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子どもの一人遊びのメリット
他の友達同士で遊ぶ5歳頃までは、一人遊びか大人と遊ぶことがほとんどです。「子どもがお友達と一緒に遊ばない」なんて悩むママ・パパも多いかもしれませんが自然なこと。そして、一人遊びにはメリットがたくさん。一人遊びを思う存分できた子にはいろいろな力が身につきます。
2〜3ヶ月頃から一人遊びが始まる
五感がしっかり発達して、手先が動かせるようになると一人遊びが始まります。手を動かしてものを一生懸命いじっているのも一人遊びのひとつ。また、おもちゃを駆使して一人遊びができるようになるのは1歳〜1歳半頃です。興味のあるおもちゃでずっと遊び続ける子が増えてきます。
子どもの集中力が鍛えられる
一人遊びをしている子を見ると、じっと集中して遊んでいますよね。友達と遊ぶとそれぞれの遊びたいことと協調していくことが求められますが、一人遊びなら自分がやりたいことでじっくりと遊ぶことができます。集中力が鍛えられ、遊び以外にも生かされていきます。
自分で考える力
ママ・パパなど他の人と遊んでいると、何をして遊べばいいか、どんな風に遊べばいいかを求めてくることが多いですよね。遊び方を促していくこともよいのですが、一人遊びであれば、自発的に遊び方を考えられるようになり、自立心が芽生えてきます。
想像力が育まれる
一人遊びであれば、遊び方は自由。おままごとセットを他のことに使ったり、ミニカーと人形を合わせて遊んだりなど、自分の中で遊び方の想像することにつながります。また、自分の想像を邪魔されることもないので、どんどん頭の中の想像が広がっていきます。
みんなはどうしてる?【一人遊びのママパパ体験談】
一人遊びについて、ママ・パパはどうしているのかリサーチしてみました。一人遊びをよくする子や、上手にできない子、それぞれの体験談が挙がってきました。
体験談①『ひとりっこなので一人遊びはすごくします』
ひとりっこの子は、一人遊びはお手の物という子が多いよう。ごっこ遊びを一人でできるのは、想像力がどんどん広がり、いろいろな人の気持ちがわかるようになりそうですね。
「ひとりっこなので一人遊びはすごくします。お人形をたくさん集合させてお世話したり、バスに乗せてバスごっこしたり、お風呂でもアイスクリームやさんになったり。いろいろなものに変身して、ずっとお話しして遊んでます」(40代・東京都・子ども1人)
体験談②『後追いする日は一緒に遊ぶようにしています』
一人遊びができるときもあれば、寂しくて後追いしてしまうことがあるのも小さい子だからこそ。難しいときは無理にひとりで遊ばせず、一緒に遊ぶようにもしてあげるというママも。
「人形を使っての戦いごっこやブロックで作品作り、おままごと遊びなどができますが、日によっては後追いをすることもあるので、そういう日には一緒に遊ぶようにしています」(30代・岐阜県・子ども2人)
体験談③『とても一人遊びが得意な方』
一人遊びが得意で、いろいろな遊びができるという子も。バリエーションに富んでいるので、楽しんで遊んでいる様子が伝わってきますね。
「2歳の男の子です。一人遊びがとても得意で、おままごとでお店屋さんごっこしたり食べる真似をしたり、パズルが得意で集中して1時間やってることもあります。 あとはクレヨンで何かを書いていたり、物を並べたり積んだりするのも得意です」(20代・埼玉県・子ども2人)
体験談④『一人遊びできません。遊びに誘ってきます。』
一人遊びができないという子もいるよう。お姉ちゃんやママがいないと寂しいのかもしれないですね。
「一人遊びできません。お姉ちゃんたちや母親を遊びに誘ってきます。一人でできそうなお絵かきや鉄棒さえも一人でしてくれません」(30代・宮崎県・子ども3人)
体験談⑤『一人遊びは苦手で、ママと一緒に遊びたいと言って呼びにくる』
一人で遊んでみるものの、やっぱりママと一緒に遊びたいという気持ちになってしまう子も。
「一人遊びは苦手で、ママと一緒に遊びたいと言って一人では遊べない。少し一人で遊んでみても、つまらなくてママ~と呼びにくる」(30代・神奈川県・子ども2人)
一人遊びできない・しない子はなぜ?
ママ・パパたちは育児に加え、家事にも忙しいもの。ちょっとの間でも子どもが一人遊びをしてくれると助かるなあ、ということもあるのでは。また、児童館などに遊びに行っても、ずっとママ・パパから離れなくてちょっと心配になってしまうことも。なぜ一人遊びができない・しないのかまとめてみました。ちょっとの工夫で一人遊びができるようになりそうです。
過干渉になり過ぎたり、一人遊びを強要していないか
ママ・パパがいつも一緒に遊んであげながらおもちゃや絵本を与えすぎていると、自分で考える力が養われないことも。待っていれば遊んでくれると思ってしまいます。逆に、ママ・パパと遊びたがっているのに無理に一人遊びをさせようとしたり、遊ぶのを控えてしまうと子どもは寂しい気持ちになりますよね。一人遊びをする気になれないことにも。適度な距離感で一人遊びできるように促してあげましょう。
少しずつ距離を置き、アドバイスを控える
一緒に遊んであげながらも、集中して遊び始めたらチャンス。声かけやアドバイスを控えて、少しずつ距離を置いてみましょう。ママ・パパがいないのにも気づかず、一人遊びができるようになっているかも。
子どもが興味を持ちそうなおもちゃを用意して
子どもが気に入るおもちゃやおもしろそうと感じるおもちゃがなければ、一人で遊ぼうとは思わないですよね。大人が先回りしておもちゃや遊びを揃えるのではなく、子どもが何をしたいかをしっかり観察して、適切な遊び道具を用意してあげましょう。
幼児向け 一人遊びのおすすめおもちゃ 9選
一人遊びをさせたいと思ったママ・パパも、どんなおもちゃなら一人遊びできるのか分からないことも多いですよね。ママ・パパの体験談をリサーチした際に挙がってきた人気のおもちゃやおすすめのおもちゃをご紹介します。ここでは幼児向けのおもちゃをセレクトしました。
トミカ

トミカの自動車は実際に街中で馴染みのあるものばかり。よく見る緊急車両セットは、一人でもごっこ遊びができる優れもの。特にサイレンカーが好きな子は夢中になって遊んでくれるはず。それぞれ可動部分があるので、飽きずに遊べるのもポイントです。
「夢中で車を走らせている」(30代・埼玉県・子ども2人)
「いろいろ自分で考えたりしながら長い時間一人で遊んでくれる」(40代・埼玉県・子ども1人)
レゴ (LEGO) デュプロ

小さなお子さん向けのレゴデュプロは、幼児でも扱いやすいブロック。車や花、1~3の数字のブロック、2体のフィギュアなどカラフルなブロックが想像力を刺激。何かを想像して作ったり、ごっこ遊びで夢中に。
「カラフルでいろいろと組み合わせができ、発想力が養われるから」 (40代・東京都・子ども1人)
「自分で想像して組み立てるのに夢中で、とても静かに遊んでくれます」 (30代・埼玉県・子ども3人)
Gakkenニューブロック はじめようセット

形が特徴的なニューブロック。つないだり、はさんだりして、お花や果物、車などの形を自由に創造できます。やわらかいので、小さなお子さんが投げたり踏んだりしても安心。成長にあわせた遊び方で長く楽しめます。
「子どもが2歳くらいから小学校低学年くらいまでずっと遊んでいた。他のブロックと比べて簡単に組み立てられるのが良かった。ロボットや電車、家などいろいろなものを作って遊んでいた」 (40代・東京都・子ども3人)
パズル

じっくりと考える集中力と、手先の器用さを磨く作業力が身につくのがパズル。一人で考え、完成させることができるので、一人遊びには最適。やさしいものから少しずつ難しくなるように構成されているので、できなくて投げ出してしまうこともなく、ものごとをやりとげる力を伸ばしてくれます。ピタっとはまり、ずれにくいピース形状なので、大人の手助けなしに遊べるのもポイント。
「すごく集中するようになりました。できては崩し、何度もやっています」(30代・大阪府・子ども2人)
「集中してやってくれる」(30代・徳島県・子ども2人)
プラレール

プラレールは、自分で線路の上に電車を走らせることができ、一人遊びがしやすいおもちゃ。情景や、立体レイアウトもさまざまで、レールを組み替えたり、走り方を変えてみたりと想像力がぐんぐん広がります。
「レールのいろいろなつなげ方や電車も詳しくなる」(40代・神奈川県・子ども2人)
「一人でコースを考えて作ったり、電車を使って上手に遊ぶのですごいなぁと感心することがよくある。親がやっているのをよく見ているのだなと思った」(20代・神奈川県・子ども2人)
アンパンマン にほんごえいご二語文も!あそぼう!しゃべろう!ことばずかんPremium

アンパンマンのにぎやかな絵が並ぶ本は、絵にタッチすると名前を読み上げてくれたり音楽が流れたりします。タッチするほどに楽しさが増すので一人遊びにぴったり。知育おもちゃとしても使えるのがうれしいところ。
「子どもが一人で遊べる。相手がいなくても完結できる遊び」(30代・千葉県・子ども1人)
ブリオレールセット

ブリオはレールを組み立てて、自分の思うように創造して遊べるおもちゃ。レールだけでなく、大小のクレーンでは、列車で運んだ荷物をクレーンで引き上げトラックに積み替えて運ぶことも。電動車両と手動車両が入っているので、幅広い遊びが楽しめます。子どもの思うように遊ぶことができるので、一人遊びで想像力が磨かれます。
「動くものが好きで、ごっこ遊びを取り入れて楽しんでくれる」(30代・茨城県・子ども2人)
アンパンマン くみたてDIY うごくぞっ! ねじねじだだんだん

アンパンマン くみたてDIYシリーズの、大人気キャラクター「だだんだん」。ねじと電動ドライバーを使って、パーツを組み立てていきます。ひこうけいやアームがカスタマイズできたり、完成した「だだんだん」に電動ドライバーを差し込むと、顔をくるくると回せます。想像力や集中力、問題解決力を育んでくれるおもちゃです。
「集中して組み立てたり、部品を組み合わせて改造したりしていて想像力も集中力も鍛えられる」 (30代・埼玉県・子ども2人)
ころがスイッチドラえもん スイッチタワーキット

スイッチとブロックでコースを組んでゴールにボールを届ける「ころがスイッチ」。「考える」「組み立てる」「試す」「直す」のフローを繰り返し、遊びながらプログラミング学習の基礎となるプログラミング的思考を身につけます。アレンジの幅は無限大で、他のころがスイッチシリーズとも組み合わせで幅広い遊びを楽しめます。
「頭と手の運動にもなるし、組み合わせによってボールの動きが変わるので、繰り返し遊べる」 (40代・大阪府・子ども1人)
小学生向け 一人遊びのおすすめおもちゃ 6選
小学生になると、手先がさらに器用になるので、細かいものを作り出したり、存分に広がる想像力を広げられるおもちゃが人気のよう。
レゴ

33色の基本的なレゴブロックで自分の想像の世界を無限に組み立てられるのが楽しいレゴセット。8種類の窓やドア、2つのグリーンベースプレート、6本のタイヤとホイールリムが含まれているので、遊びの幅が広がるのがポイント。興味がわけば、どんどんパーツを増やすことができるので、一人遊びには最適なおもちゃです。
「自分が好きな町、世界を作れる」 (30代・岡山県・子ども1人)
「設計図通りに作るのも楽しめるが、自由に作り替えられるので、手先が少々不器用でもいろいろなものを作りだせる。タイヤや、いろいろな形のブロックがあるので、何でも作れるところが良いところだと思う」(30代・神奈川県・子ども2人)
LaQ (ラキュー)

7種類の小さなパーツから平面・立体・球体とあらゆる形に変化する、パズルブロックです。平面遊びも立体遊びもできるので、自分の作りたいものを作って楽しむことができます。集中力が養われ、気づいたら長い時間一人遊びをしていたなんていう子もいるのでは。
「小学生であればラキュー。最初は簡単な組み立てができ、だんだんとステップアップして複雑なものを作ることができるようになっている。作業に集中して楽しそうにしている」 (40代・京都府・子ども2人)
「自分で想像して作ることができる」(40代・広島県・子ども2人)
折り紙

折り紙は基本の正方形の色紙で、いろいろと好きなものを作り出せるのが楽しいところ。折り紙の折り方が載っている本や、最近は動画サイトでも折り方の紹介があるので、ママ・パパがつきっきりでなくても、一人でも楽しく作れるのがいいところ。
「今はYouTubeで色んな折り紙の折り方を紹介されているので、それをマネしながら。一生懸命に折る集中力には目を見張るものがあります。私は折り紙が苦手なので、YouTubeさまさまです」(40代・静岡県・子ども2人)
「集中力、判断力、論理的思考、オリジナリティを出す考え方が身につく」(40代・福岡県・子ども1人)
カプラ

カプラはくっつけたりはめ込んだりせず、ただ積み重ねていくだけでどんなイメージでも形にすることができる造形ブロック。ワンサイズだけなのに組み合わせ次第でさまざまなものが作れることにワクワクしする子がたくさん。一人遊びすることで、想像力、集中力、忍耐力が育まれます。
「集中力がつく」 (30代・千葉県・子ども2人)
ルービックキューブ

一人遊びの元祖とも言えそうなおもちゃがルービックキューブ。子どもの記憶力や集中力が鍛えられます。また、こちらのキューブは、センターパーツの蓋を開けば、ネジで簡単に回し心地を調整できます。これを締めたり緩めたりすることで、年齢にあった使い心地になり無理なく遊ぶことができます。
「全面できるようになるサイトで練習する」(30代・愛知県・子ども2人)
ロンポス

12個の形と色の異なるピースを使って、平面と立体、両方遊ぶことができるパズル。付属の問題集を元に、12個の形と色が異なるピースを組み立てていきます。一人でじっくりと遊ぶことができ、空間認識能力を養うのにおすすめです。
「解けるまで集中し、夢中になれる。脳の活性化になるのでよい。 かさばらないでので外出時に持ち運べるし、子どもだけでなく大人まで楽しめる」(30代・北海道・子ども4人)
じっくり一人遊びできるように環境とおもちゃを揃えてあげて
一人遊びにはどんなおもちゃが向いているのか悩んでいた人も、ママ・パパたちから挙がってきた人気のおもちゃから、我が子が喜ぶようなおもちゃを選んであげればOK。ぜひ、子どもが自分で楽しく一人遊びできるように優しく促してあげてくださいね。子どもが寂しがっていたら、無理のない範囲で一緒に遊んであげて。
文・構成/HugKum編集部

