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絵が上手い小学生の特徴とは
絵が上手な子供の特徴は確かにあります。例えば、
・幼い頃からたくさん絵を描いている
・集中力・忍耐力があり、絵を最後まで仕上げることができる
・想像力に長けていて、それを絵で表現できる
・観察力がある
・他の子とは違う発想がある
などです。
お子さんがこれらの特徴に該当していなくても、がっかりする必要はありません。これらの特徴を鍛えればいいですし、ちょっとしたポイントを押さえれば、小学生の絵はぐんとよくなります。
小学生の絵が上手くなる方法
小学生になるとテーマに沿った絵を描くことが増えますよね。そうすると自ずと他の子と比べられることも。我が子の絵の表現をもっと広げてあげたい、と思うこともあるはず。どうすればうまく描くことができるのでしょう?
のびのびと描く
まずは、お子さんの絵のモチーフ(描きたいもの)の大きさを確認してみてください。モチーフが小さくありませんか? 紙に絵を描くことは失敗が許されないような気がして、緊張してしまう子も少なくありません。失敗してもいいので、とにかくのびのびと描けるように声かげしてあげましょう。用紙からはみ出すほど大きく描けば、迫力がありますし、力強い絵になります。
また、細かい絵でもモチーフの特徴を強調して描くと言う手もあります。例えば、カブトムシの絵なら、角を強調して大きく描くといったことです。
表現方法を楽しむ
表現力を豊かにしたいのであれば、技法を上手に使いましょう。技法には、指に絵の具を直接つけて点描のように描いたり、用紙に水をたっぷりとふくませて、絵の具をにじませて描くなどがあります。このような技法は、子供にとって楽しく感じるはずです。技法によって絵にしたいことが表現できたとき、とても満足感のある良い仕上がりになります。
丸と直線を練習する
フリーハンドで丸と直線を描く練習をしましょう。この2つを組み合わせることによって、どんなものでも描けるようになります。
丸は、正確な丸を描けるように目指します。その後、小さい丸、大きい丸、楕円形などの練習に移行しましょう。線はまっすぐな線を描けるようにします。その後、長い線、短い線を練習してみてください。
何度も練習するうちに、集中力もつきますし、あらゆるものが丸と線でできていることを認識できるようになります。
本物の絵画を見て考察力を育む
また、本物の絵画を見るのもおすすめです。絵画を見ることで、構図や色、表現の仕方の勉強になります。親子で美術館に足を運んでみるといいですね。
バランス感を持つ
上手な絵はバランスが取れていることも大きなポイント。用紙に、縦に2本、横に2、3本な大きさに合わせて均等な線を描きます。中心となる絵を真ん中に配置すると、まとまった絵を描くことができます。
写し絵を楽しむ
好きなキャラクターなどの絵を下に敷いて、その上からトレーシングペーパーを置き、なぞり書きを。難しい絵や細かい絵でも自分で描けた!という達成感があり、そのうち写し絵をしなくても自分でも描けそうと意欲が湧くはず。
模写をする
気に入った絵画を見て、真似して描いてみましょう。身近な絵でもいいし、ゴッホなど巨匠の絵でも構いません。顔の表情の書き方や、色使いなど、発見することがたくさんあるはずです。
上手な絵を描くために
上手に絵を描くには、親のサポートも必要。あらゆる画材や道具を選んであげることで、子どもにとって思いがけない興味の扉が開くことも。既成概念にとらわれず親も想像を広げて考えてみましょう。
用紙を変えてみる
また、いつも描いている用紙を変えると、新たな発見があります。用紙には、画用紙だけでなく、表面がツルツルとしたケント紙や、絵の具のにじみがおもしろい表現になる和紙などもあります。また書道のイメージしかない半紙も手軽に取り入れられますよね。
画材を変えてみる
また、画材を変えてみるのもオススメ。クレヨンよりも絵の具を使ったほうが上手に描ける子もいます。筆を使うのが苦手だけど、色鉛筆なら上手に表現できる子もいるのです。また、サインペンもさまざまな種類が揃うので、使ってみると面白いはず。ぜひ、いろいろな画材を使ってみてください。
いろいろな絵の書き方を試してみる
学校でもやることの多いのが、下地にカラフルな色を絵の具でランダムに塗り。上から黒いクレヨンで覆います。爪楊枝などで、クレヨンを削るように描くとカラフルな線が浮かび上がるというもの。絵を描くことの単純な楽しさを感じることができるのでおすすめです。
ほかの絵画の技法を試してみる
絵を描く、ということだけでなく、他の絵の技法を試してみるのも面白いもの。ちぎり絵は。直接絵を描くこととは離れてしまいますが、小さな紙片で木や動物を描くと、ものの細かい色味の違いが見えてきます。絵を描くときも細かい部分を注意して描けるようになるのです。
親ができるサポート
親が子供に絵を教えるのは少し難しいかもしれません。教えようとすると、どうしても、「そんな形じゃないよ、よく見て」、「色が違うよ」と言いたくなるからです。もし、そのようなことを言ってしまったら、お子さんの個性をつぶしてしまう可能性があります。
親は絵を子どもに「教える」のではなく、「サポート」する
親が子どもにできるのは「サポート」です。例えば、真っ白な用紙を前に、何を描いたらいいのか分からないことはよくあります。そんなときは、テーマを一緒に考えてあげることはできますよね。テーマ探しに散歩に出かけるのもいいかもしれません。また、技法をいっしょに試してみることはできます。そこから発想して、どんどん作品を仕上げる子もいます。そういうふうに、「教える」のではなく、「サポート」する気持ちで接してあげてください。
絵が完成したらほめる
また、子どもの絵が完成したときにはほめてあげるといいですね。そのとき「上手だね」というのではなく、具体的にほめてあげます。例えば「ここの色がきれいで好きだな」、「花びらの部分が詳しく描けているね」などです。また、「こういうことが描きたかったの?」など、内容に着目して子どもに聞いてみてください。そうすると、子どもの方から、どんどん絵についてしゃべりはじめます。そのことで子どもは頭が整理され、次はこうやって描こう、こんな表現にしてみよう、と思うようになります。
小学生が絵画コンクールの入賞を目指すなら
絵を描いたのなら、コンクールに出してその実力を試したいですよね。入賞するポイントはあるのでしょうか。
コンクールの選び方
絵画コンクールやコンテストはたくさんあります。なかには、絵を描くテーマが決められているものも。たとえば、環境やエコ、自然はよくあるテーマです。また、未来や宇宙なども子どもを対象にしたコンクールのテーマになりやすい傾向にあります。コンクールを選ぶときは、お子さんの興味のあるテーマのものを選びましょう。また、参加賞など、応募した子ども全員に記念品をくれるコンクールだと、入賞しなくても達成感を感じることができるのでおすすめ。
また、コンクールなどには細かい規定が設定されていることもあります。用紙のサイズや応募の締め切りなど募集要項を必ず確認してください。
テーマの決め方
コンクールによってはテーマが決まっているものもあります。その場合はテーマに沿って描きましょう。
テーマが自由な場合は、みんなに紹介したいものをテーマにしてみては。紹介したいものだと、自分の好きなものや熱中していることだったりしますよね。そういうものはよく見ているし、知識もあるので、しっかりと表現することができます。例えば、家族や飼っているペット、好きな食べ物や場所、景色など、紹介したいものを身の回りから探してみてくださいね。
過去の受賞作品を見る
多くのコンクールやコンテストにはWebサイトがあり、過去受賞作品が掲載されています。応募するコンクールの受賞作品をみて、どんな考えのもので、それが受賞した理由など、全体的な傾向をつかみましょう。入賞したいのであれば、それが近道かもしれません。
審査員もチェック
審査員がどのような方が務めているのかを確認してみるのもひとつの手です。美術家や美術関連の方だと、レベルの高い絵(構図、表現力、技法などの総合的にしっかり描けていること)が求めらえているように感じます。教育関係者が審査員であれば、そういったことよりも、子どもらしい表現(のびのびした絵、大胆な色使いなど)が好まれる傾向が見受けられます。お子さんの作品に応じて、どこのコンクールに出すのかを決めてもいいですね。
小学生が応募できる絵画コンクール
では、これから応募できるコンクールをチェックしてみましょう。目標があると子どもも認められる絵を描きたい!と思うもの。これから小学生が応募できる絵画コンクールをピックアップしてご紹介します。
「我ら海の子展」作品募集
テーマ「私の海」
※船舶・海の生物・海や船で働く人・海の環境保全等、海を自由に表現した作品
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- ●応募資格
幼児・小学生・中学生(2022年4月現在)・インターナショナルスクール・外国人学校なども含む。
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- ●応募締切
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2022年6月30日木曜日 (当日消印有効)
第10回 東京都交通安全ポスターコンクール
テーマ
・子供または高齢者の交通事故防止
・自転車利用者の交通事故防止
・飲酒運転の根絶
・その他交通安全及び交通事故防止の啓発に関するもの
●応募資格:都内在住または在学している小学生(2022年5月時点)
●応募締め切り 2022年5月31日消印有効
ミツバチの一枚画コンクール(山田養蜂場)
テーマ <ミツバチ>
「花とミツバチ」「自然の中のミツバチ」「人とミツバチ」など、自然環境の大切さや人との関わりを感じられるミツバチを描いた一枚画。
●応募資格: 年齢制限なし・ 未発表のオリジナル作品に限る
●応募締め切り 2022年7月15日消印有効
子どもの絵を上手くさせるには親のサポートが必須!
何もしなくても絵を上手に描ける子もいます。でも、ほとんどの子が、最初はクレヨンや画用紙など用意された道具で描き始めますよね。それではうまく描けないなんて子も実は多いはず。そこで親が描くもの、描き方をサポートしてあげるのです。絵画展に出そう!という目標ができればさらにやる気もUP。子どもの画力UPのためには、しっかりサポートしてあげてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部