こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。スーパーには一年中ありますが、11月~2月ごろが旬のえのき。これから寒い季節に美味しい鍋にも定番な食材です。シャキシャキした食感が美味しさを増すえのきですが、赤ちゃんにとっては食べにくく感じる食材のひとつでもあります。今回はそんなえのきを離乳食に使う時の注意点やレシピを紹介します。
えのきは離乳食に いつから使える?
えのきは、繊維が多く、裏ごしやすりつぶすことが難しいので、離乳食後期以降から使うようにしましょう。離乳食後期といれば食べ物の大きさの目安は5㎜~7㎜ですが、繊維が多く、噛み切ることが赤ちゃんはできず、食べにくく感じることもあります。えのきを使う時はまず、先のやわらかい部分のみじん切りからスタート。メニューのメイン食材として使うのではなく、ほんの少しの風味、彩りを添えるという使い方をします。赤ちゃんが食べにくそうにしている場合はとろみをつけると食べやすくなります。
アレルギーの心配は?
えのきは、アレルギー性が低い食材のひとつです。とはいえ、最初に与えるときは他の食材と同じように、1さじからスタートします。しっかり加熱してしんなりさせてから食べさせましょう
えのきの下処理方法
きのこ類は洗わなくても良い食材ですが、気になるようなら流水で洗いましょう。
下処理の手順
- 石づきを切り落としてほぐす
- 赤ちゃんが食べやすい大きさに切る
- メニューに加えて加熱する
えのきは、暑さに弱く傷みやすいので必ず冷蔵庫に保存します。
えのきのゆで時間
えのきをゆでるときは、まず鍋にたっぷりのお湯を沸かし沸騰してから入れます。ゆで時間は、大人の場合は1分前後ですが、離乳食に使う時は、3~5分程度湯がきます。
電子レンジでの方法
電子レンジで加熱するときは、耐熱のお皿にえのきを入れてラップをして、電子レンジで1分ほど加熱すると出来上がります。
冷凍保存の方法
えのきは、ゆでてからでも生のままでも冷凍ができます。赤ちゃんの月齢に合わせて切ったえのきを、小分け容器に1回分を分けて入れて冷凍庫に入れます。冷凍したえのきは、必ず加熱してから赤ちゃんに食べさせます。冷凍のえのきは1週間以内に食べきりましょう。
時期別えのきの離乳食レシピ
離乳食後期・ほうれん草とじゃがいもの味噌汁
<材料>
だし200ml
じゃがいも 20g
ほうれん草 5g
えのき 5g
味噌 微量
<作り方>
・ほうれん草 ざく切り 下茹で
・じゃがいも イチョウ切りする
・えのきはみじん切りにする
1.だしでじゃがいも⇒ほうれん草、えのきの順に煮る
2.味噌で風味づけをする
離乳食完了期・鶏とチンゲン菜のうどん
<材料>
かつお昆布だし300ml
うどん 90g
鶏ささみ 20g
にんじん 15g
玉ねぎ 15g
チンゲン菜 10g
えのき 5g
しょう油 微量
<作り方>
・にんじん 薄い千切り(長さは1cm)
・チンゲン菜、玉ねぎを1㎝に切る
・えのきは5㎜に切る
・うどん 1cmに切る
1.かつお昆布だしで鶏ささみを煮て火が通たら取り出し細かくほぐす。
2.にんじん→玉ねぎ、チンゲン菜、エノキ→鶏ささみの順に煮る
3.うどんを入れてしょう油で風味をつける
えのきなど旬のきのこ類を離乳食に使って、季節のメニューを楽しんでくださいね。
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
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