デリケートな子どものお肌には、心配ごとがいっぱい!
「つるつる・すべすべ」と想像されがちな幼児のお肌は、実際にはまだまだ未成熟ゆえに、大人とは比べ物にならないほど弱くてデリケートです。ちょっとしたことで荒れてしまったり、湿疹ができてしまったりと、ママパパが頭を抱えてしまうようなトラブルにも見舞われがち。
今回は、そんな「子どもの肌の悩み」について、1歳〜3歳のお子さんを育てるママパパ1000人にアンケート調査をしてみました!
以下では、みなさんから寄せられた回答をランキング形式でご紹介します。
(調査実施媒体:小学館『ベビーブック』2022年9月号 読者アンケート)
【ランキング発表】子どもの肌について、もっとも心配なことは?
ではさっそく、みなさんからの回答を見ていきましょう。子どもの敏感なお肌ならではの、さまざまなお悩みが寄せられました。
(設問:「お子さんの肌の悩みについて、特にあてはまるものを以下より2つまでお選びください。」)
8位:アトピー性皮膚炎
8位にまず挙がったのは、かゆみのある皮膚湿疹を慢性的に繰り返す「アトピー性皮膚炎」。皮膚のバリア機能や免疫の異常反応によって、肌への刺激や強いストレスが原因となり、皮膚が炎症を起こす症状を指します。乳幼児・小児期に発症し、成長とともに改善される傾向にあるといわれますが、親としては心配ですよね。
以下リンク先では、アトピー性皮膚炎に関する過去の記事をまとめてあります。お子さんのアトピーにお悩みの方はご参考にされてください。
7位:吸いだこ
次いで7位には、「吸いだこ」がランクイン。赤ちゃんの口元に、水ぶくれや、水ぶくれが破れた跡のような皮剥けを発見したことはありませんか?
これは、授乳時に上唇も一緒に吸ってしまうことでできる「吸いだこ」と呼ばれるもの。一時的なものなので、無理に剥がしたりはせず、自然と治るのを待ちましょう。
6位:顔の湿疹・かぶれ
6位は、「顔の湿疹・かぶれ」。デリケートな乳幼児のお肌には、なにかと湿疹やかぶれによるトラブルが付き物。「よだれかぶれ」や乾燥による湿疹のほか、生後3か月ごろまでに現れやすい「乳児脂漏性皮膚炎」など、その種類も多岐にわたります。
やさしく洗って清潔を保ち、保湿ケアもこまめにしてあげましょう。
5位:引っ掻き傷
「引っ掻き傷」は5位に。薄くて鋭い赤ちゃんの爪は、未成熟な自分のお肌を傷つけがち。特に、爪切りばさみで爪切りをした直後に、引っ掻き傷がついてしまうケースが多いのではないでしょうか。
引っ掻き防止にミトンをつけてあげたり、爪切りははさみではなく、爪が尖らない「赤ちゃん用の爪やすり」を使っているママパパも少なくないようです。
4位:乾燥
4位は「乾燥」。皮脂分泌は生後しばらくは活発ですが、生後3ヶ月を過ぎた頃から減少し、赤ちゃんのお肌は乾燥しやすくなります。くわえて、水分を保つ機能も未発達のため、特に空気が乾きやすい秋冬には、乾燥による肌トラブルに見舞われがち。
こまめな保湿ケアを心がけてあげましょう。
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3位:おむつかぶれなど体の湿疹・かぶれ
3位には「おむつかぶれ」が挙がりました。
おむつかぶれとは、うんちやおしっこによる刺激や、おむつ内の蒸れなどによっておしりに生じる炎症のこと。赤い湿疹ができたり、ただれてしまったりといった、赤ちゃんのこの症状に悩まされるママパパは多数。清潔・乾燥・保護の観点から、未然に予防することが大切です。
2位:日焼け
2位は、「日焼け」。乳幼児のデリケートなお肌は、大人よりも紫外線に敏感で、日焼けによるトラブルも深刻な場合があります。肌が赤くなったり、ひりひりしたり、乾燥肌の原因になったり……。
日差しの強い日は、帽子や日焼け止めを駆使して紫外線対策をするほか、万が一日焼けをしてしまった場合は、患部を冷やし、保湿してあげるなどのケアが必要です。
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1位:あせも
「子どもの肌のお悩み」の最多1位となったのは、457もの票を集めた「あせも」でした。
あせもとは、高温多湿の環境で、汗管の中に汗がつまり、皮膚の中に汗が留まることで起こる赤く小さな発疹のこと。特に、体幹、額、うなじ、わきの下、ひじの内側、ひざの裏などに現れやすいものです。
汗はこまめに拭き取り、汗をかいた場合は着替えるようにして、未然に予防しましょう。ローションやクリームであらかじめ保湿しておくことも効果的です。
その他には「虫刺され」「怪我の跡」等、外傷的なものも
今回は、乳幼児を育てるママパパ1000人が抱える「子どもの肌のお悩み」をランキング形式でお伝えしてきました。お子さんにも当てはまるお悩みはありましたか?
アンケートには、「その他」として「虫刺されが多い」「怪我の跡」のような、外傷的なものも寄せられています。ママパパがどんなに気をつけていても、なにかと心配事の多い子どものお肌。注意深く見守りつつ、もしも心配な場合は、一度専門家に相談してみましょう。
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文・構成/羽吹理美