幼児教育に効果はある?人気の教育法やおすすめ通信教育まで

すくすく成長し、赤ちゃんと呼ばれる時期が過ぎると幼児期と呼ばれます。幼児期は自我が芽生え始め、心と身体に著しい成長がみられるようになります。言葉が出たり、動きが活発になってくるので、幼児教育に関心を持つママやパパも多いのではないでしょうか。幼児教育の効果やメリット、子供に合う効果的な幼児教育の種類や内容にはどんな特徴があるのでしょうか。今回は、ママやパパの中でも注目度の高い幼児教育についてご紹介します。

幼児教育の効果やメリットとは?

好奇心が旺盛で、脳が柔軟といわれている幼児期に教育を行うことは、たくさんのことを吸収しやすく、得意分野を見つけ伸ばすことができると言われています。幼児期から学ぶ経験を積むことで、考える力を身につけることができ、将来の可能性を広げることができるメリットがあります。

幼児教育とは?

幼児教育とは、小学校に上がる前の未就学児に行う教育のことを言います。幼児(小学生未満)には、文字や英語、数などの知的教育だけではなく、生活全般を通じて発達を助長するために、好ましい経験や環境を揃えてあげることで、礼儀作法やしつけ、人間関係の基本など社会性が身につくことが期待されています。

記憶力が育つ

文字や数字を乳幼児に教える幼児教育として、よく使われるのがカード教材です。カード1枚につき1秒という速さで子供に見せるフラッシュカードという方法は、記憶力を育てる効果があるといわれています。

想像力が育つ

人気の習い事のピアノでは、両手を別々に動かしながら、鍵盤を弾いたり、楽譜を読んだり、一度に様々のことを行います。工作は、手を動かしながら、見えない形を想像して作り上げていく行きます。ピアノや工作を通して、想像力を育てることができます。

基礎体力が育つ

スイミングなどの運動系の幼児教育は、全身を動かすので、基礎体力をつける目的で人気があります。体のあらゆる部分を使うため、バランス感覚が身につくというメリットもあると言われています。

「幼児教育に効果なし」と考える方の意見とは?

幼児教育については、否定的な考えを示すママやパパもいます。「幼児教育に効果なし」派の意見としては、どんなものがあるでしょうか。

早く始めても、差がなくなる

早く幼児教育を始めることで、周りの友達よりできることが多いように感じてしまいますが、言葉や数字を多く記憶させただけの早期教育では、小学生で習い終わった高学年以降、ほとんど差がなくなってしまうこともあるようです。

記憶力=考える力ではない

右脳教育で注目されているフラッシュカードなどは、記憶力を高める効果がありますが、考えずに脳に刺激を送るだけの場合もあります。自分の頭で、考えたり、経験を通して学んだものと異なるので、考える力を伸ばすことができるとは限らないかもしれません。

子供が興味を持たない

それぞれ子供によって、得意なこと、興味のあることは違います。他のお友達とわが子を比べてしまうと、子供のやる気や興味を失わせてしまうことにもなりかねません。ママやパパが「早く始めなければ」と焦ってやらせても、子供にとっては楽しめないことも。子供の興味、最適なタイミングの見極めが重要です。

効果的な幼児教育の選び方

我が子にとって、効果的な幼児教育とはどのようなものなのでしょうか? 幼児教育の効果的な選び方をご紹介します。

子供が楽しめるかどうか

幼児教育は、嫌がる子供に無理にやらせてもあまり意味がありません。子供が興味を持ったもの、面白がったものに合わせて選びましょう。たとえば、「数字を覚える」ためのある幼児教育をやらせたときには興味を示さなかったけれど、同じ目的で別の幼児教育を行ったときには面白がってくれた、なども十分にあり得ます。子供が楽しめる幼児教育を根気強く探してみてください。

継続できるかどうか

子供が飽きないように、徐々にレベルアップしていくものや、別分野に移行できるものを選ぶと良いでしょう。一度やり慣れた幼児教育法で、難易度を上げたり、違うジャンルを学べる方が、子供にとってもスムーズです。

親がフォローできるかどうか

幼児教育は子供が受けるものですが、親がその内容を把握できていないのは考えものです。子供が悩んだときや壁にぶつかったとき、親が子供を導いてあげることが、幼児教育の重要なポイントです。子供だけではなく、親も一緒に学ぶことが幼児教育の効果につながります。

種類と内容からみる幼児教育のおすすめ

効果的で子供に合う幼児教育には、どんなものがあるのでしょうか。注目の幼児教育の種類と内容、特徴を紹介します。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」を目的としています。将棋の最年少プロ、藤井聡太さんが幼少期に受けたことで注目を集めた教育方法です。医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案しました。

モンテッソーリ教育の教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。乳幼児期の幼児教育として受け取られることが多いのですが、アメリカやヨーロッパでは小学校から大学まで採用されています。
日本モンテッソーリ教育総合研究所

シュタイナー教育

シュタイナー教育は、ドイツを中心に活躍したシュタイナー教育の提唱者、ルドルフ・シュタイナーが考え出した教育法です。

知的能力だけでなく、手足を動かした芸術作業に重点を置いて取り組んでいます。頭と手足を使って生き生きと活動する中で、豊かな心を持ち、自分の能力を発展させていける人間形成を行います。
日本シュタイナー学校協会

ピグマリオン

幼児教育家の伊藤恭氏が、長年の幼児教育の経験から創り出した教育法です。人類が知性を獲得した歴史に順じて、正しい順序と方法でカリキュラムを行い、能力を開発します。

暗記など解答能力をつけるだけの教え方ではなく、自分で学ばせ、問題解決能力を育てます。自分で学ぶ力を身につけたことによって、難しい問題も自分で解けるようになります。
ピグマリオン幼児教育

七田式

七田式教育は、幼児教育を追及して60年、世界19の国と地域で実践され約100万人が学ぶ教育法です。高い学力を育てるだけでなく、協調性、人間性、大きな夢・志を持った子供たちを育てます。

七田式教育は、「幼児教育」「胎教」「特別支援」「食学」「脳育運動」「大人・シニアの能力開発」の6つの柱で幼児期から、生まれ持った才能を引き出して活用するトレーニングを行います。学習方法も、子供の興味、家庭のライフスタイルに合わせて「七田式教室でのレッスン」「通信教育」「七田式教材」から選ぶことができます。

七田式教育

ヨコミネ式

ヨコミネ式は、卒園までに園児全員が逆立ちで歩いたり、5歳児で漢字が読み書きできるようになるなど、ユニークな「ヨコミネ式」子育てで注目され、「ヨコミネ式」子育てをカリキュラムとして採用する保育園、幼稚園が急増しています。

自立のために必要な力として、「学ぶ力・体の力・心の力」を意識して、バランスよく経験させ、それぞれの子供が持っている力を引き出します。
ヨコミネ式教育法

自宅でできる!幼児のための通信教育

自宅でできる幼児のための通信教育には、どんなものがあるでしょうか。おすすめの通信教育の種類と内容・特徴を紹介します。

Z会

「最高の教育で、未来をひらく。」が理念の幼児~社会人まで、通信教育をはじめとした教育サービスを展開するZ会グループの通信教育です。

年少、年中、年長の3コース設定されており、それぞれの成長に合わせた内容になっています。1年間の間、毎月、前月末に届く教材を使って学習します。

教材を使った「ワーク学習」と、手を動かし、五感を使って好奇心を広げる「実体験」の2つの柱でより深い理解を促します。「ぺあぜっとシート」というやりとりシートで、担任指導者から「おへんじシート」といお手紙のやりとりが行えます。
Z会

こどもちゃれんじ

子供に大人気のしまじろうでおなじみのベネッセの通信教育です。

子供の成長、発達に合わせて教材設計された、好奇心をひきだす0~6歳向け幼児教育教材です。自分で発見し、解決することで考える力を伸ばしていきます。

0~1歳児用の「こどもちゃれんじ Baby」、1~2歳児用「こどもちゃれんじ ぷち」、2~3歳児用「こどもちゃれんじ ぽけっと」、3~4歳(年少)児用「こどもちゃれんじ ほっぷ」、4~5歳児(年中)用「こどもちゃれんじ すてっぷ」、5歳~6歳児(年長)用「こどもちゃれんじ じゃんぷ」の6コースに分かれています。
入会金0円・送料別途不要で、無料体験教材も用意されています。
こどもちゃれんじ

ポピー

昭和48年(1973年)に発足された、全日本家庭教育研究会(全家研)が企画する幼児・小学生・中学生のための家庭学習教材です。

「自ら学ぶ力」と「学習習慣」を身につけられ、家庭学習のコツがわかる内容になっています。シンプルな紙の教材で、楽しく学べ、無理なく続けることができます。会費は、毎月の金額はお届けする学年(学齢)によって異なります。

「幼児ポピー」は楽しい教材で、2歳児~年長さんまでの各学齢ごとに、2~3歳児「ももちゃん」、年少3~4歳児「きいどり」、年中4~5歳児「あかどり」、年長5~6歳児「あおどり」のコースに分かれており、小学校入学以降に学ぶことが好きになる基本を育てます。
ポピー

スマイルゼミ

株式会社ジャストシステムが提供するタブレットを使って学ぶ幼児、小学生、中学生向けの通信教育です。

やればできる経験から、次につながる自信を、「学ぶ楽しさ」を知って、自ら学ぶ姿勢を育むことのできます。

ひらがな、カタカナ、英語から数、時計、かたちや生活など、全10分野を学ぶことができます。タブレットが学習をサポートしてくれるので、子供が一人でも学習に取り組むことができます。
スマイルゼミ

がんばる舎

がんばる舎は、通信教育・家庭学習用の幼児教材「すてっぷ」などを提供しています。

子供部屋で一人で勉強するのではなく、両親の目の届くリビングなどで、親子でコミュニケーションをとりながら一緒に勉強する学習方法です。
2歳から小学校ご入学までの幼児教材『すてっぷ』では、言葉・数・量、図形、記憶、知識、作業を子供に合わせて学習でき、親子で学ぶ楽しさが体験できます。

「1日20分」を目標に、お子さまと一緒にコミュニケーションを取りながら進めることができます。1回あたり4・5ページ週1回程度のシンプルな勉強法なので、無理なく勉強の楽しさを実感できます。
がんばる舎

子供に合わせた幼児教育を

いかがでしたか?幼児教育には、さまざまな効果やメリットを紹介しました。気になる幼児教育、教材が見つかったママとパパもいらっしゃるのではないでしょうか。「楽しくできそうだな」と思ったら、子供と良く話し合い、お試し体験などから始めてみてはいかがでしょうか。

 

文・構成/HugKum編集部

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