ボタンのおもちゃで練習しよう
着替えの場面では避けられない「ボタン掛け」。日常生活に必要なものでもあるので、「早くできるようになってほしい」と焦ってしまうママパパもいるかもしれませんね。決して焦らずに、まずは、ボタン掛けの練習の開始時期や練習方法を押さえることからはじめましょう。
ボタン掛けの練習はいつから?
ボタン掛けの練習は、手先が発達する3~4歳ごろがおすすめです。このころになると、一人での着替えもできるようになり、ボタンの掛け外しに興味を持つお子さんもいるでしょう。
もちろん、年齢に達していなくても、興味があれば何歳からでも始めてOK。2歳ごろになると「自分でやりたい」という意欲が出てくることもあるので、お子さんのやる気に合わせて始めてみるのもいいですね。
ボタン掛けの練習方法
実際に服で練習するのも良いですが、おもちゃなどで遊びながら学ぶと、より楽しく練習ができるようです。専用のおもちゃを使ったり、ボタンのある人形の服でごっこ遊びをしたり……と、遊びを通して自然に身に付くようにするのがおすすめです。
裁縫が得意な方は、お子さんの好きな形でおもちゃを手作りしてみてもいいですね。お子さんがワクワクするような仕掛けがあると、楽しみながら練習できますよ。
ボタン掛けの練習時のコツ
まずはしっかりとボタンをつまみ、穴にボタンをくぐらせる動作がポイントになってきます。
胸元のボタンを留める動作は、指先を使って小銭をつまみ、自販機などの狭い投入口に小銭を入れる指先の動作のようですよね。「ボタン」にこだわりすぎず、こういった簡単な動作から順番に練習していくことで、感覚をつかみやすくなります。
では、具体的にはどのような練習が有効なのでしょうか。ここではその一例として、手軽な練習法をお伝えしますので、参考にしてみてくださいね。
【ステップ1】穴に通す感覚をつかむ
手持ちのフェルトなどに縦に切り込みを入れたものと、おもちゃのコインを用意します。
左手の指先でしっかりフェルトをつかんだら、右手の指先でコインをつまみ、穴の中に落とします。コインを穴に落とすだけなら、受け渡しの動作が必要ないので、成功しやすいですよ。
【ステップ2】受け渡しの感覚をつかむ
今度は、穴の下(フェルトの裏側)に左手の人指し指の腹が当たるよう布をつまんだら、右手の指先で穴にコインを通してみましょう。左手の指の腹にコインが触れたら、それをしっかりつかみ、引き抜きます。この「指の腹にコインが当たったら、つまんで引き抜く」という感覚が、受け渡しの成功のポイントです。
利き手に関係なく、左右両方の指先でチャレンジしておくと、実際の着替えの場面で役立ちます。この感覚が分かるようになってからボタンで練習すると、上手くいきやすいですよ。
アイディアいっぱい!手づくりのボタン掛け練習用おもちゃ
ここからは、ボタン掛け練習用おもちゃの手作りアイディアをご紹介! SNSで見かけた、素敵なアイディアや実例をお見せしていきます。
重ねていくのが楽しい♪ お魚型のボタン掛けおもちゃ
hamadaramuさんは、さまざまな柄や素材の生地を使って、お魚型のボタン掛けおもちゃを手作りしたそうです。ボタンの種類も多岐にわたって、おもちゃに触れているだけでも指先の感覚が刺激されそう!
連結しながら楽しめる電車型がキュート!
電車好きの子にぜひ作ってあげたいこちらのボタン掛けおもちゃは、mie2708さんの手作り。電車が好きな子なら、電車の連結シーンを想像しながらボタン掛けの練習に励んでくれるのではないでしょうか。
色の名前も覚えられそう!カラフルなボタン掛けおもちゃ
2.5才の娘さんのために夜なべをしてボタン掛けおもちゃを手作りしたというichi_hana818さん。円形に切り取られたフエルト生地と、取り付けられたボタンの色がそれぞれ異なり、子どもの目を引きやすいカラフルな一品です。ボタン掛けの練習をしながら、色の名前を教えることもできますね。初見時は「キャー虫だー逃げろー」と投げ出してしまった娘さんも、しばらく経つと興味を持ってくれたのだとか!
お子さまランチをモチーフに♪
biquette.lulucaさんは、お子さまランチをモチーフに、スナップボタン掛けの練習おもちゃを手作り! どの具材も可愛らしくデフォルメされていて、見ているだけでもワクワクしますね。さらに、それぞれのマスコットには数字の刺繍付き。ボタン掛け練習を通じて、食べ物の名前や数字を覚えたり、親子のコミュニケーションまで楽しめそう。
ボタン掛け練習ができるおもちゃ5選
手作りもできる「ボタン掛けおもちゃ」ですが、忙しいママパパには、気軽に購入できる市販のものもおすすめです。お出かけにも便利なものや多機能タイプもあるので、お子さんが楽しく遊べるものを選んであげましょう。以下では、なかでもおすすめの商品を5つご紹介!
[ハッピークローバー] 手作りフェルト教材 ボタンをとめる練習【いもむしくん】
にこっと笑った顔が可愛らしい、カラフルな「いもむしくん」のボタン掛けおもちゃです。合計10枚の色違いのフェルトをボタンで繋ぎ、いもむしくんを組み立てながらボタン掛けの練習ができます。繋げば繋ぐほど長くなり、自分の好きな色で自由に組み合わせができるので、お子さんが達成感を味わいやすいところもポイント! 親子で遊べば「今度は何色にしようか?」と会話も自然に弾みそうですね。
エド・インター 布絵本 ワンダーランド WONDERLAND ふわふわトーイ
ボタン掛けのほかにも、リボン結びやファスナーの開閉など、生活に必要な動作を楽しく練習できる布絵本です。遊んでいるうちに、気が付いたらボタン掛けもできるようになっていた!との声も。ハンドル付きでお出かけにも便利です。
ボタンをとめる練習 手作りフェルト教材【電車】 – ハッピークローバー
こちらは、電車の形が楽しい、男の子に大人気のボタン掛けおもちゃです。電車連結をしながら、楽しく練習できそう! 二枚重ねで頑丈に作られているので、ダイナミックにおもちゃで遊ぶお子さんもこれなら安心。飾った作品をママパパに褒めてもらえれば、お子さんもボタン掛けの自信が付きそうですね。
ウンチョン 6種類の着替えトレーニング玩具
紐結び、ボタンかけ、ベルト通し、ジッパー等々…6種類の着替えトレーニングがこれひとつでできる優れもの! 楽しく熱中しているうちに、着替えに必要な指先の動きがマスターできちゃいます。鮮やかな色彩で、振るとりんりん音が鳴るので、小さなお子さんの興味を惹きつけると好評。
Richgv 布絵本 おでかけ布えほん 赤ちゃん
こちらもまた、ボタンかけのほかにも、靴紐結びやベルト通し、ジッパーの上げ下げのような日常のお着替えに必要なスキルに加えて、時計の見方等も知ることができる布絵本です。やわらかい素材で赤ちゃんにも親しみやすく、お祝いや誕生日のプレゼントにも喜ばれます。
ボタン掛けの習得がさらなる意欲につながるはず♪
「自分でできた!」を手軽に体験させられるボタン掛けおもちゃ。生活に必要な動作の練習も、遊びを通して楽しい成功体験にしてしまいましょう。その体験が、お子さんの「もっとやってみたい!」という意欲へと繋がっていくはずです。ぜひ、お子さんに合ったボタン掛けおもちゃを見つけてあげてくださいね。
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文・構成/羽吹理美・HugKum編集部