イランが親日国って本当? その理由を小学生にも分かるように解説【親子で語る国際問題】

今知っておくべき国際問題を国際政治先生が分かりやすく解説してくれる「親子で語る国際問題」。今回は、イランが親日国である理由について、小学生にも分かるように解説します。

実はイランの人々は日本が大好き

イランをめぐるニュースが連日のように流れています。アメリカやイスラエルとの間で激しい対立が続いており、世界中がその行方に注目しています。

こうした緊迫した状況の中だと、「イランって怖い国なのかな?」と感じてしまうかもしれませんが、実はイランの人たちは世界でも指折りの「日本大好き!」な人たちとして知られているのです。

なぜ遠く離れたイランの人たちが日本に対して親しみを持っているのか、その秘密は歴史や文化の中にたくさん隠されています。

理由1:イランが困っているときに日本が石油を買っていたから

まず一つ目の理由は、昔の日本人が見せた勇気です。今から70年以上前、イランがイギリスなどの大きな国によって海をふさがれ、自分たちの石油を売ることができず困っていた時期がありました。

そのとき、周りの国が怖くて手を出せない中で、日本の日章丸というタンカーが、危険をかえりみずイランへ石油を買いに駆けつけました。

この出来事はイランの人たちにとって、苦しいときに助けてもらった忘れられない思い出として、学校の教科書にも載るほど大切に語り継がれています。

理由2:日本の文化に興味があるから

二つ目の理由は、日本のアニメやドラマの力です。特に、かつて日本で大ヒットしたドラマ「おしん」は、イランでも驚くほど人気がありました。貧しい生活の中でも一生懸命に頑張るおしんの姿が、苦難を乗り越えてきたイランの人たちの心に強く響いたのです。

放送当時は街から人が消えると言われるほど誰もが夢中になりました。今でも、おしんを知っているおじいさんやおばあさんはたくさんいますし、最近では最新のアニメを通じて日本に興味を持つ若者も増えています。

理由3:日本人の真面目さや技術を信頼しているから

そして三つ目は、日本人の真面目さと技術への信頼です。イランの人たちは、戦争でボロボロになってもそこから立ち上がり、世界有数の車や機械を作るようになった日本をとても尊敬しています。「自分たちも日本のように強くて豊かな国になりたい」という憧れの気持ちが、親日感情につながっているのです。

実際にイランを旅すると、日本人だと分かった瞬間に「ようこそ!」「お茶を飲んでいかないか?」と、まるで親しいお客さまのように温かく迎えられることがよくあります。

イランには「おもてなし」を大切にする文化があり、遠い東の国から来た日本人を、彼らは歴史的にも文化的にも「信頼できる友だち」として心から歓迎してくれるのです。

イランに住む人々は、平和を願っている

今のニュースで見聞きする激しい争いは、国と国の政治的な対立が原因ですが、そこに住む一人ひとりの人たちは、私たちと同じように平和を願い、日本に対して温かい心を持っている人たちばかりです。

情勢が不安定な今だからこそ、ニュースの表面だけを見るのではなく、こうした深い心のつながりがあることを知っておくことは、世界を正しく理解するためにとても大切なことだと言えるでしょう。

この記事を書いたのは

国際政治先生 国際政治学者

国際政治学者として米中対立やグローバルサウスの研究に取り組む。大学で教壇に立つ一方、民間シンクタンクの外部有識者、学術雑誌の査読委員、中央省庁向けの助言や講演などを行う。

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