独特の世界観で、大人からも子どもからも大人気のお笑いコンビ芸人・ジャルジャル。そんなジャルジャルのひとりである福徳秀介さんと、絵本作家の北村絵理さん共作の絵本『なかよしっぱな』が新登場!
きっかけは『小学一年生』付録ミニ絵本
本作は、もともとは『小学一年生』9月号付録の同名のミニ絵本のモチーフでした。福徳さん・北村さんコンビによる絵本作品1作目『まくらのまーくん』の「第14回タリーズピクチャーブックアワード絵本大賞」受賞後、ふたたびの共作となったもの。
↓『小学一年生』9月号発売時の特別インタビューはこちらから
そのミニ絵本「なかよしっぱな」のモチーフを活かしつつも、今回は書籍絵本用に大幅に加筆修正し、ストーリーをさらにゆたかにふくらませて、読みごたえたっぷりの描きおろし絵本に生まれ変わって刊行されました。
福徳さんのいとこ・北村絵理さんが挿し絵を担当
挿し絵を担当した北村さんは、なんと福徳さんのいとこなんだとか! 北村さんの元気いっぱいではつらつとした画調と、福徳さんのたのしい語り口がすてきに融合した、笑いと気づきが満載の一冊となっています。
『なかよしっぱな』がなぜオモロイのか? HugKumが大分析!
ケンタくんの右の鼻の穴「みぎっぱな」と、左の鼻の穴「ひだりっぱな」。仲の良い鼻の穴のコンビが本作の主人公。ある日「他人から見ると、みぎっぱながひだりっぱなで、ひだりっぱながみぎっぱななのでは?」 そんなことに気がつき、こんがらがってしまったふたり。奇想天外で奥の深い『なかよしっぱな』のおもしろさを徹底分析します!
1.漫才の台本みたい!
ジャルジャルの漫才を彷彿するような台詞のかけあいがなんといってもおもしろい絵本! 吹き出しに書かれた台詞をメインにテンポよくストーリーも進んでゆきます。親子で役を分担して、かけあいをたのしんでも◎
2.右と左の奥深い問題が哲学的!
どっちがみぎで、どっちがひだり? 就学前のお子さんがつまずきがちな「右・左」の問題。「なかよしっぱな」コンビも同様にその問題につまずいているので、いっしょに考えながら読み進めることができます。さらに、自分から見た右・左が、相手から見たら逆になるというちょっぴり哲学的な気づきには「相手の身になって物事をみつめてみよう」という、隠れテーマが含まれているようにも…。
3.ちがいさがしのおもしろさも!
物語には、何組もの「みぎっぱな」「ひだりっぱな」コンビが登場。一見するとそっくりな「みぎっぱな」と「ひだりっぱな」ですが、よーく見ると、目の形や顔のつくりなど、細かな特徴に違いがあるんです。これはどっちだろう?と挿し絵の「~~っぱな」のひとつひとつを確認しながら読むというたのしみ方もおすすめです。
4.「大事なこと」に気づかせてくれるラストにほっこり
どっちがみぎでどっちがひだり? ということにこだわっていた「みぎっぱな」と「ひだりっぱな」。けれども最後の最後には、いつも隣にいるお互いの存在がなにより大切であることに気がつきます。ラストの展開には、ほっこり。
特製なかよしっぱなトートバッグをもらおう!
さらに、いまなら『なかよしっぱな』の特製トートバッグもプレゼントキャンペーン中。北村絵理さんによる「みぎっぱな」「ひだりっぱな」のイラストがついた、絵本をいれるのにちょうどいいサイズのトートバッグです! この機会をどうぞお見逃しなく。
<ご応募方法1>絵本に挟み込まれている「愛読者カード」に感想を書いてご応募ください。抽選で30名様にプレゼントされます!
<ご応募方法2>もしくはぴっかぴか絵本のツイッターアカウントをフォローの上、#なかよしっぱな で絵本の感想をツイートしてください。抽選で10名様にプレゼントされます!
ややこしさが面白くって奥深い! 左右の判断の練習にも
元気でたのしいイラストと、テンポの良い『なかよしっぱな』コンビのやりとりに大笑い! 何度も繰り返される「みぎっぱな」「ひだりっぱな」のややこしい響きはクセになりそう。さらに、奥の深い物語にはパパやママもついつい考え込んでしまうかも。お子さんの左右の判断の練習にもなるので、たのしくじっくり読んであげてくださいね。
文・福徳秀介(ふくとく しゅうすけ)
1983年生まれ。2003年にお笑いコンビ「ジャルジャル」を後藤淳平さんと共に結成。TV・ラジオ・舞台等で活躍し、M-1 グランプリやキングオブコントの常連。YouTubeではコント動画を毎日配信している。2016年以降は単独の活動として、絵本の文筆も開始。北村絵理さんとの共作『まくらのまーくん』は第14回タリーズピクチャーブックアワード大賞を受賞した。
絵・北村絵理(きたむら えり)
1982年生まれ。梅花女子大学児童文学科卒業。関西在住の絵本作家・イラストレーター。子どものころから絵を描くことが好きで、大学でも絵本作りを学ぶ。いとこの福徳さんと「一緒に絵本を作ろう」と盛り上がったことから、2017年「まくらのまーくん」を共作、第14回タリーズピクチャーブックアワード大賞受賞。
構成・文/羽吹理美