大人におすすめの絵本17選|ママパパに人気の面白い&ほっこり心温まる名作をご紹介

PR

「子どものために絵本を読んでいたはずが、その内容に自分のほうが胸を打たれてしまって……」きっと、絵本の読み聞かせをする多くのママパパがそんな経験をしたことがあるはず。絵本は子どもにはもちろん、大人の心にもたくさんの良い効果をもたらしてくれます。大人もたまには自分のために、絵本をひらいてみませんか。

絵本を読むことは、子ども&大人どちらにとってもメリットだらけ!

子どもたちにたくさんの思考や成長のきっかけをくれる絵本。

親子のコミュニケーションの手立てにもなるほか、読み聞かせをしている大人にも、心安らげる時間や新たな視点などなど…さまざまなメリットや効果を手渡してくれます。

今回は、HugKum読者のご家庭を対象に「大人におすすめの絵本」をアンケートリサーチ。ママとパパそれぞれから寄せられた、大人にぜひ読んでほしいイチオシの絵本や、心温まる絵本をご紹介していきます。

ママに人気のおすすめ絵本9選

まずご紹介するのは、HugKum読者のママから寄せられたおすすめの絵本。「教訓」だけでは語れない、深い味わいをもつ絵本の数々が寄せられました。

どこいったん

<『どこいったん』ジョン・クラッセン (著), 長谷川義史 (翻訳)>

ちょっぴりダークでシックなイラストと、関西弁による力の抜けた翻訳文の意外な組み合わせがシュールな一作。なくしてしまった帽子を探していくクマのお話なのですが、その結末が「ちょっとダーク」「大人は察するはず…」と、ママたちの間で話題に。最後の結末について、お互いの解釈を確かめ合って楽しむ大人も多いようです。

「展開が面白い。バッドエンドなのでは?ということを、しっかり描くのではなく予想させるところが良い。 海外の絵本を関西弁で翻訳したもの。少しダークなラストが、大人向け(大人も楽しめる)と感じました。」(30代・山口県・子ども1人)

わにさんどきっ  はいしゃさんどきっ

<『わにさんどきっはいしゃさんどきっ』五味 太郎 (著, イラスト)>

虫歯が痛いけれど歯医者さんに行くのが怖いわにさんと、わにさんの鋭い歯をおそるおそる治療する歯医者さん。見開きで繰り返されるのはまったく同じ言葉ですが、それぞれの緊張感は別のものであり「お互いに対して」のもの。シンプルな絵と文章で描かれるふたりの「どきっ」の交錯がゆかいな絵本です。

「何度読んでも面白い」(30代・大阪府・子ども1人)

わたしのワンピース

<『わたしのワンピース』にしまき かやこ (著)>

野原でひろった白いきれで、ワンピースを縫ううさぎさん。それを着てお花畑を散歩すると、ワンピースが花模様に! 次々に模様を変えるワンピースと、それを楽しむうさぎさんの様子を、鮮やかな色合いとリズミカルな言葉で紡ぎます。子どもの頃に心を掴まれたまま、今も大好きというママさん多数!

「ワンピースが色々な模様に変わっていくのが楽しい」(30代・滋賀県・子ども2人)

うんこ!

<『うんこ!』サトシン (著), 西村 敏雄 (イラスト)>

子どもたちが無条件に大好きなうんこくんの物語。大人たちのハートをしっかり掴むのは、「くっそー」や「ふん、ふん、ふん」をはじめ「うんこ」をモチーフにした言葉遊びの数々。子どもが「うんこ」に興奮している隣で、ついつい感心してしまうママが多いようですよ。みんなから「くさい」と逃げられてしまううんこくんを、どんな冒険がまちうけているのでしょうか。

「うんこを探して動物になる」(30代・鹿児島県・子ども2人)

おしいれのぼうけん

<『おしいれのぼうけん』ふるた たるひ (著), たばた せいいち (著)>

1974年発刊のロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』。叱られて閉じ込められたおしいれの先に広がる夜の街の光景や、そこで繰り広げられるできごとは、スリル満点で大人もついドキドキが抑えられません。かつては主人公の子ども目線で楽しんでいた方も、大人になってから読むとまた違った登場人物に共感してしまうかも。

「とても怖くてドキドキします」(30代・徳島県・子ども3人)

100かいだてのいえ

<『100かいだてのいえ』岩井 俊雄 (著)>

100かいだてのたか〜い建物を探索していくお話『100かいだてのいえ』も、ママたちから人気。絵本自体が縦にひらく長い絵本なので、主人公トチくんが100階にたどり着くまでの冒険を、臨場感たっぷりに味わうことができます。各階でのできごとを指でなぞりながら楽しみたい一作。

「子供に読み聞かせが楽しく、指を使ったりいろいろな読み方ができて大人も楽しいです。シリーズで揃えたくなりました。」(30代・東京都・子ども2人)

11ぴきのねこ シリーズ

<『11ぴきのねこ シリーズ6冊セット』馬場 のぼる (著)>

とらねこ大将とのらねこたち、11ぴきのねこによるユーモアあふれるシリーズ絵本。ほのぼのとあたたかな筆致で描かれるねこたちのさまざまな冒険のお話は、不朽の名作としてママたちから支持されています。「11ぴきのねこ」「11ぴきのねことあほうどり」「11ぴきのねことぶた」「11ぴきのねこふくろのなか」「11ぴきのねことへんなねこ」「11ぴきのねこどろんこ」…どのお話もくせになる…!

「ユーモアがあって癖になります。」(50代・東京都・子ども2人)

ぐりとぐらのシリーズ

<『ぐりとぐら』なかがわ りえこ (著), おおむら ゆりこ (イラスト)>

『ぐりとぐら』もまた、大人から子どもまで幅広く、そして長く愛されつづける絵本シリーズ。子どもの頃はぐりとぐらが作るカステラを眺めながら「カステラおいしそう」「カステラ食べたい」と羨ましがったものですが、大人になった今では、子どものために自分で作ってあげることもできるようになりましたね。かつてを懐かしみながら、ぜひ繰り返したのしんでみては。

「大人は懐かしく、子どもは動物がいっぱい出てくるので喜んでた」(30代・兵庫県・子ども2人)

はらぺこあおむし

<『はらぺこあおむし』エリック=カール (著), もり ひさし (翻訳)>

あざやかな色彩と大胆なタッチで描かれたあおむしのお話。あおむしが蝶へと成長していく過程は、大人になって改めて読み返すと、ぐっと胸にくるものがあります。シンプルながら斬新でこだわりを感じる仕掛けに、大人もワクワクが止まりません。

「絵が独特で一緒に見ていても面白い」(30代・埼玉県・子ども2人)
「ぐりとぐら」絵本シリーズの内容や対象年齢を解説!おすすめの絵本セットやグッズも注目!
イラストとリズミカルな文が人気の絵本「ぐりとぐら」シリーズ 1967年の発行以来、長きに渡り子どもたちに愛され続けている「ぐりとぐら」シリ...
子どもに読み聞かせしたい絵本22選|定番から年齢別のおすすめをプロが厳選!
子どもに読み聞かせる定番おすすめ絵本 まずは、どの年齢の幼児に読み聞かせをしても大人気の定番絵本を5冊選んでもらいました。シンプルな言葉と...

パパに人気のおすすめ絵本5選

おなじく、HugKum読者のパパにも「大人におすすめの絵本」をリサーチ! バラエティに富んだラインナップが揃いました。

おめんです

<『おめんです』いしかわ こうじ (著, イラスト)>

0歳〜の赤ちゃんに人気のしかけ絵本『おめんです』。きつねのおめんや鬼のおめん……さまざまなおめんがかたどられたページをめくると、意外な動物や生き物たちが登場! 「いないいないばあ」を覚える年齢の子どもが「ツボる」と定評があり、面白がる子どもの姿も含めて愉快かつユニークな一作。

「色んなお面があって楽しい」(30代・長野県・子ども1人)

ちびくろ・さんぼ

<『ちびくろ・さんぼ』ヘレン・バンナーマン (著), フランク・ドビアス (イラスト), 光吉 夏弥 (翻訳)>

赤い表紙が印象的な名作絵本『ちびくろサンボ』。とらがバターになってしまう結末は、誰もが大人になっても忘れられない強烈なワンシーンではないでしょうか。ほかにも印象的なシーンが満載なので、きっと「こんなくだりがあったなあ」と、昔の記憶を呼び起こしながら楽しめるはず。

「シュールな感じで、何とも言えない感じになりました。」(40代・千葉県・子ども1人)

星の王子さま

<『星の王子さま』サン・テグジュペリ (著), 管 啓次郎 (翻訳)>

砂漠に不時着した飛行士と、彼が出会った不思議な少年のお話。「大人になってから読むとまた違った感動が味わえる」と、ママパパたちからの絶大な支持を得ています。「大切なことって目にはみえない」をはじめ、心に留めておきたいメッセージがたくさん詰め込まれた作品です。

「考えさせられた」(40代・山口県・子ども2人)

三丁目が戦争です

<『三丁目が戦争です』筒井 康隆 (著), 永井 豪> ※中古品扱い

生々しく戦争を描いた絵本『三丁目が戦争です』。数々のショッキングなシーンや、ブラックユーモアに隠されたシリアスなメッセージについて、冷静に深く考えられるのも大人になったからこそ。作品に込められた真意に思考を巡らせ、いつまでも胸に刻んでおきたい一作。

「ブラックユーモアが効いていておもしろいけど、大人向けかな。 子供には難しそう。」(40代・兵庫県・子ども3人)

リサとガスパール シリーズ

<『リサとガスパールのであい』アン グットマン (著), ゲオルグ ハレンスレーベン (イラスト),石津 ちひろ (翻訳)>

フランス発の『リサとガスパール』もまた、子どもからも大人からも大人気の絵本作品。ウサギ? イヌ?実態は定かでない未知の生物「リサ」と「ガスパール」や、 その家族たちの日常があたたかいタッチで描れます。シュールなセリフや設定と、おしゃれなイラストとのギャップが魅力との声も。

「ウサギのようなデザインですが世界観は人間と一緒の扱いで、いつも失敗のモノローグの話が面白いです。」(50代・大阪府・子ども1人)
りんごの絵本おすすめ7選|『りんごかもしれない』『りんごのき』など名作を厳選!
読書アドバイザーおすすめのりんごがでてくる絵本 幼い子ども向けだけでなく、6年生に読み聞かせたい貴重な本まで、数あるりんごの絵本の中から児...
どんぐりの絵本7選|秋に読みたいどんぐりの絵本をピック!人気の『どんぐりむら』シリーズなどを編集部が厳選!
大人気!編集部おすすめのどんぐりの絵本 子どもに馴染みのどんぐり。公園で拾って、ポケットにこっそり入れて持ち帰ってきた経験は皆さんにもあり...

心が温まるおすすめ絵本3選

日々めまぐるしい育児生活を送るママパパたちの中には、絵本を読んでほっこりと癒されたい方も多いはず。ここでは、HugKum読者のママパパから寄せられた「心が温まる」おすすめの絵本をお伝えしていきます。

おやすみはたらくくるまたち

<おやすみ、はたらくくるまたち (のりもの×キャラクター【2歳・3歳・4歳児の絵本】) シェリー・ダスキー リンカー (著), トム・ リヒテンヘルド (イラスト), 福本 友美子 (翻訳)>

一日の仕事を終えたくるまたちが、それぞれエンジンを止めておやすみの支度をするお話『おやすみはたらくくるまたち』。車好きの子どもたちに大人気のベッドストーリーですが、たくさんはたらいて夜眠るくるまたちの姿に大人も共感を寄せずにはいられません。いっしょにゆっくり眠って、「また明日頑張ろう」と思わせてくれる一冊。

「心があたたまる」(40代・滋賀県・子ども1人)

ちょっとだけまいご

<『ちょっとだけまいご』クリス ホートン (著), 木坂 涼 (翻訳)>

巣から落ちてまいごになってしまったちびフクロウのお話。ちびフクロウのジェスチャーをヒントに、リスが親フクロウ探しを手伝ってくれます。けれども、リスがちびふくろうを連れて行った先には…。リスとちびフクロウのやりとりや、フクロウの親子の再会がなんとも愛しい作品。

「北欧風の絵が純粋にかわいい。おとぼけなちびふくろうと、ユニークなリスさんのやりとりがほっこりします。」(20代・神奈川県・子ども1人)

ボワットちゃんのひみつのはこ

<『ボワットちゃんのひみつのはこ』藤田美菜子・作/絵>

すみれの花の箱と、箱の中の犬の人形・コフレを宝物として大切にする、小さな女の子ボワットちゃん。本作は、そんなボワットちゃんがある晩に見た、コフレといっしょにめぐる素敵な七色の箱の夢のお話です。誰もが子どもの頃にきっと夢見た空想の世界。読み進めていくうちに、大人も童心にかえって、懐かしい気分に浸ってしまいます。

「絵がとても印象的な絵本。1ページ1ページ開くたびに赤、青、黄色と綺麗な色がふんわりと現れて優しい気持ちで読み進められる」(30代・東京都・子ども1人)
ホットケーキの絵本おすすめ7選|『しろくまちゃんのほっとけーき』など読みどころを解説!
ホットケーキの絵本おすすめ 【1】『ちびくろ・さんぼ』 ヘレン・バンナーマン/文 フランク・ドビアス/絵 光吉夏弥/訳 瑞雲舎 ...
寝る前の読み聞かせにおすすめ絵本7選|人気の「おやすみロジャー」、読み聞かせの効果や無料アプリ情報も
JPIC読書アドバイザーの児玉ひろ美さんと編集部が、寝る前の読み聞かせにおすすめな絵本をご紹介!人気絵本「おやすみロジャー」など、寝かしつけ...

幼少期からおなじみの絵本にも、新たな発見があるかも!

HugKum読者ママパパたちからのおすすめ絵本の中に、気になる作品はありましたか? たとえ子どもの頃からおなじみの物語でも、大人になった今改めて読んでみると、新たな発見や、そこに隠された意外なメッセージに気づかされるかもしれません。子どもへの読み聞かせももちろん大切ですが、これを機に、たまにはママやパパご自身が読みたい絵本を手に取ってみてくださいね。

構成・文/羽吹理美

編集部おすすめ

関連記事