HugKumでは、絵本のよみきかせに関するアンケートを実施し、全国1103人のパパやママからご回答をいただきました。いったいどんな結果だったでしょうか! その結果をご紹介いたします。
絵本の読み聞かせの頻度は?
「今現在、絵本の読み聞かせをどのくらいの頻度でしていますか?」という質問に対しては、「毎日」という答えがトップ!
ほぼ同数!「毎日」派と「以前はしていたが、今はしていない」派
ですが、「以前はしていたが、今はしていない」という回答が、実はほぼ同数で第2位だったんです! これは興味深いですね。
「以前はしていた」のに、なぜやめてしまったのか、「読み聞かせをしていない理由」についても聞いてみましたので、この後くわしくご紹介したいと思います。
「週に2回以上」読み聞かせをしている家庭は約5割
とはいえ、「毎日」に「2~4日に1回くらい」という答えも含めると、回答の5割以上のご家庭が、週に2回以上の読み聞かせをしていることが分かります。
全国のパパママが、毎日の子育ての中で、どれだけ“読み聞かせ”を意識しているのかが感じ取れる結果となりました。
読み聞かせをしていない理由は?
「読み聞かせを今はしていない」「一度もしたことがない」と答えたみなさんに理由を聞いてみました。
未就学児の育児続行中のパパママの回答に多かったのが、
「忙しくて時間がない」
「時間に余裕がない」
「毎日ギリギリの生活」
という非常に切実な理由。
現代のパパママは毎日忙しくて、幼稚園保育園のお迎えの後は、ご飯、お風呂、寝かしつけ~と怒濤のごとくで、寝る前に読み聞かせをしようと思ってもくたくたですよね。
また、
「子どもが興味を示さない」
「読んでと言わなくなった」
など、お子さんが絵本に関心を持ってくれないという理由もありました。たしかに、絵本以外に楽しいものが今の時代はたくさんありますよね。
絵本の読み聞かせで悩んでいることは?
読み聞かせをしようと試みても、いざやってみると数々のハードルがあると思います。読み聞かせをやってみての実際のお悩みについても聞いてみました。
兄弟姉妹で選ぶ絵本が違いケンカ
「兄弟姉妹で年の差があるので、読んでほしい絵本がバラバラでケンカになる」
ありますよね……。親子でゆっくりできる時間は限られているのに、寝る前にケンカになってしまうと、読み聞かせが辛くなります。
親の疲労や子どもが寝不足に?
「寝落ちしてしまう」
「読み聞かせをすると、子どもの寝る時間が遅くなってしまいます」
という、やはり、日々の忙しさからくる、お悩みも多数ありました。その日の子どものテンションによっては読み聞かせに時間がかかってしまったり、パパママの疲労度合いも日々違ったり、読み聞かせは思っている以上に大変ですよね。
動画がいいと言われる……
そして、今どきのお悩みですが、
「子どもがゲームにハマってしまった」
「絵本よりYouTubeがいいみたい」
という回答も。以前よりデジタルの楽しみも増えて、子どもたちは小さなころからゲームや動画に囲まれていますよね。
絵本選びへの悩みも
「読んでいてもすぐに飽きてしまう」
「同じジャンルの絵本ばかり」
「興味を持ってくれる絵本が分からない」
など、どんな絵本を読んであげてよいのか分からないという絵本選びへの悩みも、多くの回答がありました。
子どもに読む絵本、どうやって選んでいる?
お子さんに読む絵本を、どこで、どのような基準で選んでいるのかも聞いてみました。
多くのパパママが、意識して絵本を取り入れようと考えていますね。
どのように選んでいるかについては、
「子どもに選ばせる」という回答がダントツでした。
他には、
「私がその時伝えたいことや教えたいこと、大切だと思うことを題材にしている絵本を探す」
「絵本の定期便で取り寄せている」
という回答などもあり、パパママは一生懸命子どものことを考えていることが伝わってきます。
「読み聞かせ」をする原動力って?
さいごに、「絵本を読むことにどんな効果を期待していますか?」という質問をしました。
「子どもの想像力と感情が豊かになる」
が最も多い結果となりました。日常では経験できないシチュエーションを楽しんで想像をふくらませることができるのは、本のすばらしい役割ですよね。
「子どもの興味関心を広げる」
「いろんな知識が増える、子どもの悩みを軽くする」
詳細な回答ではこのようなものもありました。
読み聞かせ、プレッシャーに感じる?
多くのパパママが「子どものために」と読み聞かせに取り組もうとしていることがアンケートから分かりました。ですが、現代のパパママは毎日とても忙しいので「読み聞かせをできない」ということがプレッシャーとなっていることも回答から伝わります。
「よいと分かっているのにできない」ことがジレンマとなってしまう「読み聞かせ」。
負担に思いながら取り組むのはつらいですよね。パパママが無理のない範囲で、自分の楽しみにも引き寄せつつ、親子のコミュニケーションの時間となればよいなと思います。
文・構成/徳永真紀