裕をもって準備したい場合は、卵焼きを前日に作っておくことをおすすめします。

保存方法は簡単で、ラップをしっかりと巻いて冷蔵庫で保管するだけ。よりおいしく食べるためのポイントは、食べる30分ほど前に冷蔵庫から出して常温に戻すことです。これにより、卵焼き本来のふんわりとした食感と風味を楽しむことができます。

手巻き寿司に仕上げる

作った卵焼きを使って、手巻き寿司に仕上げましょう。

基本の手巻き寿司レシピ

シンプルな具材で作る、定番の手巻き寿司レシピです。

・材料

(3~4人前)

温かいご飯2合分

【寿司酢】
酢 50ml
砂糖 大さじ1.5
塩 小さじ1/2

焼き海苔(全形) 10~12枚
卵焼き 1本
きゅうり 1/2本
えび 200g程度
片栗粉(下処理用) 大さじ2

しょうゆ 適量

・作り方

【1】最初に寿司酢を作ります。寿司酢の材料を混ぜ合わせ、炊き立ての温かいごはんに加えます。しゃもじで混ぜ合わせながら、ウチワなどであおいで冷まします。

【2】えびの殻と背ワタを取り、片栗粉をまぶして5分程度置きます。その後、よく水洗いします。沸騰したお湯でえびを茹でますが、火をとおし過ぎると硬くなるので注意してください。

茹で上がったら引き上げ、冷ましておきます。

【3】卵焼きを細長く切り、きゅうりを細切りにします。

【4】海苔の上に酢飯を広げます。お好みの具材をのせて巻きます。しょうゆを付けてお召し上がりください。

おいしく作るポイントは

食材は子どもが扱いやすい大きさにカットしましょう。

子どもに人気のカニカマ、ツナマヨなどを具材に使用すると手軽に作れます。シンプルな具材を揃えれば、準備が楽なので頻繁に作ることができますよ。

さらにアボカドやチーズ、海老天などを加えると、コクが増しておいしくなります。

卵焼きで楽しい手巻き寿司を

手巻き寿司用の卵焼きは、基本をしっかり押さえることで、誰でもおいしく作ることができます。ほかの具と一緒に巻いて食べれば、自分で作る楽しさを体験できますよ。シンプルな具材でも十分おいしく、準備も手軽ですから、ぜひおいしい卵焼きを作って、自由に巻いて食べてみましょう。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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