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PMSや生理中の不調に、薬以外のアプローチは?
生理前や生理中の間、心やからだに生じる様々な不調。鎮痛剤やピル、漢方薬などで対処している方も多いと思いますが、手軽にトライできて、少しでも調子が上向くことがあれば試してみたいという方もいるのではないでしょうか。
今回は、2024年2月9日~11日に開催された、フェムテック商品の展示・販売・体験イベント「Femtech Fes!(フェムテック・フェス)」で見つけた、生理期間にまつわる商品やサービスをご紹介します。
生理中の時期にも嬉しいチョコレート!?
明治のブースで見つけたのは、「明治フェムニケアフード α‐LunA(アルファルナ)」。フェムニケアフードとは、「女性(Female)」+「ケア(Care)」+「食品(Food)」をあわせた明治独自の造語で、女性特有のからだや健康をサポートするための食品を表現しています。
「α‐LunA(アルファルナ)」には、ミルクチョコレートやドリンク、パウダー、顆粒などがラインナップされていますが、共通して入っているのは、生乳由来の「α-LA(α-ラクトアルブミン)」という成分。牛乳に含まれるたんぱく質のひとつで、生理の期間もサポートしてくれる成分なのだそう。
「生理の時期にも自分らしくしなやかに生きたい」という願いに寄り添うため、女性社員の発案によって開発されたと言います。一口サイズのチョコレートは、やさしい甘さで美味しい! 生理のときのおやつとしても気分を上げてくれそうです。
「アルファルナ」のウェブサイトはこちら≫
生理前の憂鬱な気分や眠気にアプローチする乳酸菌
生理前に特化したサプリメントもありました。アサヒ飲料のブースで発見したのは「わたしプロローグ」というサプリメント。こちらは「CP2305ガセリ菌」という、カルピス®に由来する研究で発見された独自の乳酸菌を配合した機能性表示食品(届出番号:I381)。
この「CP2305ガセリ菌」は、正常な月経周期を有する健康的な女性の月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減する機能が臨床試験で確認されているそう。
水と一緒に飲むほか、そのまま噛んでもOKとのことで、トライしやすそう。パッケージの可愛いさも良いですよね♪
「わたしプロローグ」のウェブサイトはこちら≫
γ‐トコフェロールなど4つの成分で生理前をやさしくサポートするサプリメント
こちらも生理前をやさしくサポートするという、大塚製薬の「tocoelle(トコエル)」というサプリ。大豆油や米油に多く含まれるビタミンEの一種で、トコエルの名前の由来になっている、「γ‐トコフェロール」と、「γ‐トコトリエノール」が含有されています。1回分ずつの個包装で、女性の健康と美容をサポートする「エクオール」と、「カルシウム」も入っています。
実は2カ月ほど前から筆者も飲んでいるのですが、「自分にあっている」と感じて定期購入に切り替えたところです。以前この連載で、筆者は体内でエクオールを作り出せないことが判明したと書きましたが、その足りないエクオールが摂れるのも良いのかも? 口コミでは、人によって合う、合わないという意見が見られましたが、気になる方は試していただくと良いかもしれません。
「トコエル」のウェブサイトはこちら≫
▼筆者がエクオールを作れないと判明した回
女性のサイクルに合わせたアロマスティック
最後は、エステーのブースで見つけた、女性のゆらぎに香りでアプローチするスティック型の練り香水「Luna Mine アロマスティック」。女性特有のサイクルに合わせて調合されたスティック型の練り香水で、ブルーになってしまう日や、仕事や家事の合間の気分転換に、香りの力でケアするというもの。
嗅覚は、人間の五感の中で唯一、本能や知力にダイレクトに関わる感覚と言われており、香りを嗅ぐことで心とからだに様々な影響を及ぼすことが分かっています。「Luna Mine アロマスティック」の香りは、リフレッシュしたいときの「シトラスバーベナ」、前向きでいたいときの「ミントゼラニウム」、ゆったりしたいときの「アロマティックラベンダー」の3種類。スティックタイプで持ち運びしやすいので、家でも外出先でもさっと塗って深呼吸をすると気分転換になりそうです♪
※一部の販売店で、期間限定で販売を実施し、現在は終了。
今後は全国のドラッグストアやバラエティショップでの本発売も検討しています。
「Luna Mine アロマスティック」の専用サイトはこちら≫
選択肢が増えてきたことにワクワク
少し前までは、公の場で生理について話すことすらはばかられていた日本ですが、生理中に食べるためのチョコレートや、生理前用のサプリが売られる世の中になったことに驚き! と同時に、困ったときに選べる選択肢が増えていることにワクワクした気持ちにもなりました。新たなジャンルのフェムケア商品が登場することで、生理周期に振り回されることが減り、自分らしく過ごせる女性が増えていくとうれしいですね。
連載【ママの私をいたわるフェムケア】の第1回から読む
取材・文/寒河江尚子