省スペースが期待できる引き出し収納には、アイテムの使い勝手を良くするメリットがたくさん! 引き出しごとにアイテムのジャンルを分けられたり、工夫次第ではどこに何が入っているのか一目瞭然な整理整頓ができたり。積極的に活用し、そのメリットにどんどんあやかりたいところです。
しかし、引き出し内が散らかってしまい、かえって使いにくくなっている…という方が多いのも事実。そこで今回は、引き出し収納の活用方法やオススメ商品をご紹介します!
上手な引き出し収納・基本のポイント
ここでは、まずは引き出し収納を上手に使いこなすポイントを解説。引き出し内を散らかさずに、スッキリと収納するための基本を押さえておきましょう。
どこに何を収納するか決める
ひとつの引き出しに、あらゆるアイテムを無造作にしまうのは絶対にNG。基本中の基本ではありますが、引き出し収納を活用する際は「どの段に何をしまうのか」をしっかりと決めるようにしましょう。洋服、アクセサリー小物類、下着…などと、アイテムのジャンルや種類ごとに引き出しの住み分けができると、使いやすく、片付けもしやすくなります。
引き出し内で仕切りを活用
ジャンル分けはしているけれど、引き出し内でアイテム同士が重なったり、絡まったり…。そんな場合は、「仕切り」や「仕切り付き整理ボックス」を活用してみましょう。仕切りがあれば細かなアイテムも散らばらず、せっかく畳んだ洋服がしわくちゃになる、といったトラブルも防げます。色や質感、使うタイミングなど、ご自身のルールを決めて仕切り分けをすると、さらに使い勝手が良くなります。
定期的に断捨離をする
使わない物や要らない物が増えてしまうと、どうしても引き出し内が煩雑になりがち。物が多ければ多いほど、どんなに仕切りを使ってもごちゃごちゃ感が拭えなくなってしまいます。できるだけ物を少なくしておけるように、定期的な断捨離を心がけましょう。
【場所別】引き出し収納活用方法
一口に「引き出し収納」と言っても、お部屋やアイテムごとにその活用方法は異なります。どんなアイテムが引き出し収納に向いているか、どんな活用方法があるのかを、お家の【場所別】にお伝えしていきます。
キッチン
キッチンには、調味料やカトラリー、鍋・フライパン、お皿など、多岐に渡ったアイテムが大集結。その中でも、特に引き出し収納に向いているのが、細々した調味料やカトラリーです。調味料は、容器の大きさごとに仕切りを分けて収納すると、見た目も使い勝手も良くなります。カトラリーも、スプーン、フォーク、お箸と種類ごとに仕切りを分けておくと、どこに何があるのかが分かりやすくなるはず。
リビング
リビングにも、雑然とあらゆるアイテムが散らかりがち。細々した日用品や文具は、種類ごとに引き出し収納にしまっておきましょう。「テレビのケーブル関連はテレビ台の引き出しの中に…」「娯楽関係はソファの近くの引き出しに…」と、使うシーンを考慮しつつ、収納場所を決めておくと片付けも楽になります。
クローゼット
クローゼットの引き出しには、シャツやTシャツなど、柔らかく、畳んで収納しやすい衣服をしまうのがオススメです。こういった衣類は、引き出しのサイズに合わせて「四角く」たたみ、衣服を「立てる」ようにして収納すると、出し入れが便利。うまく立てられないときは、ブックスタンドを使ってみましょう。
デスク周り・小物
デスク周りの文具や小物の収納には、100均などで販売されているトレーを活用しましょう。引き出しが深い場合は、何段かに重ねてもOK。付箋やクリップなど、細々したものは蓋の閉まるケースに入れて、立てて収納するのも整って見えるのでおすすめです。どこに何が入っているか、わかりにくい場合はラベルを貼っておきましょう。
引き出し収納の使い方アイディア
さまざまな活用方法が想定できる引き出し収納。では、実際の子育て家庭では、どのように引き出しを活用しているのでしょうか。HugKum読者のご家庭に、アンケートで聞いてみました。
仕切りを入れて小分けに使いやすく
引き出しには「仕切りを入れてアイテムを小分けにしている」というご家庭が、やはり多数! 引き出し内のアイテムが開け閉めの際に散乱してしまう、といった問題も防げます。片方を紛失してしまいがちな靴下も、セットごとに小分けにしておくと安心ですね。
段ボールや空き箱を仕切りに使う
仕切り用アイテムをわざわざ買うのはコストがかかる…という場合は、ダンボールやカットした牛乳パックを代用しましょう。引き出しの高さによっては、ブックスタンドも活用できます。お気に入りのお菓子の箱や缶を使って、かわいいアレンジも楽しめそうです。
新聞紙で湿気をとる
引き出しの中に新聞紙を敷くことで、湿気が取り除けるというアイディアも寄せられました。収納の置き場所や、季節、収納したアイテムによっては引き出し内に湿気がこもってしまうことも。そんな時に試してみたいアイディアですね。
衣類は丸めて収納する
衣類は畳んで重ねるよりも「丸めて差し込むようにする」と、服の出し入れがしやすいとのアドバイスも。重ねてしまうとどの服がどこにあるのか分かりづらいですが、この方法なら一目瞭然! 素材や色ごとに列を分けるなど、適宜ご自分のルールを設けると、さらに使い勝手が良くなるかもしれません。
人気の引き出し収納・おすすめ4選
バリエーション豊かな引き出し収納ですが、実際にはどのような商品が人気を集めているのでしょうか。Hugkum読者のご家庭から寄せられたオススメの商品をご紹介します!
縦でも横でも使えて便利な「無印良品の木製小物収納」
木のぬくもりを感じる無印良品の小物収納は、インテリアになじみやすいシンプルなデザインが魅力です。引き出しを入れ替えることができ、縦・横どちらでも使用可能。文房具や化粧品など、細々したアイテムの収納に向いています。シリーズ商品を何段か重ねて、増設できるのもうれしいポイントです。
「机の上の小さな引き出し小箱」(40代・東京都・子ども2人)
使い勝手に合わせて買い足せる「無印良品のスタッキングシェルフ」
和室にもしっくり合いそうなこちらのウォールナットの引き出しも、無印良品によるもの。こちらも、縦に重ねたり横に並べたりが自由にできる仕様です。頑丈でしっかりしたつくりなので、長く使い続けられそうですね。
「後日同じものを買い足せる」(30代・東京都・子ども1人)
おもちゃ収納にぴったりなイケアのトロファスト
イケアのTROFAST収納コンビネーションは、子どもの身長に合わせた低めのつくり。小さなお子さんでも扱いやすく、おもちゃの収納にもぴったりです。フレームには溝がたくさんあるので、引き出しのトレーや棚板を好きな高さに設置することも! 収納だけでなく、ベンチとして座ったり、作業台としても使えます。
「おもちゃを収納するのに、サイズもちょうど良く、インテリアとしても馴染む。」(30代・栃木県・子ども1人)
場所に合わせて選びやすい「天馬 フィッツケース」
豊富なラインナップを誇るフィッツケースのサイズ数は、なんと全26種! 場所に合わせてサイズを変えたり、段数を増減したりできるのが便利な衣装ケースです。掃除の際の移動に便利な差込式キャスター(別売り)の取り付けも可能。衣類やおもちゃ、文具など、多岐にわたったアイテムの収納に向いています。
「サイズが調度良い」(40代・東京都・子ども1人)
引き出し収納は、少しの工夫で見違えるように便利に!
ふだんは見えない場所ゆえに、乱雑になりがちな引き出し収納の中身。仕切りを付けたりといったほんの少しの工夫だけで、見違えるようにスッキリ整い、使い勝手が良くなります。今回ご紹介したコツやアイディアを参考に、今一度、引き出し収納を見直してみましょう。
構成・文/羽吹理美