離乳食にきのこは使える?おすすめの種類と下処理方法、きのこだしの取り方や時期別レシピを紹介

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。秋が旬の野菜でもある「きのこ」。香りがよく、触感も美味しく、料理に少し入れるだけでアクセントになるきのこですが、離乳食にはいつから使うことができるのでしょうか?今日は、きのこを食べられるようになる時期、使う時の注意点、離乳食きのこレシピを紹介します。

離乳食にきのこは使える?いつから?

まずは、きのこを使える時期やアレルギーについてご説明します。

きのこは離乳食後期から

離乳食メニューにきのこを使うのは、離乳食後期からがおススメです。離乳食後期に食べられるようになる野菜は、さやいんげん、チンゲン菜、春菊、水菜などもありますが、きのこは弾力もあり噛みちぎりにくいこともあるので、それらの野菜をチャレンジした後にしましょう。

離乳食メニューや大人メニューを作る時に、余裕があれば食材の色の意識を取り入れてみます。赤青黄緑黒の5色があると、彩り豊かになります。きのこは「黒」に分類されます。黒が入ると一気にメニューの彩りが締まります。きのこの独特の風味と色合いは、いつものメニューを更に美味しく仕上げてくれますよ。

きのこだしはいつからOK?

きのこのだしと言えば「干ししいたけ」。干ししいたけだしは離乳食初期から使えますが、干ししいたけそのものは、硬いため離乳食期はNGです。

きのこはアレルギーがある?

きのこでアレルギーになることは、少ないとされています。きのこに限らず、初めて食べる食材は、小さじ1の少量からスタートし、少しずつ量を増やしていきましょう。

離乳食に使うきのこの種類と下処理法

離乳食に使いやすいきのこと言えば、しいたけ、しめじ、まいたけ、えのき、なめこです。この5つのきのこをそれぞれどのように使うか解説します。すべてのきのこに共通する下処理は、石づきを切り落とすことです。洗うときのこの風味が落ちるので、目視で汚れがなければ洗わなくてもOKです。

しいたけ

石づきをとった後、布巾で汚れをふき取る。内側の襞にゴミがある場合は傘をたたいて落とす。軸は大人の場合、割いて食べられるが、赤ちゃんには弾力があり食べにくいため使わない。

しめじ

石づきをとった後、手で小分けにした後に、縦半分に割いて、赤ちゃんの月齢に合わせて切ると離乳食に使いやすい。

まいたけ

石づきをとった後、手で縦に割いてから赤ちゃんの月齢に合わせて切ります。

えのき

石づきをとった後、手でほぐして赤ちゃんの月齢に合わせて切ってから離乳食に使う。

なめこ

石づきをとった後、熱湯にサッと入れて茹で、余分なぬめりを取り赤ちゃんの月齢に合わせて切ってから離乳食に使う。

離乳食にきのこを使用するときの注意点

離乳食では避けた方がいいきのこの種類や注意点をお話しします。

エリンギは離乳食期はNG

エリンギはきのこの中でも弾力が強いので、離乳食期はNGの食材です。

きのこは細かいみじん切りから始める

離乳食後期の食材は5mm程度に切るのがお約束ですが、きのこは弾力があり、噛みちぎりにくいので、最初は2~3mmのみじん切りからスタートします。赤ちゃんの食べる様子、便の様子を見つつ徐々に大きさを変えていきましょう。

離乳食初期から使えるきのこだしのとり方

干ししいたけだしの作り方

<材料>

干ししいたけ 5枚
水 500ml

<作り方>

1.干ししいたけの汚れを取り除く。

2.分量の水にをつけ、上からラップを落とし、干ししいたけの全体が水につかるようにする

3.一晩、冷凍庫に入れて戻す

上記の戻し汁をだしとして使います。戻した干ししいたけは大人の料理に使いましょうね。

離乳食の時期別きのこレシピ

離乳食後期以降|なめこのおろし汁

なめこのとろみで食べやすいとろみスープに仕上がりました!

<材料>

煮干しだし 200ml
豆腐 15g
なめこ 5g
にんじん 15g

<作り方>

・豆腐 5mm~7mm角
・にんじん、皮をむいて5mm~7mmの長さの千切り
・なめこ、ザルに入れて湯通し5mm

1.煮干しだしに、にんじん⇒なめこ 豆腐の順に入れて煮る。

2.味噌、極わずかで風味づけ

離乳食完了期|鮭と野菜の蒸し物

切って蒸すだけ簡単メニュー。味付けなしで野菜の素材の甘みをいただきます。

<材料>

生鮭 20g
玉ねぎ 20g
もやし 10g
しめじ 5g

<作り方>

・鮭、皮と骨を取って軽く塩をしてキッチンペーパーで包む
・玉ねぎ 1cm厚さに切る
・しめじ半分に割き1cm長さ
・もやし半分の長さ

1.耐熱皿に材料を入れて、蒸し器に入れて蒸す

離乳食のきのこに関する体験談

HugKum編集部では、0~2歳の子を持つママやパパを対象に離乳食でのきのこについて、アンケート調査しました。まずは、赤ちゃんがきのこを好んで食べてくれたか聞いてみました。

Q.離乳食でお子様はきのこを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

結果は、約2割がきのこを『好んで食べた』とやや少なめに。『食べてはくれた』が半数ほどの回答でした。きのこを食べる赤ちゃんの様子や、与え方で工夫したこと、感想などの体験談も見ていきましょう。

★ママパパの体験談

「えのきなどを細かく刻んで他の食材に混ぜて与えたらうまくいった」(20代・福井県・子ども1人)
「細かく刻めば食べました。味よりも、食感が嫌なようでした」(30代・東京都・子ども2人)
「小さく刻まないと食べにくいのか、口から出してしまっていた 細かく刻んで柔らかく煮ると 特に気にせず食べてくれた」(40代・茨城県・子ども1人)
「きのこは初めからよく食べ、どの種類でも進んで食べていたし今も食べている。野菜の中で一番よく食べる。」(30代・埼玉県・子ども1人)
「キノコ類は好きで、そのままでも好んで食べてくれたので、色々な料理に入れて活用することができた。」(30代・栃木県・子ども1人)
「味にクセが少ないからか、えのきはよく食べた。しいたけ、しめじ、まいたけ等は味や香りが強いためかあまり食べなかった。」(20代・埼玉県・子ども2人)
「ぬるっとした食感が嫌かもしれない。 椎茸はみじん切りにすればなんとか食べた。」(30代・島根県・子ども1人)
「しめじは小さく切っても赤ちゃんにとっては歯応えがありすぎ噛みにくいようで、よく口から出しました。 舞茸や椎茸は小さく刻めば食べました。」(30代・大分県・子ども2人)

 

やはり、弾力のあるきのこは赤ちゃんには噛みきりにくく、口から出してしまったり、食べにくそうにしている様子が伺えます。

きのこの食感が苦手な子もいれば、「しいたけ」や「しめじ」のような香りのクセが苦手に感じる子もいるようです。細かく刻めば食べてくれた、他の食材に混ぜて分からないようにしたらうまくいったなどの声が聞こえてきました。

いつものメニューのちょっとしたアクセントにもなるきのこを要図に活用してみてくださいね!

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

 

 

 

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