りんご飴といえば、お祭りの屋台の定番スウィーツ。丸ごとのりんごに飴がコーティングしてあって、照明が反射してキラキラ輝く姿は、美味しそうで惹かれてしまいますよね。
そんなりんご飴は、揃えやすい材料で簡単に作ることができるんです。りんご飴を作って、おうちでお祭り気分を味わってみませんか? 失敗しないコツやりんごの洗い方、作り方などを一緒に見ていきましょう。
目次
失敗しないコツは?
自宅でりんご飴やフルーツ飴を作って「失敗した…」、という経験はありませんか? その多くは、飴がパリパリしていなかったり、白っぽくざらざらの飴になってしまったりということではないでしょうか。

パリパリ、ツヤツヤの飴に仕上げるには、まず以下の大事なポイントがあります。
【ポイント】
・水分をとる
・しっかり温度を上げる
・飴は混ぜない
・しっかり冷やす
水分をしっかりとる
りんごなどのフルーツは洗ってからしっかりと水分を拭き取って乾燥させるのがポイントのひとつ。水分が残っていると、飴がドロドロになってしまう原因に。キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取ってから飴をコーティングさせましょう。
150℃まで熱する
水にグラニュー糖を入れて加熱して溶かしますが、このとき、温度はしっかり150℃にまで加熱することが重要です。しっかり温度を上げることで、冷却した後、パリパリの食感に仕上がります。

加熱中の飴は混ぜない
砂糖と水を加熱する際、混ぜないこともとても大切。混ぜると結晶化を起こし、白く濁ったり、ざらざらとした食感の飴に仕上がったりしてしまいます。
しっかり冷やしてパリパリにする
しっかり冷やすことで、コーティングしてある飴がパリパリ食感になり、りんごも甘味を感じやすくなります。
りんごの洗い方は?
りんご飴は皮ごと食べられますが、表面の汚れや残留農薬が気になることもありますよね。流水で、30秒以上しっかりと洗い流すだけでもOKですが、それでも気になる方は、重曹や塩、酢を使って洗うのもおすすめです。
りんご飴を作る前に、りんごの洗い方を紹介していきます。

流水で洗う場合
30秒以上、流水に当て、しっかりと手で洗います。りんごの軸の凹みに汚れが溜まりやすいので、しっかり指で洗うことが大切です。もしそれでも不安な場合は、綺麗な柔らかめのスポンジで表面を洗うとしっかり洗うことができます。
重曹を使って洗う
重曹は食品用のものを使うのがおすすめです。大きめのボウルに1リットルの水に大さじ2杯の重曹を入れ、溶かします。そこにりんごを入れ、30秒ほど浸けたら、もみ洗いをして、流水でしっかり洗い流しします。
あまり長く重曹水にりんごを浸けておくと、栄養成分が溶け出すので、30秒程度浸けておくのがおすすめです。
塩で洗う
りんごの表面に塩(粗塩がおすすめ)をこすりつけ、揉むように洗います。その後、流水でしっかり洗いながせば、変色の防止にもなりますよ。
酢水に浸ける
酢1に対して、水3の酢水を作ります。その中にりんごを入れ、1分ほど浸け、流水でしっかり洗い流してください。あまり長く酢水に浸けておくと、酢がりんごに浸透して、すっぱくなってしまうこともあるので、1分以内で洗い流すのがおすすめです。
りんご飴のレシピ
丸ごと1個のりんごを使ったりんご飴のレシピを紹介します。用意するものや、作り方などをチェックしていきましょう。

用意するものは?
・りんご… 1個
・グラニュー糖… 100g
・水… 20ml
・鍋
・クッキングシート
・割り箸
・耐熱容器
・温度計(ある方が失敗しにくいです)
作り方
1.りんごを洗い、しっかりと水分を拭き取り乾燥させておきます。

2.りんごの中心に割り箸を刺します(貫通させないように)。

3.鍋にグラニュー糖と水を入れ、加熱します。

4.温度が150℃になるまで触らずに加熱します。

5.150℃になったら火を止め、鍋を傾け、りんごを入れて1~2回転して全体に飴を絡めます(薄くコーティングするのがポイント)。

6.余分な飴を落としたら、クッキングシートの上にのせて冷まします。

7.粗熱がとれたら、冷蔵庫で1時間しっかり冷やせば完成です。
りんご飴をレンジで簡単に作る方法もあります
火を使わずに、レンジで飴を作ることもできます。レンジで作る簡単りんご飴のレシピです。
1.りんごは洗って水分をしっかり拭き取っておきます。
2.りんごの軸のところに割り箸を差し込みます。
3.りんごが入る大きさの耐熱容器に水と砂糖を入れ、600Wの電子レンジで5分30秒加熱。
4.3が150℃になっていたら取り出し(温度計がない場合は、飴が薄い黄色になったらOK)りんごを入れて薄くコーティングしていきます。
5.余分な飴を落としたら、クッキングペーパーを敷いたトレーに置き、冷蔵庫で1
時間以上冷やして完成です。
りんご飴の美味しい食べ方は?
りんご丸ごと1個を使ったりんご飴は、食べ方がむずかしかったり、食べるとベトベトになったりしますよね。りんご飴のおすすめの食べ方は、冷蔵庫から出したらすぐ食べることと、カットする食べ方です。
・冷蔵庫から出してすぐ食べる
しっかり冷蔵庫で冷やしたりんご飴は、表面がパリパリして美味しく食べやすくなります。冷蔵庫から出したらすぐ食べるのがおすすめです。また、少し飴が溶けてきたら、もう1度冷蔵庫に入れて冷やすと、パリパリ食感が復活しやすいですよ。
・カットして食べる
丸ごと1個は食べきれない場合や、みんなとシェアしたい場合は、りんご飴をカットして食べるのがおすすめです。冷蔵庫で冷やしたりんご飴は、芯を外すように切ります。その後、お好みの大きさにカットし、楊枝などを刺せば、手も汚さずに食べることができます。

お好みのフルーツでも作ることができる
りんごがない場合でも、お好みのフルーツで作ることもできます。パリパリに仕上げるには、ぶどうやいちごなど、表面に水分が少ないフルーツがおすすめです。

りんご飴を作る際の注意点
飴を加熱する際など、とても高温になります。使う容器やトレーは150度以上の耐熱のものを使うようにしてください。プラスティックの容器などは溶けてしまうことがあります。
また、加熱した容器を触る場合は、厚手のミトンを使うなど、火傷に十分注意したうえで、お子さんの手の届かないところで作業をするようにしましょう。
りんご飴を作って自宅でお祭り気分を味わおう
りんご飴は、比較的揃えやすい材料で作ることができます。作る工程もシンプルで簡単。お好みのフルーツでも作ることもできるので、いろんなフルーツ飴を作っても楽しそうですね。火傷に十分に気をつけて、手作りの飴を自宅で味わってみてはいかがでしょうか?
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)