あなたのお子さんの学校や塾のノートを見てみてください。もしかするとこんなことになっていませんか?
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同じB5なのに、ノートからプリントがはみ出すのはなぜ?
これは筆者の娘のノートです。筆者は、プリントがノートの端からはみ出し、曲がり、端がぐちゃぐちゃになっているところがとても気になるのですが、みなさんはどうでしょうか。小学2年生の娘は貼り付けるのが上手ではないのですが、それ以前の問題に1つ、誰にでも当てはまる「ワナ」があるのです。
B5ノート、実は「セミB5」サイズです
学習帳などで使われているB5ノートは、実はB5サイズよりも一回り少し小さいのです。ノートの1ページにB5の用紙を載せてみました。プリントの端がノートよりも僅かにはみ出しているのがわかると思います。このノートのサイズは文具メーカーの仕様などでは「セミB5」ノートという名前で呼ばれています。サイズは179mm×252mmです。
一方、B5サイズは182mm×257mmとして国際規格で定められています。数字の上で、すでにプリントの方が大きいことがわかります。なので、どれだけ頑張ってもはみ出てしまうのです。
はみ出すのを気にしなくなると?
プリントを貼り続けてノートがぐちゃぐちゃになってくると、心のどこかで「貼れていれば見た目はどうでも良い」に変わっていきます。ですが、ぐちゃぐちゃのノートを読み返したときに、内容に100%集中できるでしょうか? できない子も多いかと思います。
そこで一つご提案。プリント学習のノートをきれいに仕上げられる文房具を試してみませんか?
紙が大きいなら、ノートも大きくすれば良いじゃない!
コクヨが出している「キャンパスノート<プリント貼付用>」はノートがB5よりも一回り大きい「B5ノビ」という規格のノートです。B5サイズ、182 mm× 257 mmに対してこのノートのサイズは198mm×266mm。そうです!プリントよりも大きいノートを使えば問題解決です。
これならばプリントをはみ出さずに貼れることがわかります。
もちろんただ大きいだけではありません。各ページの四隅にはB5サイズのプリントを貼る際の目印が付いているので、まっすぐキレイに貼ることができます。
A4、A5のブリントにも対応
配布されるプリントによってはA4やA5サイズの場合もあります。その場合は罫線に合わせると貼りやすいように工夫がされています。
ノート自体の罫線は6mmまたは7mmの横罫で、等間隔でドットが打たれています。
残念ながら筆者の娘はまだ小学2年生。十字の罫線があるノートの指定があるので、このタイプのノートは導入が難しいのですが、高学年や塾で勉強されているお子さんでしたら十分使えるのではないでしょうか?
ノートを大きくできないならプリントを小さくしてみよう
クツワの「ノートぴったりに切れる定規」は先ほどとは逆に「プリントのサイズを小さくするための」定規です。
普段は二つ折りできて15センチ定規より少し長いくらいのサイズです。
二つ折りを開くと30センチ定規になります。この時、カチカチと大きな音が鳴らないのは授業に使う道具としても嬉しいポイントです。
使い方も簡単
まずはカットする部分がわかるようにセットします。
定規の0の地点はガイドがついていて、プリントの端に引っ掛けることができます。
短い方向には「B5ヨコ内」と書かれた目盛りの位置(172mm)に、
長い方向には「B5タテ内」と書かれた目盛りの位置(247mm)に印をつけます。
次に印を参考に定規を当てます。先ほどつけた印を利用して、プリントの端と平行になるように定規を当ててガイド側の角から少しずつ紙を持ち上げていくと、きれいにプリントのサイズを小さくすることができます。
定規で紙が切れる秘密は、線を引く部分の断面が45度の角度になっていること。コツを掴めば素早くきれいに切れるようになります。
「液体のりはプリントが波打つから……」というあなたに使ってほしい水のり
筆者の娘は学校へ持っていく糊は液体のり指定なので、ノートに貼ったプリントの至る所が波打っています。でもこの波うつ見た目、気になりませんか?
そこでおすすめなのがコクヨのノリのブランドGLOOから登場した「液体のり(シワなくきれい)」です。もう一種類、「液体のり(しっかり貼る)」と用途を分けて使うと便利に使えます。
「シワなくきれい」はコクヨ独自のブレンドを行った液体のりで、塗る量や塗った紙の種類にもよりますが、通常のものと比べて目に見えてシワができません。
また、コクヨのGLOOシリーズはノリを塗るスポンジ部分が四角くなっています。そのため、プリントの端や角を塗るときにはみ出しづらいという長所があります。さっとはみ出さずに塗れる便利さは一度体験していただきたいです。また、つけ替え用ボトルやつめ替え補充液もあって、環境への配慮もしっかりと考えられています。
ノートをきれいに作る、が目的ではない
見た目が素敵なノートを作ることが、最近の中高生のトレンドになっています。
見やすくわかりやすいノートは見返して楽しく学べるように感じます。しかし、ノートをきれいに作ることを目的にするのは本末転倒。あくまでもノートを書くことは内容を覚える途中にある作業工程であり、ノート(プリント)にメモし、大切な「授業の補助内容」をよりよく頭に入れることがこそが大切なのです。
これから受験シーズンも本格化します。少しでも学びの手助けになりますように。
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文・構成/ふじいなおみ