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絵本を読むことは、子ども&大人どちらにとってもメリットだらけ!
子どもたちにたくさんの思考や成長のきっかけをくれる絵本。
親子のコミュニケーションの手立てにもなるほか、読み聞かせをしている大人にも、心安らげる時間や新たな視点などなど…さまざまなメリットや効果を手渡してくれます。
今回は、HugKum読者のご家庭を対象に「大人におすすめの絵本」をアンケートリサーチ。ママとパパそれぞれから寄せられた、大人にぜひ読んでほしいイチオシの絵本や、心温まる絵本をご紹介していきます。
ママに人気のおすすめ絵本9選
まずご紹介するのは、HugKum読者のママから寄せられたおすすめの絵本。「教訓」だけでは語れない、深い味わいをもつ絵本の数々が寄せられました。
どこいったん
ちょっぴりダークでシックなイラストと、関西弁による力の抜けた翻訳文の意外な組み合わせがシュールな一作。なくしてしまった帽子を探していくクマのお話なのですが、その結末が「ちょっとダーク」「大人は察するはず…」と、ママたちの間で話題に。最後の結末について、お互いの解釈を確かめ合って楽しむ大人も多いようです。
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ
虫歯が痛いけれど歯医者さんに行くのが怖いわにさんと、わにさんの鋭い歯をおそるおそる治療する歯医者さん。見開きで繰り返されるのはまったく同じ言葉ですが、それぞれの緊張感は別のものであり「お互いに対して」のもの。シンプルな絵と文章で描かれるふたりの「どきっ」の交錯がゆかいな絵本です。
わたしのワンピース
野原でひろった白いきれで、ワンピースを縫ううさぎさん。それを着てお花畑を散歩すると、ワンピースが花模様に! 次々に模様を変えるワンピースと、それを楽しむうさぎさんの様子を、鮮やかな色合いとリズミカルな言葉で紡ぎます。子どもの頃に心を掴まれたまま、今も大好きというママさん多数!
うんこ!
子どもたちが無条件に大好きなうんこくんの物語。大人たちのハートをしっかり掴むのは、「くっそー」や「ふん、ふん、ふん」をはじめ「うんこ」をモチーフにした言葉遊びの数々。子どもが「うんこ」に興奮している隣で、ついつい感心してしまうママが多いようですよ。みんなから「くさい」と逃げられてしまううんこくんを、どんな冒険がまちうけているのでしょうか。
おしいれのぼうけん
1974年発刊のロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』。叱られて閉じ込められたおしいれの先に広がる夜の街の光景や、そこで繰り広げられるできごとは、スリル満点で大人もついドキドキが抑えられません。かつては主人公の子ども目線で楽しんでいた方も、大人になってから読むとまた違った登場人物に共感してしまうかも。
100かいだてのいえ
100かいだてのたか〜い建物を探索していくお話『100かいだてのいえ』も、ママたちから人気。絵本自体が縦にひらく長い絵本なので、主人公トチくんが100階にたどり着くまでの冒険を、臨場感たっぷりに味わうことができます。各階でのできごとを指でなぞりながら楽しみたい一作。
11ぴきのねこ シリーズ
とらねこ大将とのらねこたち、11ぴきのねこによるユーモアあふれるシリーズ絵本。ほのぼのとあたたかな筆致で描かれるねこたちのさまざまな冒険のお話は、不朽の名作としてママたちから支持されています。「11ぴきのねこ」「11ぴきのねことあほうどり」「11ぴきのねことぶた」「11ぴきのねこふくろのなか」「11ぴきのねことへんなねこ」「11ぴきのねこどろんこ」…どのお話もくせになる…!
ぐりとぐらのシリーズ
『ぐりとぐら』もまた、大人から子どもまで幅広く、そして長く愛されつづける絵本シリーズ。子どもの頃はぐりとぐらが作るカステラを眺めながら「カステラおいしそう」「カステラ食べたい」と羨ましがったものですが、大人になった今では、子どものために自分で作ってあげることもできるようになりましたね。かつてを懐かしみながら、ぜひ繰り返したのしんでみては。
はらぺこあおむし
あざやかな色彩と大胆なタッチで描かれたあおむしのお話。あおむしが蝶へと成長していく過程は、大人になって改めて読み返すと、ぐっと胸にくるものがあります。シンプルながら斬新でこだわりを感じる仕掛けに、大人もワクワクが止まりません。
パパに人気のおすすめ絵本5選
おなじく、HugKum読者のパパにも「大人におすすめの絵本」をリサーチ! バラエティに富んだラインナップが揃いました。
おめんです
0歳〜の赤ちゃんに人気のしかけ絵本『おめんです』。きつねのおめんや鬼のおめん……さまざまなおめんがかたどられたページをめくると、意外な動物や生き物たちが登場! 「いないいないばあ」を覚える年齢の子どもが「ツボる」と定評があり、面白がる子どもの姿も含めて愉快かつユニークな一作。
ちびくろ・さんぼ
赤い表紙が印象的な名作絵本『ちびくろサンボ』。とらがバターになってしまう結末は、誰もが大人になっても忘れられない強烈なワンシーンではないでしょうか。ほかにも印象的なシーンが満載なので、きっと「こんなくだりがあったなあ」と、昔の記憶を呼び起こしながら楽しめるはず。
星の王子さま
砂漠に不時着した飛行士と、彼が出会った不思議な少年のお話。「大人になってから読むとまた違った感動が味わえる」と、ママパパたちからの絶大な支持を得ています。「大切なことって目にはみえない」をはじめ、心に留めておきたいメッセージがたくさん詰め込まれた作品です。
三丁目が戦争です
生々しく戦争を描いた絵本『三丁目が戦争です』。数々のショッキングなシーンや、ブラックユーモアに隠されたシリアスなメッセージについて、冷静に深く考えられるのも大人になったからこそ。作品に込められた真意に思考を巡らせ、いつまでも胸に刻んでおきたい一作。
リサとガスパール シリーズ
フランス発の『リサとガスパール』もまた、子どもからも大人からも大人気の絵本作品。ウサギ? イヌ?実態は定かでない未知の生物「リサ」と「ガスパール」や、 その家族たちの日常があたたかいタッチで描れます。シュールなセリフや設定と、おしゃれなイラストとのギャップが魅力との声も。
心が温まるおすすめ絵本3選
日々めまぐるしい育児生活を送るママパパたちの中には、絵本を読んでほっこりと癒されたい方も多いはず。ここでは、HugKum読者のママパパから寄せられた「心が温まる」おすすめの絵本をお伝えしていきます。
おやすみはたらくくるまたち
一日の仕事を終えたくるまたちが、それぞれエンジンを止めておやすみの支度をするお話『おやすみはたらくくるまたち』。車好きの子どもたちに大人気のベッドストーリーですが、たくさんはたらいて夜眠るくるまたちの姿に大人も共感を寄せずにはいられません。いっしょにゆっくり眠って、「また明日頑張ろう」と思わせてくれる一冊。
ちょっとだけまいご
巣から落ちてまいごになってしまったちびフクロウのお話。ちびフクロウのジェスチャーをヒントに、リスが親フクロウ探しを手伝ってくれます。けれども、リスがちびふくろうを連れて行った先には…。リスとちびフクロウのやりとりや、フクロウの親子の再会がなんとも愛しい作品。
ボワットちゃんのひみつのはこ
すみれの花の箱と、箱の中の犬の人形・コフレを宝物として大切にする、小さな女の子ボワットちゃん。本作は、そんなボワットちゃんがある晩に見た、コフレといっしょにめぐる素敵な七色の箱の夢のお話です。誰もが子どもの頃にきっと夢見た空想の世界。読み進めていくうちに、大人も童心にかえって、懐かしい気分に浸ってしまいます。
幼少期からおなじみの絵本にも、新たな発見があるかも!
HugKum読者ママパパたちからのおすすめ絵本の中に、気になる作品はありましたか? たとえ子どもの頃からおなじみの物語でも、大人になった今改めて読んでみると、新たな発見や、そこに隠された意外なメッセージに気づかされるかもしれません。子どもへの読み聞かせももちろん大切ですが、これを機に、たまにはママやパパご自身が読みたい絵本を手に取ってみてくださいね。
構成・文/羽吹理美