赤ちゃんの乾燥肌どうしたら?乾燥性湿疹の症状と原因、治療や予防法まで解説【医師監修】

赤ちゃんの肌はとてもデリケート。赤ちゃんの肌の薄さは大人の半分以下といわれているため、保湿ケアをしないとカサカサしてしまいます。赤ちゃんの乾燥肌がひどくなると、ザラザラしたり湿疹が出てしまう場合もあります。赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とは、どんな症状で何が原因で起きるのでしょうか。

赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とはどのようなもの?
赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とはどのようなもの?

赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とはどのようなものなのか、その症状と原因や乾燥肌との違い、治療や予防法などを、すぎたファミリークリニック院長の杉田亮先生に教えていただきました。また、赤ちゃんの乾燥肌をケアする保湿剤の種類や選び方、注意点も解説いただきます。

赤ちゃんの肌はデリケート

赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟で、少しの刺激でもトラブルを起こしがちです。「肌のバリア」とは、潤いを蓄えた皮膚の表面の角質層のこと。とても薄いものですが、その角質層が乾燥や外部刺激から肌を守ってくれるのです。赤ちゃんの肌のバリアは大人より繊細で、肌の水分量や皮脂量のバランスも不安定になるため、潤いが不足して肌荒れを起こしてしまうことも。また、赤ちゃんの肌の状況は季節によって変化も激しいので、通年での丁寧なスキンケアと保湿が重要になります。

乾燥肌の様々な症状

ザラザラ・ガサガサする、赤みがある、湿疹が出るなど、赤ちゃんの肌トラブルの症状と原因について説明します。

ザラザラ・ガサガサする

赤ちゃんの皮膚が乾燥すると、肌バリアが持つ水分も減少してしまうため、肌のキメが乱れてトラブルが起きやすくなります。また、赤ちゃんの皮脂の分泌が少なくなることも肌トラブルの原因のひとつとされています。赤ちゃんは、生後2か月を過ぎたころから皮脂の過剰分泌が治まってくるため、放っておくと乾燥が進んでしまい、肌のザラザラ・ガサガサにつながってしまうこともあります。

赤みがある

トラブルを起こしている赤ちゃんの肌には、赤みが出ることもあります。赤みが出るのは、肌が炎症しているから。乾燥などにより赤ちゃんの肌のバリア機能が低下してしまい、外部刺激などが原因で肌に炎症が起こっている状態です。赤みが出てしまうと保湿だけでは沈静化が難しいので、塗り薬などを使った治療を行うことになります。

湿疹が出る

トラブルを起こしている肌にさらに刺激が加わると、湿疹が出てしまいます。湿疹は、ポツポツと出る場合もありますが、湿疹同士がくっつき広い範囲で赤くなることもあります。湿疹は、おむつのかぶれやその他の外部刺激が原因で起こるものもありますが、アレルギーの場合もあるので注意が必要です。

赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とは

赤ちゃんの肌にできる乾燥性湿疹とは、どんな症状で何が原因なのでしょうか。乾燥性湿疹と乾燥肌の違い、治療や予防法について紹介します。

症状と原因

乾燥性湿疹とは、乾燥した肌への刺激によってかゆみを感じたり、炎症を起こして赤くなる肌の疾患のことを言います。乾燥している赤ちゃんの肌に衣類の締め付けや摩擦が生じたり、急激な温度変化などの刺激を受けた結果、赤ちゃんの肌にできる湿疹を乾燥性湿疹と呼びます。

乾燥肌との違い

乾燥性湿疹は肌の乾燥が原因でできる湿疹のことですが、乾燥肌は肌の状態を指します。よって、乾燥肌は疾患ではありません。また、生まれつき乾燥肌だから乾燥性湿疹ができる、というわけでもありません。一時的に肌が乾燥してしまった場合でも、乾燥性湿疹が出ることもあります。

治療や予防法は?

乾燥性湿疹の治療は、皮膚の乾燥を抑えて肌の状態を改善させることを優先的に行います。湿疹の症状が軽い、範囲が狭い場合は、適切な保湿やスキンケアを続けていけばよくなる場合もあります。しかし、赤ちゃんが肌を搔いてしまったり、赤くただれたような湿疹になってしまった場合は、抗炎症作用・抗アレルギー作用を持つステロイド剤を使用するなどして症状を抑えることもあります。

乾燥性湿疹の予防には毎日のケアが大変重要です。こまめな保湿で肌と肌バリアの潤いを保ち、乾燥を防ぐことで外部刺激から肌を保護しましょう。入浴後はもちろん、授乳や離乳食などの食事やおむつ替えのあと、外出からの帰宅後などに、汚れを落とし肌をキレイにしてからしっかりと保湿ケアを行ってください。

赤ちゃんの乾燥肌をケアする保湿剤の種類

赤ちゃんの肌のケアは、保湿剤で乾燥を防ぎながら潤いを与えることが大切です。赤ちゃん向けの保湿剤には、どんな種類があるのでしょうか。

ローション

ローションはベタつかず手軽に使えるうえ、種類もたくさんあります。サラサラした使用感で、広い範囲にも塗りやすいことが特徴。肌の状態を選ばずに使用できるものも多いと言われています。

乳液

乳液も手軽で塗りやすく、顔や体の広い範囲に使いやすい保湿剤です。ローションよりも保湿力が高く、しっとりした使用感となっています。

オイル

オイルを塗ることで肌に薄い膜を張って肌を保護し、肌の水分を逃がさないようにして保湿をします。肌の保湿以外にも、毎日のマッサージや鼻や耳の掃除、おへそのケアにも使えます。

クリーム

ローションや乳液とオイルの中間のようなクリームは、保湿力が高いことが特徴です。しっとりと潤うので、乾燥が進んだ赤ちゃんの肌全体への使用はもちろん、特に乾燥しやすい顔に使うのもおすすめです。

スプレー

スプレータイプは細かい霧状の保湿剤が噴射されるので、広範囲に塗布できます。動き回る赤ちゃんでも素早く保湿ケアすることができるので便利です。ただしクリームよりは保湿力が劣ります。

赤ちゃんの乾燥肌をケアする市販の保湿剤の選び方と注意点

赤ちゃんの乾燥肌をケアする市販の保湿剤の選び方と注意点
赤ちゃんの乾燥肌をケアする市販の保湿剤の選び方と注意点

市販の保湿剤を選ぶ場合、どんなことに注意すればよいのでしょうか。赤ちゃんの乾燥肌をケアできる市販の保湿剤の選び方と注意点を紹介します。

選び方

市販の保湿剤を選ぶ場合、鉱物油や香料、着色料などの刺激成分が入っていない無添加のアイテムを選ぶようにしましょう。

また、保水力が高く細胞同士をつなぐ潤滑油のような役割を持つ「ヒアルロン酸」や、角層細胞同士のすき間を満たし水分をキープする「セラミド」のほか、胎脂に近い成分が入っているものは保湿力やバリア機能が高く、乾燥しがちな赤ちゃんの肌におすすめです。

注意点

合成界面活性剤・合成防腐・合成香料・合成着色料・乳化剤・合成ポリマーが含まれた保湿剤は、肌が赤くなったり、かゆみが起きたり、アレルギー発症のきっかけとなる場合があります。オーガニック製品と謳われているものでも、赤ちゃんのアレルギーを引き起こすものが入っていれば意味がありません。オーガニックがすべていいわけではないので、赤ちゃんにあったものを適切に選ぶ必要があるでしょう。

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記事監修

すぎたファミリークリニック院長
杉田 亮(すぎた りょう)

小児のスキンケアに力を注いでいる、兵庫県三田市「すぎたファミリークリニック」院長。小児科専門医。1979年生まれ、福岡県久留米大附設高出身。2006年、大阪大学医学部医学科卒。大学在学中に休学してニュージーランドへラグビー留学した異色の経歴を持つ。周辺地域の小児夜間診療体制が十分とは言えず、クリニックとしては異例の夜間診療も行っている。
すぎたファミリークリニック

編集部おすすめの赤ちゃんの保湿ケア アイテム

赤ちゃんの乾燥肌をケアする保湿アイテムとして、編集部おすすめのアイテムを紹介します。

「パックスベビー ボディクリーム(顔・からだ用)」

パックスベビー ボディクリーム(顔・からだ用)
パックスベビー ボディクリーム(顔・からだ用)

赤ちゃんの肌を考えて作られた、さらっとなじむのにしっかり保湿できるパックスベビーシリーズの低刺激の全身クリームです。合成界面活性剤、合成酸化防止剤など不使用、無香料・無着色で繊細な赤ちゃんの肌にも安心して使えます。ポンプ式ボトルなので、片手で簡単に使え、時間をかけずにお手入れできます。

「健栄製薬 ベビーワセリン」

健栄製薬 ベビーワセリン
健栄製薬 ベビーワセリン

赤ちゃんの肌、口唇を保護し、乾燥を防ぐ白色ワセリンです。無香料、無着色、パラベンフリーなので、赤ちゃんだけでなく大人も安心して使えます。使いたい量だけ出せるチューブタイプなので、清潔に使い続けることができます。ワンタッチキャップで持ちやすく、お出かけにもピッタリな大きさです。

「ジョンソン ベビーオイル 無香料」

ジョンソン ベビーオイル 無香料
ジョンソン ベビーオイル 無香料

生まれたその日から使用できる、デリケートな赤ちゃんの肌にやさしいベビーオイルです。パラベンフリー、無着色、無香料で低刺激。保湿力の高いオイルなのに、すばやくさらっと肌になじみます。おむつ替えのときの汚れのふき取りや、毎日のマッサージにも使えます。誤使用防止の開けにくいキャップなので安心です。

「ピジョン ベビーミルクローション」

ピジョン ベビーミルクローション
ピジョン ベビーミルクローション

赤ちゃんの胎脂に近い保湿成分「ピジョンベビーリピッド」を配合した乳液タイプのベビーローションです。お風呂上がりの保湿剤としてはもちろん、さまざまなシーンでしっとりとなじみ、肌に潤いをあたえます。弱酸性・無着色・無香料。パラベンフリーで、新生児の全身保湿としても使えます。

洗濯用洗剤「サラヤ アラウ洗濯用せっけん本体1.2L」

サラヤ アラウ洗濯用せっけん本体1.2L
サラヤ アラウ洗濯用せっけん本体1.2L

洗浄成分にアレルギーの素となる添加物を一切使用していない、無香料・無着色・保存料無添加のせっけん。赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使えます。液体タイプなので溶けやすく、すすぎも速やか。天然のハーブオイルを配合、さわやかな香りも楽しめます。部屋干しでもイヤなニオイの心配はありません。排水後はすばやく分解されるので地球環境にもやさしいストレスフリーのせっけんです。

赤ちゃんの乾燥性湿疹を防ぐためには、肌の保湿が大切

赤ちゃんに保湿剤を塗ってあげることは、乾燥が原因とされる肌のトラブルを防ぐためにとても重要です。乾燥肌と乾燥性湿疹の違いや症状を理解し、毎日の保湿ケアを欠かさないようにしましょう。

 

文・構成/HugKum編集部

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