パパママ必読!本好き・芦田愛菜さんが幼少期に愛した絵本とは?

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初の著書『まなの本棚』を出版した芦田愛菜さん。物心つく前から「本を読むのが当たり前になっていた」という愛菜さんは、小さい頃、「図書館に住みたい!」と思っていたそうです。そして今では自身で「活字中毒かも(笑)」というほど、本が手放せない生活に。そこまで本が好きになったのは、両親の影響が大きいといいます。

自称「活字中毒」!芦田愛菜さんに聞く、読書好きになる秘訣とは?
初の著書『まなの本棚』を出版した芦田愛菜さん。これまでに読んだ本のなかから選んだ約100冊を、思い入れたっぷりに紹介する内容です。夏目漱石の...

いつも本が身近にあった

「両親は、私が小さい時からすごく身近に本を置いてくれていました。そういう環境を作ってくれたことに感謝してます。本が好きになったのは、いつもたくさん読み聞かせしてくれていたことが大きいと思います」

読み聞かせを通じて、文字や言葉に慣れ親しんでいたこともまり、3歳の頃にはひらがなを読めるようになっていたと言います。ちょうど芸能界のお仕事を始めた時期で、楽屋にも絵本を持って行っていたそうです。小さい頃の愛菜さんは、どんな絵本を読んでいたのでしょうか? 今回は書籍に収録されている、愛菜さんお気に入りの5冊の絵本について紹介しましょう。

愛菜さんに影響を与えた絵本&児童書

『コンビニエンス・ドロンパ』

作/富安陽子 絵/つちだのぶこ

「これは、お化けのコンビニエンスストアにいろいろなお化けがやってくるお話で、小さい頃に読み聞かせしてもらった絵本のなかでも、とても印象に残っている本です。父がわざと怖い声で読んでくれるので、ゾッとしてキャーキャー言いながらも『また読んで!』ととせがんでいました。その時はまだ文字が読めなかったけど、店内のお化け用の商品も、ひとつひとつ細かく描かれてて、それをじっくり見るだけで楽しかったです」

 

『もったいないばあさん』

作/真珠まりこ

「子どもがご飯を残したり、水を出しっぱなしにしたりすると、どこからともなく『もったいないことしてないかい?』と言いながら、もったいないばあさんが出てくるというお話です。これもまだ字が読めない頃に読んでもらった本ですが、おばあさんの表情や言葉が怖くて怖くて、本を見るのも怖くなって本棚の奥にしまっていました。

でも小学生になってから思い切って読み返してみたら、それほど怖くない。それよりも『ものを大切に』というメッセージを強く感じました。『ずっと遠ざけていて、もったいなかったな』と思った一冊です(笑)」

『おしいれのぼうけん』

作/たばたせいいち ふるたたるひ

「この本を初めて読んだのは3歳ぐらいの頃です。保育園にいる男の子ふたりが悪いことをして先生に押し入れに閉じ込められてしまうというお話で、押し入れに住んでいるねずみばあさんがとにかく怖かった! しかも本に出てくる絵がほとんど白黒で、暗闇の怖さが伝わってくるんですよね。読んだ後は押入れをみるだけで、『ねずみばあさんがいるかも……』と想像していました。

2回目に読んだのは小学校34年生の頃で、やっぱりねずみばあさんが出てくるシーンではドキドキしました。でも、この時は男の子たちの友情や、押し入れに子どもたちを入れる前と後の先生の気持ちの変化なども感じることができて、すごく温かいお話だと思いました。最初と二回目で、あまりに印象が違ってビックリした本です」

『もこもこもこ』

作/たにかわしゅんたろう 絵/もとながさだまさ

「私が小さい頃、両親に何度も『読んで! 読んで!』とせがんでいた絵本です。“もこもこ”“にょきにょき”“ぎらぎら”といった擬音語とそれに合わせた抽象画が描かれていて、ストーリーというより、絵や語感を感覚的に捉えて楽しむ内容です。声に出して読むと想像力が広がる感じがして、大好きな本でした」

『ぐりとぐら』

作/なかがわりえこ 絵/おおむらゆりこ


「この本も、文字が読めなかった頃から読み聞かせしてもらった本です。ぐりとぐらといういつも一緒にいる仲良しのねずみが登場するお話で、こんなに気が合う友だちがいいなと思いながら『ぐりぐら ぐりぐら ぐりぐら』というフレーズを口ずさんでいました。

小学校6年生の時、1年生に読み聞かせをする機会があって、自分が読んでもらっていた時のことを思い出したり、『どんな声で読んだらいいかな』とあれこれ考えたり。読み聞かせって、読み聞かせるほうにも楽しみがあるんだなと気づかせてくれた絵本です」

絵本ってたくさんありすぎて……というパパ、ママは、愛菜さんのお勧めを手に取ってみるのもいいかもしれません。

愛菜さん初の著作は「おにぎり君」!?

ところで、たくさんの絵本や小説を読んできた愛菜さんは、なんと自分でお話を作ってみたこともある!記念すべき処女作?は「おにぎり君」というキャラクターが主人公で、トマトちゃん、なすびちゃんなども登場する冒険ものだったそう。 

「でも、起承転結の『転』がどうしても思いつかなくて、起承承結になってしまうんです。これをしました、ああなりました、終わりみたいになってしまってぜんぜん面白くない(笑)。改めて作家さんって本当にすごいなと思いながら、いつも本を読んでいるんです」

いつか「転」のアイデアが浮かんだ時には、愛菜さんの絵本、小説が読めるかも!? どんなお話になるのか楽しみですね。

 

まなの本棚

年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜が本当は教えたくない“秘密の100冊”をご紹介。世代を超えて全ての人が手に取ってみたくなる考える力をつけたい親御さんと子供たちにも必読の書です。

著/芦田愛菜
本体1400円+税

 

 取材・文/川内イオ

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