「讃岐うどん」の文化を家庭で楽しむ! 人気の食べ方、粉から作るレシピまで深堀り

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日本一うどんを食べる県、香川県では、人口当たりのうどん生産量、消費量が共に、圧倒的な高さです。県民の老若男女問わず、生活に密着した食物であり、もはや食習慣ともいえる「讃岐うどん」について、あらためて注目してみました。

讃岐うどんは人気の名店が多い一方で、麺を家庭で打つことも難しくありません。ご自分の手で粉をこね、足で踏んでコシを強くしたうどんには、格別の味わいがあります。

讃岐うどんの歴史、材料と作り方、お取り寄せについて、詳しい情報をご覧ください。

 讃岐うどんについて

讃岐うどんは、香川県を代表する郷土料理であり、日本全国で食されている人気の麺料理です。その歴史や、特徴についてまとめました。

歴史と由来

讃岐うどんの起源は、江戸時代にさかのぼります。

讃岐地方(現在の香川県)は、小麦の栽培が盛んに行われていた土地柄でした。その他にも塩、しょうゆ、イリコと呼ばれる煮干しも入手がしやすい環境に恵まれていたことから、ごく身近な食事として、うどん文化が発達しました。

うどん自体は全国にあるメニューですが、讃岐うどんは冷凍食品などで手軽に購入できるため、いまや全国各地で供されるようになりました。

その一方で、本場でしか味わえない味を求めて訪れる観光客も多く、讃岐地方での「うどん屋探訪」が人気となっています。

特徴的な麺とだし

讃岐うどんの麺は、弾力のあるもちもちとした食感が特徴です。

また、一般的に「うどんつゆ」や「つゆ」と呼ばれるものは、香川県では「だし」と呼ばれます。濃厚なイリコ(煮干し)だしを主に用い、つけ汁には濃口しょうゆ、かけ汁には薄口しょうゆが使われ、それぞれ分量も変わります。

讃岐うどん、人気レシピ

基本の「ぶっかけ」。麺のコシを楽しんで。

讃岐うどんをお家で作る時に必要な、麺、だし、薬味について詳しくみていきます。

麺の種類

讃岐うどんは麺のコシと、小麦粉の味わいに特徴があります。その種類は豊富で、ご家庭で作ることもできます。

・うどん玉

香川県では、茹でて販売されるうどん用の麺が手に入りやすい土地柄。家庭でかるく湯どおしして、塩をかるく振りかけるだけで、そのままおやつとして食されることもあるとか。

・冷凍うどん

職人による工程が生み出す麺のコシを、タピオカの原料でもあるキャッサバを使用して再現している商品が、全国のスーパーで入手できます。電子レンジや、流水で調理できる麺もあり、今では主流とされる麺です。

・生、半生

茹でる前の生地を伸ばし、切った状態で販売される麺です。乾麺に近い乾燥具合のものは常温でも保存でき、半生と呼ばれています。

・乾麺

茹でる前の麺を、天日干しに近い環境で乾燥させ、販売される麺が乾麺です。保存性に優れ、全国で手に入ります。

手打ち麺の作り方

ここからは、讃岐うどん用の小麦粉を使って、麺を打つ手順をみていきます。お子さんにできる工程も多いので、ぜひ作ってみてください。

手打ちの味わいは格別。

・必要な道具

厚手のビニール袋 1〜2枚
(生地を入れて、足踏みしても耐えられるビニール袋が必要です。2重にすると、安心です。ビニール製のお米袋なども参考になります)

めん棒 1本

・材料

食塩 23g
水 177g
打ち粉 適量

中力粉 400g

・木下製粉 さぬきの夢 800g 手打ちうどん用 中力粉

讃岐うどん専用として開発された小麦品種で、ほのかな甘みと、もちもち感が本格的な味です。

・打ち方

【1】水と塩を混ぜて、塩水を作っておきます。

【2】ビニール袋に中力粉を測り入れ、塩水を加えます。

最初はビニール袋に空気を入れたままで口を閉め、全体を振りながら粉と水を混ぜ合わせます。
最初はビニール袋に空気を入れたままで口を閉め、全体を振りながら粉と水を混ぜ合わせます。

粉が粒状になったらビニール袋の空気を抜き、よく手で揉んで団子状にします。

【4】ビニール袋に入れたまま足で踏み、平らに伸ばします。

この工程は、袋を2重にするか、または新聞紙に挟んで行います。
この工程は、袋を2重にするか、または新聞紙に挟んで行います。

【5】生地を折りたたみます。

さらに、踏み広げます。これを4回繰り返してください。

滑らかで均一な生地になります。
滑らかで均一な生地になります。

【6】ビニール袋の口を閉じ、常温で1時間~3時間ほど寝かせます。こうして熟成させることで味が馴染みます。

【7】大きめのまな板を用意し、打ち粉を振ってから生地を広げます。めん棒で3mm程度の厚さになるまで伸ばします。
【8】生地を屏風状にたたんでください。

包丁で3㎜幅に切ります。

・茹で方

【1】できるだけ大きな鍋を使って茹でることがおいしく茹でるコツです。
うどん100gにつき、1リットル以上の水を用意して沸騰させます。

【2】バラバラと麺をほぐしながら加え、10分程度茹でます。

【3】お好みの固さになっていたら引きあげ、冷水にさらします。こするように洗ってぬめりを摂取り除いてください。

ざるうどん、冷たいぶっかけは、このままお召し上がりください。かけうどんなど、温かいうどんの場合は、お湯で温めてからお召し上がりください。

ぶっかけだし

麺にそのままかけても、浸して食べてもおいしい、ぶっかけだしを作ります。

・材料

(4人前)

水 400ml
しょうゆ 60ml
みりん 30ml
砂糖 小さじ2
粒状和風だし 小さじ1

・作り方

【1】鍋にすべての材料を入れます。中火にかけてひと煮立ちさせてください。

【2】温かい麺の場合はそのままお使いください。冷たい麺の場合は、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やし、用います。

薬味

多用される薬味はネギ、大根おろしの他、すりごま、とうがらし、花かつおなど。イリコだしの生臭さを消す効果を狙って、しょうがや、すだちなども使われます。

だし、生卵、薬味で和える「釜玉うどん」も人気。

人気の讃岐うどん店からお取り寄せ

「うどんを週に1回以上食べる」と回答した香川県民は9割ともいわれるほど、多くのうどん屋が営業しています。観光客に人気のお店だけでなく、地元の人々が気軽にテイクアウトするお店や、毎日のように訪れる店も多数あります。オンラインによるお取り寄せも、豊富に選ぶことができます。

【ふるさと納税】香川県高松市 讃岐うどん 池上製麺所 2袋 6人前

昭和32年創業から地元で愛される製麺所の讃岐うどん。「るみばあちゃん」が作る、もっちりつるつるの麺が特徴です。

うどん本陣山田家 純生讃岐うどん釜ぶっかけセット

高松市で人気の老舗うどん店より、生麺のお届けです。製造日より55日間の賞味期限があります。

休日にお子さんと、うどん打ちはいかが?

讃岐うどんは、香川県を代表する麺料理であり、その特徴的な麺やおいしさが人気です。普段の食事でもお馴染みの食材ですよね。

今回は、手打ちうどんのレシピも合わせてご紹介しました。お子さんと一緒に麺づくりを楽しむのもおすすめです。おいしく作って、味わってくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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