「ハワイは日本語が通じる」といえど、それはワイキキ、しかもごく一部のホテルやお店、レストランで通用するという話。一歩ワイキキから出てしまえば日本語が流暢に話せる人には滅多にお目にかかりません。そこで今回はハワイ在住歴22年の筆者が、子連れハワイ旅行の際に考えられる状況での英語の使い方をご紹介しますので、ご参考にしてください!
その1.ロケーションを尋ねる時
旅行中に一番必要となる可能性が高いのがこの“ロケーションを尋ねる”英語。小さい子供がぐずる可能性もある子連れ旅行の場合、道順はきちんと下調べをしておきたいものですが、旅行にハプニングは付き物。
基本的には「Where is the bathroom(トイレはどこですか)?」など「Where is…?」で良いのですが、ホテルの従業員や道で会った人など、他人にこれを尋ねる際は失礼にならないよう、必ず「Excuse me」とまず言ってから「Do you know (またはCould you tell me) where ○○○is?」などと言うようにしたいもの。なお、アメリカではToiletと言うと便器そのものを指すため、「bathroom(バスルーム)」と呼ぶことが多いのです。
このように、「Where is…?」という基本形は、その前に質問形の文章を入れると「is」の位置が変わり最後に来ますが、少しくらい間違えても通じますので大丈夫!
その2.行き方(道順)を尋ねる時
いくらインターネットやカーナビという強い味方があっても、実際に街や道に出てみると迷ってしまうことも多いもの。実際ハワイでGoogleマップを使用して道順を調べると間違いが結構多く、筆者でさえも迷ったことがあります。
知らない土地で迷子になるのは極力避けたいものですが、人に聞かなければならない時は「How do I(またはHow can I ) get to ○○○?」と聞けばOK。
上記のロケーションを聞く時と同様に、その前に「Could you tell me…」などと言う場合は「Could you tell me how to get to ○○○?」と言えばOK。
ハイウェイを間違った場所で降りてしまった場合などは「How do I(またはwe) get back on H-1 East?(H-1の東方向に戻るにはどうすればいいですか)」、「How can I go back to Honolulu?(ホノルルに帰るためにはどうすればいいですか)」などと言えば万全です。
その3.レストランに行った時
日本ではどのレストランに子供を連れて行くべきか、行かぬべきか……という論争をネットでよく見かけます。しかしバーやレストランを含む公衆の場所全てで喫煙が禁止されているハワイでは、レストランはバーを兼ねた健全な場所が多いため、基本的に昼間ならどんな飲食店に子供を連れて行ってもOK。
ですから「子供を連れて行ってOKですか」などと尋ねる必要は基本的にナシ。子連れでレストランに行くと「Do you need a booster seat?(またはbaby chair)」とまず案内をするホステスやウェイトレスに聞かれます(ブースターシートとはテーブルの高さに届かない幼児用に、イスの上に置くプラスチック製のイスを指します)ので、その場合は「Yes, please」「No, thank you」などと答えればOK。聞かれなかった場合は「Can we have a booster seat?」と質問形にしてください。
また、大人のメニューより安価なキッズメニューを置く飲食店もあります。キッズメニューを特に表記していない場合でも「Do you have a kids’ menu?」と一応尋ねてみましょう。
旅行中の英会話は日本人観光客にとって頭の痛い問題。ハワイではどこでも日本語が通じるわけではありませんが、多少間違っていても大抵理解してくれます。大切なのはこちらから話しかける際に必ず「Excuse me」、何かを頼む時は「Please」、そして最後に「Thank you」と言うのを忘れないこと。
勇気を出して現地の人に話しかけてみてくださいね!
文/相馬佳(そうま・けい)
1990年より米国在住。米本土各地に居住後95年にハワイ州ホノルルに移住し、ハワイ大学卒業後に現地でライター職に就く。以来コピーライターや翻訳者を務め、現在はニュース通信社で英日ニュース翻訳や、航空会社機内誌、各種ウェブサイトで執筆を担当。1児の母。