離乳食の「うどん」いつから?初めての量や時期別レシピ、冷凍テクまで

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。今日は赤ちゃんが好きなメニューのひとつの「うどん」がテーマ。私が勤める保育園では、麺類が1週間に1回登場しますが、いつも以上に子供たちの食べ方が真剣!うどんの時は黙々と食べます。今日は、赤ちゃんにも人気で離乳食の時に便利な「うどん」についてお話します。

離乳食のうどん、いつから食べていい?

うどんが食べられるようになるのは、離乳食初期の後半が目安です。まずは10倍つぶしがゆ、滑らかな野菜、10倍かゆ、豆腐、白身魚などを徐々に食べられるようになってから、うどんをスタートさせましょう。うどんは主食になる食品ですが、加工食品で塩分が多いです。主食のメインは「おかゆ」にして、うどんは少ない頻度で使用することをおすすめします。

 

離乳食で食べられるうどんの量はどれくらい?初めての時は?

うどんの原料は小麦です。小麦はアレルギー表示義務7品目に含まれる食品ですので、初めて食べるときはひとさじ(目安5g)からスタートしましょう。

・離乳食初期 5g~20g

・離乳食中期 25g~55g

・離乳食後期 60g~80g

・離乳食完了期 90g~120g

アレルギー表示義務7品目表

 

離乳食で食べるうどんのゆで時間

うどんのゆで時間

うどんには塩が多く含まれています。ですので、離乳食にうどんを使う場合は、たっぷりのお湯でしっかりと下茹でする必要があります。茹でることで、80%くらいの塩分を抜くことができます。塩分が多い乾麺の場合は10~15分下茹でが必要ですが、茹でる前に赤ちゃんが食べやすい大きさに折ってから調理できるので手軽です。うどんを下茹でした後は、だしなどで煮込みます。この時、大人が食べるときよりもしっかりゆでて軟らかくすることがポイントです。

うどんには塩が多く含まれています。ですので、離乳食にうどんを使う場合は、たっぷりのお湯でしっかりと下茹でする必要があります。「うどん」と一言で言ってもいろいろと種類がありますので、茹で時間が変わってきます。

離乳食に乾麺はOK?

例えば「乾麺」は、茹でる前に赤ちゃんの食べやすい大きさに折ってから調理できるので手軽。そして、長期保存が可能なので家に常備しているととても便利です。特徴としては塩分が多く、ゆであがるまでに大人用なら10~15分程度ゆでます。

生めんの場合

次に「生めん」。賞味期限は1週間ほどと保存期間は短いのですが、乾麺よりも塩分が少ない、ゆでる時間も少ないです。大人用なら5分ほどでOKゆであがります。
どちらのうどんも、下茹ですることで80%くらいの塩分を抜くことができます。うどんを下茹でした後は、だしなどでさらに赤ちゃんが食べやすくなるように煮込みます。

離乳食のうどんの冷凍方法

うどんを冷凍する場合は、下茹でしてラップなどに小分けにして、フリーザーバックに入れましょう。解凍するときは、下茹でしているので、そのまま熱湯やだしの中に入れて、すぐに使えますね

【離乳食中期~】うどんを使った離乳食レシピ

各時期のうどんメニューを紹介します。離乳食初期は、食べたとしても後半にほんの少ししか食べられませんので、今回は離乳食中期からのメニューを紹介します。

【離乳食中期】 鶏ささみと白菜のうどん

鶏のささみのだしが美味しいうどんレシピです。

<材料>

かつお昆布だし 200ml

うどん 50g

鶏ささみ 10g

白菜(葉) 10g

にんじん 10g

玉ねぎ 10g

<作り方>

・うどんは下茹でしてみじん切りする

・鶏ささみは筋をとって分量分を切る

・野菜は煮やすい大きさに切る

1.かつお昆布だしでにんじん→玉ねぎ、白菜、鶏ささみの順に鍋に蓋をして弱火で煮る。

2.1を取り出しみじん切りにする

3.鍋の煮汁を100~120mlにして、2とうどんを入れ、蓋をして弱火でコトコト煮る

 

【離乳食完了期】 ツナとうどんのお焼き

離乳食後期の後半から食べられます。お好み焼きのようにうどんを焼いてみましょう。食事にもおやつにもなる手づかみでができる美味しいメニューです。

<材料>

うどん 50g

ツナの水煮 5g

青のり 少々

卵 1/2個

<作り方>

・うどんは下茹でして5㎜に切る

1.ボウルに材料をすべて混ぜ入れる

2.蓋をして蒸し焼きにしながら、フライパンで両面焼く

3.手づかみで食べやすい大きさに切る

*卵が入っているので、しっかり火を通しましょう

【離乳食完了期】 牛肉ときののこうどん

大人も同じ材料でうどんを作って同じメニューを食べてみましょう!

<材料>

かつお昆布だし 150~200ml

うどん 90g

牛肉 20g

玉ねぎ 15g

えのき 5g

しめじ 5g

ニラ 5g

しょう油 0.8ml

<作り方>

・うどんは下茹でしてみじん切りする

・牛肉は脂肪を取り除き1㎝に切る

・野菜は1㎝に切る

1.かつお昆布だしで玉ねぎ→牛肉、きのこの順に煮る。

2.鍋の煮汁が100~120mlになったら、2とうどんとニラを入れ、蓋をして弱火でコトコト煮る

3.しょう油で風味をつける

先輩ママに聞いた!離乳食に使いやすいうどんの種類は?

Hugkumでは離乳食を経験しているママ約100人に、離乳食で使用するうどんの種類ついてアンケート調査しました。

Q.離乳食に使用していた「うどん」の種類で使いやすかったものは?

結果は、全体の約4割が「ベビーうどん」、ほぼ同数で「生麺(ゆで)」に多くの回答があつまりました。「冷凍麺」や「乾麺」にもそれぞれメリットがあるようです。

ベビーうどんのメリット

ベビーうどんは離乳食用に作られているため「短くカットされていて使いやすい」、「離乳食用なので安心」などの声が多くあがりました。

「やわらかさや長さが調節されているから」(30代・長野県・子ども2人)
「短くカットされてて食塩も使っていなかったので、まとめて茹でて冷凍して使ってた」(30代・神奈川県・子ども2人)
「細かくなっているのでお湯でふやかすだけで使える」(30代・東京都・子ども1人)
「安全で作りやすいから」(30代・愛知県・子ども2人)
「最初から小さく切られているので手間が省ける」(30代・東京都・子ども2人)
「離乳食用なので、安心して食べさせられた。」(30代・宮崎県・子ども2人)

生麺(ゆで)のメリット

ベビーうどんとほぼ同数だった生麺は「もともとやわらかい」、「大人と取り分けできる」などの声が多くあがりました。

「もともとやわらかいし、安い」(30代・愛知県・子ども2人)
「煮たらすぐやわらかくなるので」(30代・広島県・子ども2人)
「大人用から取り分けられるため」(20代・愛知県・子ども4人)
「レンジでできるから」(30代・福岡県・子ども3人)
「袋のまま切ってゆでられるから」(30代・埼玉県・子ども1人)
「細い麺は食べやすかった。」(20代・栃木県・子ども1人)
「塩抜きもそんなにしなくていいので」(20代・埼玉県・子ども1人)
「市販品の中でも太さや形(丸かったり平べったかったり)の種類が色々あり、食べる様子を見ながら子供にあった麺が選べるので。」(30代・茨城県・子ども2人)

冷凍麺のメリット

小数回答の冷凍麺は「長期保存ができる」、「調理しやすい」などの回答が多くあがりました。

「長期間保存できる」(30代・兵庫県・子ども3人)
「ゆがくだけ」(20代・福岡県・子ども2人)
「安くて保存が効いて美味しい」(30代・奈良県・子ども1人)
「すぐ出来る」(20代・広島県・子ども1人)
「調理しやすいので。」(20代・神奈川県・子ども1人)

乾麺のメリット

こちらも小数回答の乾麺。「茹でる前に折れる」、「量を調整しやすい」など便利な理由が多くあがりました。

「茹でる前にパキパキ折れるのでハサミを使わなくて済む」(20代・神奈川県・子ども1人)
「量を調整できるから」(30代・大阪府・子ども1人)
「小さく割って茹でられるし、わざわざ子供用を準備する必要がないから」(40代・茨城県・子ども1人)
「ポキポキ短く折ってからゆでると、食べさせる前に切る手間が省けて良かった。」(30代・東京都・子ども3人)

 

うどんは、さまざまな食材に合い、アレンジがしやすいので赤ちゃんも好む食品です。主は「おかゆ」にしながら、時々メニューに取り入れてみてくださいね。

記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

 

 

 

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