子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴46年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。
幼稚園の面接で、「落ち着きがなくて幼稚」と言われました。私は、息子をそういう目で見たことがなかったのでショックで…。私のような「うちの子に限って!」という過信が、いずれ大きな社会問題になるような事件を起こすのでは!? と不安になりました。しかし面接まで2時間も待たされて、親と離されたらお行儀よくなんてできない!とも思うのですが…。あまりに気になって、主人や私の両親にも相談しました。みんな「心配ないよ」と言ってくれますが、これからの子育てで注意したほうがいいことはありますか。(2歳8か月の男の子のママ)
気にしなくて大丈夫! わが子を否定するような園には行かなくていいです
おっしゃる通り、初めての場所で緊張や不安をどうしていいのかわからなかったのでしょう。
子どもは初めてのことが起きたときは、思いもよらない行動をするものです。面接なんて場は今までになかったのですから、わが子の反応を見て「あら、こんなふうになっちゃうのね」と思えばいいのです。気にせずに、今まで通りに暮らしてください。
ありのままの子どもを受け入れてくれるのが、本来の幼稚園です。もしわが子を否定的にみるような園ならば、行かなくていいです。あなたも子どもも、ちっとも悪くなんてありませんよ!
教えてくれたのは
保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて半世紀。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。親向けの最新刊に『保育歴50年!愛子さんの子育てお悩み相談室』(小学館)がある。
イラスト/海谷泰水