こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。甘い秋の果物「柿」は、離乳食でも利用できる食材です。
離乳食の柿はいつからOK?
離乳食に柿を使えるようになるのは、離乳食後期の9カ月以降がおススメです。柿には渋みを感じることがあります。渋いと感じると赤ちゃんが嫌がることがありますので、まずはママが一口味見をしましょう。熟していて、やわらかいくらいの柿が、赤ちゃんには食べやすいです。
アレルギーの心配は?
柿はアレルギーを起こしにくい食材のひとつですが、食べた後に口の周りがかぶれることもあります。また、消化があまり良くなく、身体を冷やすともいわれています。食べすぎると下痢や便秘を起こすこともありますので、赤ちゃんが「もっともっと!」と欲しがっても、適量を心がけましょう。初めて与えるときは、他の食材と同じように1さじからスタートし、食べた後の様子を見てあげましょう。
離乳食に干し柿は使える?
生の柿より甘みが強い干し柿ですが、表面がかたいので離乳食期を過ぎた1歳半以降にチャレンジしましょう。細かく切って、ヨーグルトと和えたり、蒸しパンやパンケーキに練り込んでも美味しいですよ。
量の目安
離乳食に柿を与えるときの目安量は、1回につき15~30g程度です。料理のメインと言うよりは、副菜、デザートとして使用しましょう。
そのままで食べられる?加熱は必要?
果物は基本的に、生のまま食べられますが、加熱するとやわらかくなり甘みも増します。トロトロに軟らかくなると、赤ちゃんも食べやすいので、最初のうちは加熱をおススメします。
柿の下処理方法
①よく洗ってヘタと皮を取り、種を取りながら食べやすい大きさに切る。
②鍋に少量の水を沸かし、切った柿を加えてふたをして弱火で煮る。ふたを開けて中を混ぜながら確認する。
赤ちゃんは、自分で種を取り除くことができませんので、必ず大人が種を取り除きましょう。
離乳食の柿の保存方法
柿は、常温でも保存できます。常温だと2~3日くらいで軟らかさが増しますので赤ちゃんが食べやすい状態になります。いくつか買って日持ちさせたい場合は、冷蔵保存しましょう。ポリ袋に入れて野菜室に入れます。
離乳食の柿の冷凍保存のポイント
冷凍保存する柿はよく熟したものが適しています。柿を潰したり、ピューレ状、月齢の大きさにカットしたものを1回分の小分けの容器に入れて冷凍すると使いやすいです。冷凍した柿は、1週間で使い切りましょう。
柿を使った離乳食レシピ
離乳食後期以降 柿のミルク煮きな粉がけ
柿を牛乳で少し煮て、きな粉を書けるだけの簡単デザートです。
<材料>
柿 20g
きな粉 小さじ1/4
牛乳 50ml
<作り方>
1.柿を食べやすい大きさに切る
2.小鍋に牛乳を沸かし柿を煮る
3.器に盛って、きな粉をふりかける
離乳食完了期 柿の白和え
いつもの白和えのアクセントに柿を加えてみます。すりごまの風味も足されて美味しいですよ!
<材料>
木綿豆腐 30g
柿 15g
すりごま 少々
<作り方>
1.豆腐と5㎜角に刻んだ柿を3分湯がき湯切りする
2.豆腐をすり鉢でなめらかになるまですりつぶす
3.2に柿とすりごまを和える
離乳食完了期 柿プリン
甘さは柿の甘さのみのシンプルなプリンです。多めに作って大人も一緒にいただきましょう。
<材料>
卵 30g
熟した柿 30g
牛乳 60ml
<作り方>
1.卵を溶き、牛乳を混ぜ入れ、網でこします
2.1につぶした柿を混ぜます
3.耐熱容器に2を入れて、蒸し器に入れ弱火で10分蒸します
離乳食の柿に関する体験談
HugKum編集部では、0~2歳の子を持つママやパパを対象に離乳食での柿について、アンケート調査しました。まずは、赤ちゃんが柿を好んで食べてくれたか聞いてみました。
Q.離乳食でお子様は柿を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?
結果は、半数近くが『離乳食の柿はまだ』との回答でした。赤ちゃんがあまり好まない味なのか『まったく食べなかった』の回答も少なくありません。
柿を食べる赤ちゃんの様子や、与え方で工夫したこと、感想などの体験談も見ていきましょう。
★ママパパの体験談
注意したいのは柿の固さ。ツルツルと滑りやすく、固すぎると赤ちゃんも食べづらかったり、「硬いままあげてしまい、危うく喉に詰まらせるところだった」などのヒヤッとする回答も。柔らかすぎると食べなかったりと赤ちゃんによって好みがありそうです。甘みのある柿はヨーグルトやパンケーキなどに混ぜてあげると赤ちゃんも食べやすいかもしれませんね。
柿をそのまま食べるだけではなく、普段の離乳食メニューやおやつメニューに是非取り入れて見てくださいね!
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在14歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、21年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで3000人が受講。
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