今から日本代表を目指すなら、大注目のスポーツ「ウィッフルボール」を始めてみては!?

ウィッフルボールというスポーツを知らない方が多いかもしれませんが、テレビや雑誌などのメディアから取り上げられている今大注目のスポーツです。最大の魅力は、老若男女問わず、場所を比較的選ばずできるところ。今回は、子どもにスポーツの選択肢を増やし、体を動かすことを楽しんでほしいという思いを込め、ウィッフルボールをご紹介します。

ウィッフルボールとは?

野球を原型として考案された、アメリカ生まれのスポーツです。スペースの限られた自宅の庭で「息子と手軽かつ安全に野球をするにはどうすればよいか?」という着想から生まれたそう!

現在はアメリカなどで、主にレジャースポーツとして愛好されているほか、シニアのリーグ戦も存在しているとか。

参考:日本ウィッフルボール協会

動画で観ると分かりやすい!

日本ウィッフルボール協会のホームページに掲載されている動画です。

動画の終りの方には、ホームランが見られます!

道具やルールは?

道具から説明します。

バットは細くて軽く、振りやすいです。ただ、この細いバットにボールを当てるのは慣れないと難しいです。最初はカラーバットを使うのもありだと思います。

ボールは穴があいた特殊な形状をしています。とても軽いので、誰でも投げられます。このボールによって、多彩な変化球が生まれますし、当たってもさほど痛くありません。

あと、ウィッフルボールはキャッチャーがいない代わりに、Kゾーンという野球でいうストライクゾーンを示すネットがあります。

ルールは?

ウィッフルボールは競技用のルールがしっかりあります。

ボールがバウンドした位置でヒット、2塁打、3塁打が決まり、ホームランもあります。野球との大きな違いは、バッターは打った後に走りません。(運動不足の私には助かります。)
レジャーでウィッフルボールを楽しむときは、遊びやすいようにルールを柔軟に変えるのもありです。

詳細はこちらをご参考ください。

参考:日本ウィッフルボール協会

「ウィッフルボール」なら日本代表も夢じゃない?

今回は、これまでウィッフルボールの普及に尽力している、日本ウィッフルボール協会の佐々木康裕会長にインタビューしました。

Q. 佐々木会長とウィッフルボールとの出会いについて教えてください。

私自身、元々は学生時代からの延長線上でフットサルをしていたのですが、プレー中での競り合い等が原因で、鎖骨骨折2回、外傷性肺気胸による入院もあり、フットサルから身を引く事を決めました。

そこで、2018年12月に、激しいプレーを必要とせず、かつ、得点を競うスポーツをインターネット上で探していたところ、『ウィッフルボール』に出会いました。

インターネット上では『魔球が投げられる』と言うフレーズが掲載されていました。私自身、「一体、どんな魔球が投げられるのだろう?」と、動画検索をしたところ、大きく曲がる変化球を目の当たりにし、「このスポーツ、やってみたい!」と始めたのがきっかけです。

Q. 子どもも楽しむスポーツとして普及する可能性はありますか?

はい、もちろん『子どもも』楽しめるスポーツだと思っています。あえて、『子どもも』と記載したのは、子どもだけでなく、老若男女問わず楽しめると思っています。

ただ、その中でも特に子どもからは喜ばれるスポーツだと思っています。変化球が簡単に投げられるのは、通常の野球ではなかなか出来るものではありません。また、通常の野球では投手になれる人はごく一部ですが、ウィッフルボールでは誰でも投手になる事が出来ます。メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手同様、ウィッフルボールでは投手と打者の両方の『二刀流』で活躍する事が出来ます。

日本国内において、小学生では、女の子も楽しめるソフトボールが全国的に普及していますが、同じ視点でいけば、ソフトボールよりボールやバットが比べ物にならないほど軽く、男の子と一緒にできるスポーツとして十分に楽しめるスポーツだと思っております。小学生であれば、各小学校の体育館で行う事もできるかと思います。

サッカーには、5人制のサッカーである『フットサル』がありますが、野球では5人制の野球として『ウィッフルボール』と言われるようになれば、こんなに嬉しい事はありません。

Q. 今後の展望は?

将来、小学校の授業で取り入れられたり、老若男女から『ウィッフルボール』と言うスポーツ名が当たり前のように理解され、取り組む人が増えて頂けたらと思っています。

また、健常者だけでなく、不慮の事故等で野球から遠ざかった方にも取り組んで頂けたらと思っております。

特に、ウィッフルボールは打った後に走る事は無く、Kゾーンと呼ばれるストライクゾーンも大きさは固定されています。日々練習に取り組む事で、打てるようになると思われます。

ただ、ウィッフルボールにも課題はあります。ボールがプラスチックである為に、風に弱く、強風の場合は思ったようにコントロールが出来ません。その為、日本ウィッフルボール協会としては、屋内施設で楽しんで頂けるように、各施設や市区町村にご理解を賜り、屋内施設で楽しんで頂けるように尽力していきたく思っております。

私自身の夢ですが、将来的に競技人口が増えた際に、協会に登録をされている選手の中から『日本代表』を選抜したいと思っています。そして、いつか、このスポーツを生み出したアメリカの選手と対戦をし、勝利できれば、これ以上の喜びはありません。

手軽にできるウィッフルボールを選択肢に

子どものスポーツというと、野球やサッカー、バスケットボール、ダンスに水泳などがメジャーだと思います。しかし、中にはこれらのスポーツが合わない子どももいます。そういうときに、手軽にできるウィッフルボールを選択肢に加えてみても。

もしかしたら、これまで運動が嫌いだった子どもが楽しさに気づくかもしれません。また、ウィッフルボールは試行錯誤しながら創意工夫すると結果がはっきり出る、創造性を育むのに適したスポーツです。親子で始めてみてはいかがでしょう。

文・構成/峯 あきら

 

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