話題の絵本『たべてあげる』をHugKum編集部がご紹介!スキキライをする子供への読み聞かせにピッタリな理由と、読み聞かせのコツまで、徹底解説!
話題の絵本『たべてあげる』少し怖い内容でスキキライがなおる・・・。そのラストとは?
ふくべあきひろ, おおのこうへい/作・絵・編集 教育画劇
◆こんな本です
主人公のりょうたくんは、嫌いな食べ物がたくさんある男の子。大嫌いなピーマンが出てきた日、「あー、誰かかわりに食べてくれないかな」。するとコップの影からひょっこりと、小さなりょうたくんが出てきてかわりに食べてくれます。次の日はにんじんを、また次の日も…かわりに食べ続けた小さなりょうたくん、このあと、とんでもないことになってしまいます…!
これ以上はお伝えできませんが、ちょっと怖さも感じるくらい強烈な展開は、子どもにとっても「スキキライ」について何かを感じるきっかけになるはずです。「りょうたくんみたいになっちゃうよ」と怖がらせて克服させるか、この本をきっかけに「なぜスキキライをしないほうがいいのか」という話を子どもに親の言葉で伝えるのか、それは読み手次第。
「好き嫌いなくおいしく食べようね」というアプローチの食育絵本が多い中、また違ったアプローチで「スキキライ」について面白くちょっと怖く描いた本書は、貴重がゆえに話題になっていると納得できる1冊です。
◆おすすめポイント
子どもはりょうたくんに感情移入して聞くので、最初は「いいな〜」「わたしもかわりにたべてほしい」と言うでしょう。子どもによっては、読み終わった後に「怖い!」という感想を抱くかもしれません。小さなお子さんには、怖がらせて読むよりも、笑い話としてお話の結末を楽しめるように、怖さを煽らずに読んであげるとよいでしょう。読み聞かせの後に、子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、親子で感想を言い合う時間を大切にしてください。
◆ママパパの口コミ
構成・文/HugKum編集部