「レトロ」時代を楽しむペンが登場
「昭和レトロ」という言葉を聞いて昭和生まれの私はびっくりしたのですが、今や「平成レトロ」という言葉もあるそうです。そんな時代だからこそ発売されたのでしょう、変わったペンがサンスター文具から発売になりました。ドット絵を描くためのペン「ドット・エ・ペン」です。
大人には懐かしく、子どもには初めて出会う言葉かもしれない「ドット絵」。色をつけた正方形のマスを並べて描いていく絵です。昔のゲームはこのドット絵でキャラクターや背景など画面が作られていました。近年『あつまれどうぶつの森』などのゲームでもドット絵を使った遊びができ、PCやスマートフォンのアプリでもドット絵のアートができるものが増えてブームが再来しています。
大人の私たちには懐かしい「ドット絵」を小学1年生の娘と一緒に楽しんでみました。
どんなペン?
ドット・エ・ペンは両端筆記可能なペンで、片方は「四角マーカー」でスタンプみたいにポンと紙に押すと1辺が3mmの正方形が描けます。
もう片方は細字ペンになっていて、文字や細かい線がきれいに書けます。
カラーは16色。一色で何かの形を表現するのも楽しいですが、いくつかの色を持っていると作品に広がりができますね。
実際に描いてみました
まず、母である私がお手本がわりに描いてみました。
自画像をイメージした女の子の絵です。
曲線を表現する難しさがありますが、描いて遠目で見るたびに少しずつイメージしたものが現れることに嬉しさを感じました。ペンを押すには少しコツが必要で、四角い面が水平に紙に当たるように意識する必要があります。初めは大人でもきれいに押すことができませんでしたが、何度か押しているうちに自然とコツが掴めました。
出来上がった作品を娘に見せると「私もやってみたい!」とのこと。何度か失敗しながらも自画像のような女の子の絵を書き上げました。
「難しかった?」と聞くと「ビーズ遊びと似ているから同じようにポンポン押して楽しかったよ!」
なるほど、シートにビーズを並べて水をかけたりアイロンで温めたりして固めるイマドキの「ビーズ遊び」が現代の「ドット絵」に通じますね。
その後、細字ペンも使って動物を描きあって楽しみました。
ドット絵の参考資料は身近に
ビーズアクセサリーを作るときの図案集なども活かせそうです。また、刺繍の手法の一つに「クロスステッチ」というものがあります。正方形のマス目に×を作るように刺繍糸を縫い付けていき、絵や文字を描き出す手法です。ビーズ遊び同様、ドット絵と同じような仕組みです。そう考えると、クロスステッチの図案集を参考にドット絵を描いてみることもできそうです。
サンスター文具の商品紹介サイトにもたくさんの楽しいドット絵見本があるので、ぜひご覧ください。
ドット絵用途だけではない「ドット・エ・ペン」
ドット・エ・ペンは絵を描く以外にもこんな使い方があります。
手帳やノートをデコレーションするときの飾り線を描いてみてはいかがでしょう?色の組み合わせによっても表情が変わりますし、細字ペンを交えて描けば表現も広がります。
また、薄い色のものはTODOを書き出したときのチェックボックスとしても使えます。カラフルなTODOにすれば作業も楽しくできそうです。
懐かしくて新しいドット絵の世界。おうち時間にぜひトライしてみてください。
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文・構成/ふじいなおみ