離乳食の3回食はいつから?量や進め方と献立例、授乳のタイミングを解説

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今回は離乳食が3回食になったときの献立や注意点についてお話しします。

離乳食が3回食になるのはいつから?

離乳食3回食は8、9カ月ごろを目安にスタートです。5カ月から離乳食をスタートしたらなら、離乳食開始から5カ月目の9カ月からがベストです。月齢以外にも、

・口を閉じてモグモグゴックンできている
・鶏のささみや赤身魚、少し繊維のある野菜が食べられている

などがスタートするときの目安にしてみてください。

量の目安はどれくらい?

リズムが付くまで、以下の目安量を基準に。

3回食のリズムを付けるには、最終的に下記くらいの量を目安にしましょう

5倍かゆなら 90g 軟飯なら 80g
野菜 30~40g
豆腐  45g
魚/肉 15g

3回食のタイムスケジュール

離乳食が3回になった時のタイムスケジュール例です。

午前

6時ごろ 起きる
7時ごろ 授乳 活動
9時ごろ 午前睡(1~2時間)
10時ごろ 離乳食①+授乳 活動

午後

2時ごろ 離乳食②+授乳
3時ごろ 午後睡(1~2時間)
6時ごろ 離乳食③+授乳 お風呂
9時ごろ 授乳 睡眠

3回食の進め方や量の増やし方

1回は普段の1/4程度の量に。

離乳食3回食になった時、最初は増えた分の1回は全量を与えるのではなく、普段の1/4程度の量からスタートしましょう。そして徐々に量を増やしていきます。

食材も舌触りがよく滑らかなものから大きく

また、大きさも2,3㎜のみじん切りから5,7㎜角になります。まず大きくする食材は、豆腐、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどの舌触りがよく滑らかな食材からスタート。徐々に繊維が多いものや、肉魚などのパサパサした食材の大きさも変えていきましょう。

調理方法は焼く、蒸すも取り入れて

例えば、調理方法で言うと、茹でる、煮るだけではなく、焼く、蒸すなどを取り入れてみると、メニューの幅が広がります。蒸しただけの野菜や魚は、意外にも赤ちゃんは好んでよく食べます。シンプルな調理方法で大丈夫ですので、頑張りすぎずに毎日の離乳食作りをしてくださいね。

離乳食 3回食のメニュー(献立)例

離乳食1回目・朝ごはん

ごはんと汁物に合わせて、蒸し器を使って簡単に品数が増える献立をご紹介します。

ご飯

5倍かゆなら 90g 軟飯なら 80g

キノコのスープ(右下)

<材料>

かつお昆布だし200
エノキ5g
なめたけ5g
玉ねぎ10g
味噌 0.5g

<作り方>

・きのこ 5㎜
・玉ねぎ 5㎜スライス

1.かつお昆布だしに材料全て入れて煮る

2.味噌で風味づけ

たらと野菜蒸し(右上)

<材料>

たら 15g
にんじん 10g
キャベツ 5g

<作り方>

1.材料を器に入れて蒸し器で蒸す

かぼちゃの蒸し物(左上)

<材料>

かぼちゃ 15g

・かぼちゃは、種とワタと皮を取って蒸しやすい大きさにする

1.かぼちゃを器に入れて、たらと野菜蒸しと一緒に蒸し器で蒸す

3回食と授乳の量やタイミング

ミルクの量は1日5回程度、200mlずつ

3回食になると、だんだん離乳食の量が増え、ミルクを飲む量が減ってくる子が多くなるかと思います。ミルクは、1日5回程度が目安です。

飲むタイミングと量

・朝食後 ~200ml
・昼食後 ~200ml
・昼食と夕食の間 200ml
・夕食後 ~200ml
・寝る前 200ml

というのが一般的。食後の「~200ml」は、赤ちゃんのおなかに合わせて飲ませてあげましょう。量に関してはお使いのミルクメーカーさんの表示を参考にしましょう。

3回食になると大変・・・うまくやりくりする方法はあるの?

「汁物」を取り入れてアレンジして

3回食になると「メニューを考えるのが大変!」ですよね。どうしてもマンネリ化してしまうと思います。私も2人の育児でそのマンネリ体験をしてきましたが、自分自身の経験から、手軽にやりくりしてきた方法をお伝えしますね。

ポイントは、「汁物を取り入れる」こと。

お味噌汁やスープを離乳食に取り入れることでとメニュー作りがとても楽になります。

1食目はお味噌汁・スープとして食べる

2食目はお味噌汁・スープをアレンジする

例えば、ご飯を入れておじやにする。うどんを入れて味噌うどんにする。片栗粉でとろみをつけあんかけを作り、おかゆ、うどん、蒸し野菜、豆腐、魚、肉にかけるなどメニューに変化を与えていました。2回目に使う汁物は、密封容器に入れて冷蔵保存して、当日中に使い切ることをお勧めします。

ママパパのアイディア・体験談

HugKumが離乳食の3回食についてママパパにアンケート調査し、特に大変だったことや、やりくりのアイディアを教えていただきました。体験談をご紹介します。

「3回作るのは大変なので、大人用のご飯を作るときに取り分けて冷凍したり、薄味にして調理の手間を省きました」(30代・愛知県・子ども2人)
「よく食べるので作っても作ってもすぐなくなり、いつも大量に作成。作り置きをして冷凍していました」(30代・埼玉県・子ども2人)
「ストックの消費が増えて、作るペースを上げなければと思っていたが、メニューも浮かばず作る体力もなく、ベビーフードをかなり使ってギリギリだった」(20代・青森県・子ども1人)
「炊飯器で複数の野菜を丸ごと煮る→種類ごとに切り分けフリージング、スープも野菜出汁として使える」(30代・埼玉県・子ども2人)
「時間帯など、タイミングがなかなか難しいです。 忙しい時はすぐに食べられるパウチや冷凍が役立ちました」(40代・兵庫県・子ども4人)
「毎回準備するのがなかなか大変だったが、大人のものを味つけする前に取り分けたり、多めに作って冷凍したものを使ったりと一から作る回数をなるべく減らすようにした」(30代・千葉県・子ども2人)

 

記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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