未来を生き抜く子供たちに必要な三種の神器って?【行正り香のおうちDE教育改革!Vol.2】

未来→現在へ、子供たちが生きる社会から逆算して子育てをしよう

みなさん、こんにちは。

料理研究家の行正り香です。すっかり秋になって食べ物の美味しい季節になりましたね。

今回は、私が自分の子供たちを育てるときに“これは大事だ!”と思い続けてきた、3つの大切なことについてお話しましょう。みなさんも、子育てをしている中で、“これだけは大切にしている”“これは譲れない”という、こだわりや育児方針があると思いますが、私も子供たちを育てながら、自分なりの方針を持っていました。

行正流・子育ての「三種の神器」とは?

私が大切にしてきたもの、それは、「ITリテラシー」「英語」「挨拶」の3つです。みなさんから見れば、英語と挨拶に関しては、子供たちに必要だと分かってもらえると思うのですが、ITリテラシーについては、“なに?これ?必要なの?”という感じではないでしょうか。意外に思われるかもしれませんね。

子供たちの生きる未来を想像する

そもそも私の子育てに対する考え方なのですが、私は昔から、子育てや教育は子供の将来を見通して、未来の社会から逆算して考えることが大事だと思っていました。なぜなら、私達の親の世代であれば、自分が生きてきた人生と同じような社会を前提に子育てをすることができましたが、今はそういう時代ではないからです。テクノロジーによって社会の変化は早くなりましたし、今までの常識が通用せず、制度や習慣などもどんどん変わっています。

だからこそ、親は子供たちがどのような未来を生きるのかを想像して、教育をデザインすることが大事だと考えていたのです。たとえば、新聞を読んだり、近未来の映画を見たりしながら、“AIが普及した世の中ってどんな生活になるのだろう”と親が想像して、子供たちに必要な力を身に付けさせることが大事だと考えていました。

ITリテラシーはなぜ重要?

未来は私たちが想像することのできない世界に変化していくことを意識すると、ITリテラシーというのは、とても重要なスキルだと分かりました。なぜって、これから生きていくうえで、子供たちはコンピュータやITと無関係では生きていけないからです。どんな仕事に就いたとしてもコンピュータは必要ですし、未来の社会では、仕事で必要とされなくても、生活レベルでもコンピュータとの関わりは増えます。

ちなみに、ITリテラシーというと、今はプログラミングスキルをイメージされる方が多いかもしれませんが、そうではありません。ITリテラシーとは、スマートフォンの使い方やLINEでのコミュニケーションの取り方、プレゼンテーションのスライドの作るという具合に、ITをどのように活用できるかといったスキルのことをいいます。

コンピュータやスマートフォンこそ、子供の可能性を広げるツール

コンピューターやスマホを早くから与えるメリットは?

よく日本では、インターネットやスマートフォンは危ないからという理由で、子供に与えないご家庭が多いです。しかし、私は、そうは考えず、自分の子供たちにはコンピュータが使えるようになってほしいと思い、早くから与えていました。娘たちにコンピュータを買い与えたのは、たしか、小学校2~3年生の時だったと思います。

それから、ローマ字入力を覚えたり、興味のあることをウェブサイトで調べたりしていました。また5年生になった時は、簡単なウェブサイトをテンプレートから作る方法も教えましたし、中学2年生の時は、“動画編集をやってみたら?”と勧めたこともあります。私は動画編集の知識はないので教えられないのですが、“YouTube見たら作れるよ”って。

世の中はもう、デジタルワールドです。子供たちにスマートフォンやコンピュータを与えてしまうと、不適切な使い方をしてしまうと心配される気持ちも分かりますが、だからといって、与えないという判断は、子供たちの可能性を閉ざしているような気もします。もし心配であれば、“使用する時はリビングで使う”“自分の部屋では使わない”などのルールを決めて、親の目の届く範囲で使わせるのはどうでしょうか。使わなければ、ITが持つ可能性も知らないまま育ってしまいます。

タブレットよりコンピューターがいい理由

ちなみに、“私はITなんてよく分からないから”と話される保護者の方の中には、コンピュータではなく、タブレットを子供に与えてしまう家庭が多いのです。しかし、できるのであれば、キーボードのついたコンピュータを与えてあげてほしいと思います。なぜなら、タブレットというのは、ゲームをしたり、動画を見たりと使い方が受け身になりがちだからです。それに比べて、コンピュータはいろいろなものを作ることができるので、クリエイティブなれます。この違いは、やはり大きいです。

英語ができると世界は本当に広がる

私が育児で大切にしてきたもので「英語」と「挨拶」については、子育てをしている皆さんには、共感してもらえるお話だと思います。子供たちの将来を考えると、やはり英語は必要ですし、挨拶は人として生きていくうえで最低限、身に付けておきたいマナーです。

思った以上に成果の出ない英語教育

英語については、私もアメリカの大学に留学した経験があるので、とても重要だと考えていました。だからこそ、娘たちが小学4年生のときに「カラオケEnglish」という英語教材の開発も始め、英語教育に力を入れました。もちろん、そこにたどり着くまでは、娘たちを英会話教室や英語の塾に通わせていたのですが、思った以上に、英語が話せるようにはなりませんでした。そこで、私は自分が学んだ英語の学習方法で、娘たちにも英語教育を与えたいと思ったのです。

英語のメリットは情報量と発信力

英語が出来るようになると、間違いなく、世界は広がります。ひとつの情報でも、日本語で検索するのと、英語で検索するのでは、得られる情報量は違います。また、自分のことを伝えるときも、日本語の場合は日本語を理解できる人にしか伝えることができませんが、英語であれば世界中の人に発信することができます。英語が話せる、話せないは、子供たちの人生に与えるインパクトがかなり大きく、得られるチャンスも多いのです。私は、自分の留学経験でそれを実感しました。私は、英語が話せたから、お仕事でも多くのチャンスを得られたと思うのです。

では、どのような英語教育が良いのでしょう。これについては、また回を改めてお話ししたいと思います。今回は、私が子育ての中で大切にしてきたもの、「ITリテラシー」「英語」「挨拶」についてお話しましたが、何か少しでも、みなさんの子育てにお役に立てたら嬉しいです。

記事執筆

行正り香|料理研究家

料理研究家。福岡市出身。高校時代にアメリカに留学後、カリフォルニア大学バークレー校の政治学部を卒業。帰国して大手広告代理店に勤務しながら料理本を出版。退職後は「なるほど!エージェント」を立ち上げ、料理家としても、テレビや雑誌などで幅広く活躍中。現在は英話学習アプリ開発「カラオケEnglish」なども手がける。『19時から作るごはん』『行正り香のインテリア』(ともに講談社)など、著書は50冊以上。また、献立づくりの悩みを解決するアプリ「今夜の献立、どうしよう?」でレシピ提案やコラムや料理のコツを動画で配信している。

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取材・文/神谷加代

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