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香川銘菓にはどんなものがある?
四国の北東部にある香川。日本でいちばん面積の小さな県として知られています。北部は瀬戸内海に面し、小豆島や金刀比羅宮などの観光スポット、さらに「うどん」でも有名です。
そんな香川では、どんなお菓子が有名でしょうか? この記事では、香川で銘菓と呼ばれる人気のお菓子をご紹介します。
香川に行ったらはずせない!│香川銘菓【定番編】
まずは香川銘菓の定番から。「香川といえば?」と聞いて、最初に名前が挙がる代表的な存在のお菓子をご紹介します。
名物かまど
鍋や釜をかけて火をたく「かまど」の形に作られた饅頭です。中には、手亡芋を使った黄味餡が入っています。
銘菓ポイント
かつて海水を用いて塩を作るために使っていた「かまど」。それをモチーフに生まれたのがこのお菓子です。大手亡豆(白いんげん豆)に香川県産の地卵を加えた黄身餡を、風味豊かな皮で包んでいます。
「名物かまど」
春には「桜かまど」、夏には「新茶かまど」、秋には「栗かまど」などの季節ごとの味も登場しますが、まずはスタンダードな「かまど」をどうぞ。
かまどパイ
厳選したバターを使い、ひとつひとつ手作業で練り上げて焼かれたリーフパイです。パイ生地の上のくるみがアクセントになっています。
銘菓ポイント
「名物かまど」を手掛ける老舗菓子店が作る洋風のお菓子です。年間500万枚も売れているという人気の品をご賞味あれ。
「かまどパイ」
バターが生地の隅々までいきわたり、袋を開けた瞬間からやさしい香りに包まれます。食べ応えのあるお菓子です。
瓦せんべい
香川銘菓のひとつが、この「瓦せんべい」。讃岐和三盆の原料糖である白下糖をたっぷりと生地に練り込んで焼き上げているため、糖蜜のコクが引き立っています。
銘菓ポイント
香川県高松で明治10年に創業した老舗和菓子店「宗家くつわ堂」が手掛けます。讃岐和三盆を取り入れた、上品な和菓子が評判です。
「瓦せんべい」
せんべいの照りと堅焼の香味が特長。8㎝×6㎝の小さめサイズの瓦せんべいです。
丸亀おいり
「おいり」とは、香川を中心に生産されているあられの一種。カラフルだからソフトクリームなどのお菓子にトッピングにするほか、贈り物にも利用されています。
銘菓ポイント
「丸亀おいり」は、香川で結婚式の引出物に贈られるお菓子。この地域の人々の人生の節目に使われてきたもので、もち米と砂糖でできたふわっとした軽い食感です。
「宗家くつわ堂 丸亀おいり 七宝」
その華やかでかわいらしい外観から縁起がよいとされ、香川土産に喜ばれるお菓子です。
えびせんべい
頭と殻を取り除いた海老をすり身にして、高温の鉄板でうすく焼き上げたえびせんべい。厚さは約2㎜と、極限まで薄くしています。
銘菓ポイント
香川の小さな魚屋から始まった「志満秀(しまひで)」の代表格的な商品です。
「えびせんべい」
海老をそのまま食べているような旨味が。口いっぱいに広がります。殻をしっかり取り除いているため、美しい白色に仕上がっています。
がらんの小石
道端にころがる小石のようなクッキー「がらんの小石」。バターをベースに、卵を使用せず、植物性ショートニングを絶妙なバランスで配合した “大人のボーロ”といえる逸品です。
銘菓ポイント
香川にあるパティスリー「もりん」の代表的なお菓子。県外からもこの逸品を求めて訪れる人もいるほどの人気商品です。
「がらんの小石」
ほろほろとやわらかな食感。チョコ・いちご・和三盆のほか、きなこ・オリーブ抹茶など、9種類の味があります。
名産品をたっぷり│香川銘菓【レモン・オリーブのスイーツ編】
香川の名産品にレモンやオリーブがあります。特に小豆島ではオリーブとレモンの栽培が盛ん。そんな地元の名産品を使ったスイーツをご紹介します。
瀬戸内レモンケーキ
香川県産の有機栽培オーガニックレモンを皮までまるごと使い、レモンのおいしさと香りを楽しめるケーキです。
銘菓ポイント
使用するのは、香川県五色台連山のふもとで、化学肥料は使わずに丹精込めて育てられたオーガニックレモン。皮まで安心して食べられます。そこに讃岐発の希少糖、香川県産の新鮮卵などをあわせています。
「瀬戸内レモンケーキ」
ケーキはしっとりとした食感です。瀬戸内の潮風と太陽が育んだレモンのおいしさを楽しんで。
小豆島オリーブカステラ
小豆島産オリーブの葉の粉末と、オリーブオイルも加えたカステラです。淡いモスグリーンとブラウンのコントラストが美しい一品です。
銘菓ポイント
小豆島でお菓子を作る「平和堂」が、オリーブの効能にこだわって開発した品です。血圧を下げたり免疫力を上げたりする、オリーブの優れた効果に期待しながらいただきましょう。
「小豆島オリーブカステラ」
やわらかくしっとりとしたカステラで、包丁の刃を入れるとつぶしてしまいそう。やさしくそっと刃を入れてください。
小豆島オリーブチョコレート
鮮やかな黄緑色の、オリーブを使ったチョコレートです。オリーブの香りが漂います。
銘菓ポイント
温暖な気候の小豆島は、日本で最初にオリーブの栽培が根付いた場所といわれています。そんな名産を使ったチョコレートです。
「小豆島オリーブチョコレート」
甘すぎず、ついつい食べすすめてしまうおいしさ。ミルクとオリーブの深い味わいを楽しめます。
オリーブラスク
オリーブの粉末をたっぷりのせた香り豊かなラスクです。
銘菓ポイント
約2000本ものオリーブ畑が広がる道の駅「オリーブ公園」もある小豆島。そんな名産のオリーブをふんだんに使ったお菓子です。
「オリーブラスク」
オリーブの緑色がほんのりついたラスク。甘くてサクサクとした食感が楽しくて、何個でも食べたくなるはずです。
瀬戸内レモンのプレミアム・タルト
名前の通り、香川県産のレモンを主役にしたタルトです。レモンの皮をきれいにむいて薄くスライスしたものを、タルトの上にきれいに並べて焼き上げています。
銘菓ポイント
すべて手作りで仕上げるマダム・ケイコのタルト・ショップのお菓子。レモンの爽やかなおいしさを堪能できます。
「瀬戸内レモンのプレミアム・タルト」
しっとりとしたタルトで、甘すぎず酸っぱすぎず、爽やかな味わい。フレッシュなレモンの味を感じてみてください。
まだまだある!│香川銘菓【和菓子編】
これ以外にもおすすめの和菓子をご紹介しましょう。
栗林のくり
白餡に刻んだ栗を入れた栗饅頭です。本物の栗のような、小さめサイズのかわいらしい形をしています。
銘菓ポイント
国の特別名勝にも指定されている、香川の栗林公園。東京ドーム16個分の広大な敷地には、かつて1400本もの栗の木があったそう。そんな栗林公園にちなんだお菓子です。
「栗林のくり」
白餡には、厳選した大手亡豆100%を使用。そこにじっくりコトコトと柔らかく炊いた栗を、蜜付けして餡に入れています。
名代灸まん
お灸の形をした饅頭「名代灸まん」。香川の観光名所、金刀比羅宮(ことひらぐう)でおなじみの名物です。
銘菓ポイント
「こんぴらさん」の名前で親しまれる金刀比羅宮は、1368段もの石段がある場所。「名代灸まん」を作る「こんぴら堂」本店は、金刀比羅宮参道にあり、参拝客の疲れた体と心を癒してきました。
「名代灸まん」
上質の黄身餡がたっぷり入った饅頭。香川県知事が上皇陛下・今上陛下に献上したこともある銘菓です。
クアトロえびチーズ
サックリとした食感の薄いえびせんべいでチーズをサンドした、新感覚のえびせんべい。使っているチーズは、カマンベール、ゴルゴンゾーラ、チェダー、モツァレラの4種類です。マカロンをイメージさせる、カラフルなせんべいの見た目も注目してみてください。
銘菓ポイント
香川で創業60年を誇る「志ま秀(しまひで)」が手掛けるお菓子。えびとチーズの出逢いにこだわり、お菓子の概念を覆すおしゃれで新しい感覚のお菓子を作っています。
「クアトロえびチーズ」
カラフルでかわいらしい見た目と、サクサクの食感がくせになる和スイーツです。
わらび餅
本わらび粉によるコシの強い餅が特長。たっぷりのきなこをつけて食べてみて。
銘菓ポイント
香川・高松で店を構えて半世紀以上たつ「松風庵 かねすえ」が作るわらび餅。地産地消を心がけて和菓子を作り続けています。このわらび餅は、同店でいちばん売れている人気商品です。
「松風庵 かねすえ わらび餅」
わらび餅のおいしさの鍵となるのは、やっぱり餅。独特の粘り気とおいしさを追求した逸品です。2014年モンドセレクション銀賞を受賞しています。
うどんだけじゃない!香川の魅力
讃岐うどんの店が多く、うどん県として有名な香川。しかしうどん以外にも、オリーブや瀬戸内レモン、海の幸などの名産品がたくさんあり、それらを使ったおいしいお菓子があるんです。地元の人々に愛されて、香川を訪れた人からも支持される銘菓を、ぜひチェックしてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部