小学生のプレゼンのクオリティがすごすぎる!【スタートアップJr.アワード2019】レポート

去る11月16日(土)、都内で行われたのは小学生14名によるプレゼンテーション大会!小学2年生から6年生の参加者が、思い思いのかたちで社会課題解決の方法を発表しました。その内容は、「レモネードスタンドを学校に」、「eスポーツの新しい授業を学校に作る!」といった学校内のものから、「花を街中にいっぱいにすることで生まれる10年後も20年後も住み続けたい街作り」のような社会の課題を解決するものまで多様。HugKum編集部が、その最終審査会に潜入取材を行いました。

小学生のプレゼンコンテスト「スタートアップJr.アワード2019」とは?

今年初めて開催されたこのアワードは、スクールイノベーション部門とソーシャルイノベーション部門の2部門で、小学生からのプレゼンテーションを募集。厳正なる審査の元、最終審査に進んだ計14名のファイナリストが東京・永田町のイベントスペース「GRiD」に集まり、持ち時間5分程度でのプレゼンテーションを行いました。

SDGs(持続可能な開発目標)に絡むことやマイノリティ の方へのケアをテーマにしたものも多く、どれも大人も下を巻くほどレベルの高いプレゼンテーション!その競争を勝ち抜き、それぞれの部門で賞をとった内容を紹介します。

スクールイノベーション部門

・大賞:茂木 七斗さん(小3)「ニコニコ学校プロジェクト」

学校に毎日ニコニコ通えるように4つのアイデア(好きな授業を自分で選べる、トロッコで通学する、など)を提示し、子どもらしい視点を説得力のあるおもしろい資料で発表した茂木さんがグランプリに。自らの顔写真を多用したパワーポイントの資料使いは圧巻で、会場は笑いに包まれました。

・優秀賞:林 直生さん(小5)「レモネードスタンドを学校に」

5年生の林さんは学校にレモネードスタンドを作り、小児ガンの子どもたちを救いたいという思いを熱弁。自らも肺炎で入院したことをきっかけに、このプランを思いついたそうです。実体験からの語りが、聞き手の興味を惹きつけます。

・特別賞:岡本 大輝さん(小5)「eスポーツの新しい授業を学校に作る!」

岡本さんは大好きな「フォートナイト」のゲームを授業に取り入れるとどんなメリットがあるのか、語ってくれました。「好き!」が伝わるプレゼンに、聞いているこちらも思わず笑顔に。

ソーシャルイノベーション部門 

・大賞:小助川 晴大さん(小5)「日本と世界の食料問題を解決するアイデア」

ソーシャルイノベーション部門で大賞に輝いた小助川さんは、フードロスについて真剣に考え、独創的な考え方を披露。自ら試作したロボットの実験機もあり、実現に向けひたすら邁進する姿は、尊敬に値するほど!

・特別賞:上田 夢さん(小2)「かたつむり☆プロジェクト」

特別賞の上田さんは、全世界中の人がかたつむりを頭にのせて集まれば、世界平和が叶うという論を展開。真摯な語り口に、会場全体がじっと聞き入っていました。

受賞した子もしなかった子も、個性たっぷりのプレゼンテーション!とてもクオリティが高く、大人にはない独創性や発想力に、たくさんのことを考えさせられました。緊張から解き放たれ、ホッとした小学生たちの笑顔、素敵ですね。

審査員には『小学一年生』の編集長も!

ちなみに、最終審査の審査員のひとりは小学館の『小学一年生』編集長の長竹俊治氏。参加した小学生の意識や社会洞察力、プレゼンテーション能力の高さに感心し、今後の雑誌づくりの刺激になったと語ります。そして何らかのかたちで、今回の小学生たちの思いを継続させ、実行できるような支援をしていきたいそうです。

 

今回の「スタートアップJr.アワード2019」を主催したのは、子供の体験型キャリア教育事業を推進している株式会社バリューズフュージョン。小学生自らが考えたアイデアを、プレゼンテーションも含めて評価、表彰することで、幼いころから問題意識をもったり、課題解決について真剣に考えることのできる子どもたちを育てることを狙います。

今回の大会だけでなく、子どもビジネススクールなどのコースも。これからの社会を生き抜く子どもたちに必要なのは非認知能力。我が子にクリエイティブな発想力や柔軟な思考力をつけたい、とお考えなら、体験してみるといいかもしれません。

 

取材・文/HugKum編集部

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