ドキドキの新入学を前に、「できるようにしておきたい15のポイント」を東京都北区立堀船小学校で主任教諭を務める大野久仁子先生にうかがいました。
前回ご紹介した「学校生活」編に続いて、今回は「登下校の準備・安全」のため、入学前に身につけておきたい項目をご紹介します。
小学生になると親の送り迎えが不要になり、登下校をはじめ、子どもだけで行動する機会が増えます。通学路のチェックや交通ルールの確認など、安心&安全に登下校ができるよう準備しておきましょう。
■チェック7:あいさつができますか?
「おはようございます」など、家庭内であいさつができていますか? あいさつはコミュニケーションの基本です。
まずは、おうちの方が率先して声をかけ、きちんとあいさつができるように練習しましょう。近所や地域の人にあいさつをする様子を見せることで、子どもも自然にできるようになるでしょう。
■チェック8:通学路はわかりますか?
自宅から学校までの通学路を、子どもと一緒に何度か歩いてみましょう。同じ道でも、行きと帰りでは曲がる方向や道の様子も変わるので、行きだけでなく帰りも歩いてみることが大切です。
登下校の時間帯に合わせて歩いてみれば、実際の交通量や道の雰囲気などがよりわかります。必ず通学路を守ることも約束しておきましょう。
■チェック9:交通ルールを理解できていますか?
子どもが交通ルールを正しく理解できているか、確認しておきましょう。外出先でも危険だなと思ったことは、その場で話すようにすると効果的です。
さらに、「車を運転している人からは、子どもが見えないことがある」といった車の特性や、「信号はチカチカしたら渡らない」といったこともしっかり教えましょう。
■チェック10:防犯について話し合いましたか?
幼稚園や保育園と違って、登下校は子どもたちだけで行います。知らない人はもちろん、顔見知りでもついていってはいけないなど、防犯について子どもと話し合いましょう。
また、防犯ブザーをランドセルに取りつけて、実際に使ってみましょう。正しい使いかたをマスターしておくことで、危険を回避することができます。
入学までに通学路をチェックしておくことは欠かせませんね。毎日、安全に登下校ができるよう、ご家庭でも準備しておくと安心です。
次回は、入学前に準備しておきたいチェック項目「授業の準備」編を紹介します。毎日の授業をスムーズに受けられるよう、気をつけておきたいことを確認しておいてくださいね。