【調査概要:調査期間/ 調査対象/HugKumメルマガ会員 0歳~12歳のお子さんがいる592人】
目次
実態調査!みんなの“ボードゲーム事情”を聞いてみました
遊ぶ頻度は?最多は「月1〜2回のときどき派」
まず、家庭でどのくらいボードゲームで遊んでいるのかを聞いてみました。
もっとも多かった回答は「ときどきする(月1~2回)」で248人。続いて「よくする(週1回以上)」を100人、「あまりしない」を111人が選択しました。
毎週じっくり楽しむ家庭もあれば、気が向いたタイミングで遊ぶ家庭もあるようです。それぞれのライフスタイルや子どもの年齢に合わせて、無理なく取り入れている様子がうかがえます。

人気のゲームBEST3は? 「トランプ・UNO」「オセロ」「カルタ・すごろく」
よく遊ぶゲームについても聞いてみると、1位は444人に選ばれた「トランプ・UNO」でした。ルールがシンプルで、幅広い年齢が一緒に楽しめる、まさに定番のゲームです。
続いて2位は「オセロ」。勝ち筋を考えたり、形勢が一気に変わるドキドキ感を味わえたりとが人気の理由といえそうです。そして、3位にランクインしたのは季節感なども取り入れやすい「カルタ・すごろく」でした。

どれも家に置いておきやすく、思い立ったらすぐに遊べる手軽さが魅力です。自由回答では「カタン」「モノポリー」「ポケモンボードゲーム」なども挙がり、家庭ごとに多様なボードゲームが取り入れられている様子がうかがえました。
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家庭での目的は? 親子の“楽しい時間”づくりがトップに
アンケートでボードゲームをする目的についても聞いてみると、1番多かったのは「家族で盛り上がりたい」という理由でした。424人の保護者が選択し、家族みんなでテーブルを囲める「共有の時間」としての役割を担っていることがわかります。
次に多かったのは「思考力やコミュニケーション力を育てたい」という声で、301人が回答しています。遊びながら戦略を考えたり、相手とやりとりしたりできる点を重視しているようです。また、「雨の日の屋内遊びとして」使う家庭も多く、外で遊べない日の心強い味方になっていることもわかりました。

泣いて笑って…エピソードから見えた“親子ボードゲームのリアル”

ゲームに負けて大号泣!
今回のアンケートでもっとも多く寄せられたのは、子どもたちが本気になるあまり、負けて泣いてしまう場面です。
子どもが勝ち負けに一喜一憂する姿は、まさに「あるある」と言える光景。泣き顔を見せながらも、励まし続けるひとときが、多くの家庭で繰り返されていることが伝わってきます。
- ・負けると泣く。(三重県/女性)
- ・負けたら、必ず泣いてしまいます…。(奈良県/男性)
- ・とにかく負けず嫌いで負けると大泣きする。ボードゲームの順番を決めるためのじゃんけんですら負けて泣いて、まだ結果出てないやろーとなぐさめる日々でした。(大阪府/男性)
- ・負けて大泣きしました!(東京都/女性)
- ・負けると泣いて泣いて大変です。(東京都/男性)
“気づいたら強くなっていた! ”親が驚く成長も
負けて泣いていた子が、ふとした瞬間にぐんと強くなる——そんな「成長の実感」を語る声も多く寄せられました。真剣なまなざしで遊ぶ姿を見守りながら、しっかり成長していることを実感できる瞬間です。
- ・適当にやっているかと思っていたら、しっかりと計算をして勝ち負けを予測して流れを読んでいたことに感心した。(山梨県/男性)
- ・将棋やオセロがいつのまにか強くなっていて、負けた。子どもの成長を感じました。(神奈川県/女性)
- ・はじめはルールを覚えるのが精一杯だったのが、最近戦略を練り出したので、一緒にやっていてもとても楽しいです!(愛知県/女性)
- ・ルールを理解できていたり、先を読んで動いていたりすることを知ったときに、そこまで考えられるようになったのだなと驚きました。(東京都/女性)
家族で笑ってつながる“ほっこりエピソード”
ボードゲームは、たんに勝負を楽しむだけでなく、家族の時間を豊かにするツールでもあります。アンケートでは、思わず笑みがこぼれるようなエピソードが数多く寄せられました。
- ・笑顔がたえないし、笑い声が響く。楽しいです。(岡山県/女性)
- ・普段のお出かけにはついてこなくなった息子も、ボードゲームには参加してくれるのがうれしかったです。(埼玉県/女性)
- ・家族がそろうことが少なくなっていた時期にみんなでトランプをしたら、いつも以上に会話や笑顔が増え楽しめました。(大阪府/女性)
- ・家族でゲームをしているとき、下の娘が2歳頃でしょうか、母親が負けそうになると、ママが負けるのは違うと泣き出してしまいました。(福井県/女性)
ママパパが実感した!ボードゲームで育つ子どもの力

ボードゲームを通して「気づけば、こんな力がついていた!」という声もアンケートにたくさん集まりました。
ここからは、保護者が実感した成長ポイントをご紹介します。
数や文字などの「知識」
ボードゲームには、遊びながら学べるしくみがたくさんあります。アンケートでもこの点を挙げる声が多く見られました。
- ・サイコロで数を学べる。(神奈川県/女性)
- ・数字に強くなったり、自然と足し算とかできるようになっている。(千葉県/女性)
- ・日本地図を使うゲームで県庁所在地など暗記できた。(山梨県/男性)
- ・人生ゲームなんかは、銀行の役をするとお金の計算をするので、学習になる。(京都府/女性)
- ・トランプで、数字やアルファベットを覚えたこと。(群馬県/女性)
- ・児童館にいくと海外のボードゲームがあって、簡単な英語に触れる機会になりました。(千葉県/女性)
- ・ことわざカルタで子どもがことわざを自然と覚えていました!(埼玉県/女性)
机の上で学ぶのとは違い、遊びの中で自然と知識が身につく——これがボードゲームの大きな魅力のひとつです。
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先を読む力・戦略を立てる「思考力」
ボードゲームでは、「どう動けば勝てるだろう?」「相手はどんな作戦を考えているのだろう?」と考える場面がたびたび訪れます。こうした思考の積み重ねが、子どもの考える力をぐっと広げていくようです。
- ・勝つためのプロセスや心理戦を習得できていた。(福岡県/女性)
- ・相手の表情や会話の中でその先の展開を考えること。(大阪府/女性)
- ・作戦を考える力がついた。(神奈川県/女性)
- ・オセロや将棋で先を読む力が身についた。(兵庫県/女性)
失敗と挑戦をくり返しながら、子どもの思考力は自然と鍛えられていきます。気づけば、大人が驚くほどの戦略家に育っていることもあるかもしれません。
感情コントロール・順番待ちなど「心の成長」
感情面や社会性の成長を実感する声も多数挙がりました。勝ったときの喜びや、負けたときの悔しさを経験することで、子どもは少しずつ気持ちをコントロールする力を身につけていきます。また、順番を待ったり、友だちや家族と協力したりする中で、相手への思いやりや、ルールへの認識も育まれていくようです。
- ・順番待ちができるようになった。(北海道/女性)
- ・勝っても負けても、みんなの気持ちを考えて楽しむことができた。(千葉県/女性)
- ・ルールに従って楽しむことを覚えられた。(大阪府/女性)
- ・負けたときの気持ちの立て直し方を学んだ。(福井県/女性)
- ・ルールがあるため、自然と協調性を学べる。(神奈川県/男性)
「悔しい」「譲りたくない」「勝ちたい」といったゲーム中のゆれ動く感情を、安心できる家庭の中で何度も味わうことが、たしかな成長につながっているようです。
勝ち負けを超えて、成長を楽しめるボードゲーム

今回のアンケートからは、ボードゲームが知育や思考力、心の成長をバランスよく支えてくれる存在であることがわかりました。トランプやUNO、すごろくなど、家にあるもので手軽に始められるのもうれしいポイントです。
「子どもとの時間を充実させたい」「雨の日の遊びに新しいアイデアを取り入れたい」――そんなときには、ぜひ親子で一緒に楽しんでみてください。泣いたり笑ったりしながら、子どもが少しずつ成長していく姿を実感できるはずです。
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構成・文/牧野 未衣菜
