哺乳瓶の専用洗剤は必要?
赤ちゃんはママから受け継いだ免疫を持って生まれてきますが、産まれた直後からどんどん低下。特に抵抗力が弱い時期なので、衛生対策はしっかりしてあげましょう。
さらに母乳やミルクは栄養分が豊富なので、少しの洗い残しでも菌が増殖してしまうので注意が必要。また時間が経つほどに、汚れがこびりつき洗いにくくなってしまうので、使った後はすぐに洗浄するのがポイントです。早めに“しっかり洗浄”し、“きちんと消毒”することを心がけましょう。
大人と同じ食器用洗剤でもOK?
哺乳瓶を清潔に保つには、洗剤を使ってタンパク質を多く含むミルクやだ液などの汚れをきれいに洗浄することが必要。しかし、大人と同じ食器用洗剤を使うと、万が一洗い残しがあると心配ですよね。
哺乳瓶専用の洗剤は、天然由来成分のものや、無香料・無着色のものが多く、赤ちゃんにやさしい成分で作られているので安心。洗うために使うスポンジやブラシは、大人の食器を洗うものとは別に、赤ちゃん専用の清潔なものを使用するようにしましょう。
洗浄と除菌って違うの?
一般的に、洗浄とは、水や洗剤を使って汚れを取り除くことを意味し、除菌とは菌やウィルスの数を減らすことを指しています。
哺乳瓶を除菌するには煮沸消毒、電子レンジ消毒、薬液消毒の3つの方法がありますが、いずれの場合も、除菌前に哺乳瓶をパーツごとに分けてきれいに洗浄する必要があります。汚れが付いたままでは消毒・除菌がうまくできないことがあるので、必ず洗浄してから除菌するようにしましょう。
哺乳瓶の洗い方
除菌の前に、まずはきれいに洗浄することが必須! 哺乳瓶の洗い方について詳しくみていきましょう。
使用後すぐに洗えない場合は、水につけおき
哺乳瓶を使った後、忙しくてすぐに洗うことができない場合は、放置せずに水につけておくのがおすすめ。
ミルクの残りが入ったままの状態にしておくと、哺乳瓶の端でミルクが固まってしまい汚れがこびりついてしまうことも。水につけておくと、後からまとめて洗うときに、汚れもすっと落ちやすくなります。
各パーツをブラシやスポンジで洗浄
キャップ部分と乳首、ボトル部分を分解してそれぞれのパーツをていねいに洗います。乳首の先の部分やボトルの底は普通のスポンジでは届きにくいため、哺乳瓶を洗うための専用ブラシなどがあると便利。
乳首の部分は傷つきやすく、破けやすくもあるので内側からも外側からもやさしくていねいに洗うようにしましょう。特に細かい部分に汚れがたまりやすく、洗剤も残りやすいので、隅々まできれいに流水で洗い流すことを忘れずに。
哺乳瓶の消毒・除菌方法
栄養分が豊富なミルクは雑菌が繁殖しやすく、洗浄だけでは汚れや菌が除かれていないこともあります。洗浄の後に消毒・除菌を行うには、煮沸消毒、電子レンジ消毒、薬液消毒を使った3つの方法があります。
熱湯で煮沸消毒
哺乳瓶を煮沸消毒をするには、大きめの鍋に沸かしたたっぷりのお湯の中に分解した哺乳瓶のパーツを沈ませて、5分ほど煮沸してから取り出すのが一連の流れ。ガラス製や樹脂製など哺乳瓶の素材によって煮沸時間が異なるので説明書を確認しましょう。
また乳首や蓋などが熱い鍋肌についてしまうと、変形の恐れがある場合もあるので注意が必要です。煮沸し熱くなった瓶はトングを使って取り出し、水気がとれるように逆さまにした状態で自然乾燥させましょう。タオルなどでふき取ると繊維や雑菌が付着してしまうこともあるので注意が必要です。
煮沸消毒は、低コストなところがいいポイントですが、火を使っているので消毒している間に目を離してはいけないので、手間に感じることも。
電子レンジ消毒
哺乳瓶専用のケースに所定の水を入れて、分解した哺乳瓶を入れてスチーム除菌。説明書に記載されている時間とワット数を設定してあたためを開始させます。
短時間で手軽に消毒が完了するため、頻繁に哺乳瓶を使う必要がある時期には特に重宝。使用前に、哺乳瓶が電子レンジ対応のものであるか、忘れずに確認しましょう。
薬液消毒
煮沸消毒と電子レンジ消毒のほかに、哺乳瓶専用の薬液で消毒・除菌する方法があります。
洗剤で哺乳瓶をパーツごとに洗ったあと、除菌剤の入った溶液に浸し一定時間つけおきしておきます。哺乳瓶専用の除菌剤は、液体や錠剤・顆粒のものがあり、指定の量の水に溶かして使うのが一般的です。1日に1回溶液を作っておいて、繰り返し使えるものもあり、こまめに消毒・除菌したい場合に便利。
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人気の哺乳瓶の洗剤おすすめ5選
哺乳瓶専用の洗剤は種類も豊富。赤ちゃんにやさしい植物由来成分や無香料・無着色のものがママパパから支持されているようですね。
ピジョン 哺乳びん野菜洗い
お菓子にも使われる100%食品用原料成分だけで作られているので、生まれたばかりの赤ちゃんの口に入れるものも安心して洗浄できます。また農薬が気になる野菜や果物の洗浄にも使えるので離乳食作りにも便利。
ミルク汚れはもちろん、離乳食の油汚れなど赤ちゃん特有の汚れに特に強く、しっかり汚れを落としてくれる上、泡がさっと落ちるので、すすぎがとってもラク。ママパパの手にもやさしい植物性、無着色、無リンです。
「泡切れもよく匂いも残らない」(30代・埼玉県・子ども2人)
「自然由来で赤ちゃんでも安心」(30代・福岡県・子ども1人)
アラウベビー 泡 ほ乳びん食器洗い
植物由来成分を使用したせっけん成分配合の哺乳瓶洗剤です。なめらかな泡でキレイに洗って、すすぎもラクラク。うるおい植物エキス(シソ&アロエの天然エキス)配合で、ママ・パパの手にも優しいのも嬉しいポイント。
排水後は微生物によって生分解されて、すばやく地球に還るというのも未来の子どものことを考えると嬉しい設計ですよね。
西松屋(SmartAngel)哺乳瓶洗い
中性洗剤で手肌にやさしい洗浄料。少ない使用量でも洗いあがりがすっきり。100%食品に使用できる成分を使用しているので、哺乳びんの他にもおしゃぶりや歯がためなど、赤ちゃんの口に入るものの洗浄にぴったりです。
価格もリーズナブルで、子どもが大きくなってもずっと継続的に使用できるアイテムと人気です。
ヤシノミ洗剤 泡タイプ 野菜・食器用(エレフォームポット専用)
自然環境に配慮したヤシノミ由来のマイルド成分によるヤシノミ洗剤。 手肌をいたわりながら、汚れはしっかり落としてくれます。
ノータッチで泡で出てくるオートディスペンサーのエレォームポットを使うことで、清潔さをキープできるので哺乳瓶洗いにもぴったり。きめ細かい泡で汚れをしっかり包み込んで落とし、すすぎやすいので哺乳瓶に洗剤が残ることもありません。
「優しい感じがしました」(30代・東京都・子ども1人)
コンビ 哺乳びん・野菜洗い
天然ヤシ油由来成分を配合したコンビの哺乳びん野菜洗い用洗剤。リン、香料、着色料は入っていない安心設計ながら、しっかりと哺乳びんのミルク汚れを落としてくれます。
天然オレンジオイルのほのかな香りで、洗うたびにリフレッシュ。
哺乳瓶の消毒・除菌剤のおすすめ4選
洗浄のあとに使う除菌剤のおすすめがこちら。液体・錠剤・顆粒タイプのものがあるので、自分に合った使いやすいものを試してみましょう。
ミルトン チャイルドプルーフ
軽くてスマートな錠剤なので、持ち運びや保管もしやすくて便利。1時間以上漬けておくだけで簡単に殺菌・消毒ができて、取り出した後は水ですすがなくてもすぐに使えるというので手間いらずです。
さらに、一度作った消毒液は24時間使えるのも嬉しいポイント。専用の消毒ケースを使えば容量も測りやすく、汚れが入るのを防いでくれるフタ付きなのでセット使いがおすすめ。
「24時間以内なら同じ液を何度も浸け置き液として使用できたので」(30代・岩手県・子ども2人)
「疲れ切っていたので授乳が終わる度に哺乳瓶を入れるだけで良いというのは本当に助かった」(30代・神奈川県・子ども1人)
チュチュベビー つけるだけタブレット
チュチュベビーのタブレット は、タブレットを溶かした溶液に、哺乳瓶や乳首を1時間以上入れておけばOKの哺乳瓶除菌剤です。
発泡するタイプなので、溶け残りも少なく、混ぜなくても均一になるので手軽。軽くてコンパクトなタブレットなので、旅行などにも携帯しやすく、使いたい日数分だけ持ち歩けるのも便利です。
ピジョン ミルクポン
ピジョンミルクポンはサッと溶ける顆粒タイプの哺乳瓶洗浄です。1回分に分かれているので計量の手間がないのがお手軽。
哺乳瓶を洗って溶液に1時間以上浸すだけで除菌が完了。溶液は1日1回作っておけば24時間繰り返し使えます。哺乳瓶の他にも、搾乳器やおしゃぶり、歯がため、ベビー食器など赤ちゃんのまわりのものを一度に消毒できます。
ピジョン 哺乳びん除菌液
ピジョンの液体タイプの除菌液は、計量ラインの入ったキャップ付のボトルに入っていて、注ぎやすいのがポイント。哺乳瓶だけでなく、野菜・果物も除菌できるので自宅用にひとつあると安心ですね。
哺乳瓶の除菌用に液体を水に溶かして作った溶液は、24時間使用が可能で繰り返し使うことができます。
哺乳瓶専用洗剤を使えば「手軽に安心」が叶います
哺乳瓶専用の洗剤と除菌液もさまざまあるようですね。どの商品も、忙しいママ・パパが手軽に扱えるように機能を充実させているのが特徴。普段遣いはこちら、旅行にはこれ、など使い分けるのもおすすめ。
とにかくやることが多い赤ちゃんのお世話の中でも、きっちり清潔さを保ちたい哺乳瓶洗いと消毒・除菌は、優秀アイテムに頼るのが正解です!
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構成・文/HugKum編集部