赤ちゃんとの移動時や、屋内でも長時間の抱っこは体への負担も大きく、赤ちゃんも一定の体勢を保てないと落ち着きませんよね。そんな赤ちゃんの抱っこを安全に、快適にするためにも「抱っこ紐」は欠かせないアイテムです。だけど現在たくさんの種類が発売されていてどれを選べばいいか悩んでいる方も多いはず。抱っこ紐の種類や選び方、人気の抱っこ紐をママ・パパに調査しました!
目次
抱っこ紐はいつからいつまで?
種類も豊富な抱っこ紐。抱っこ紐を使う期間は、抱っこの仕方や抱っこ紐の種類によっても違いますが、早ければ新生児から使え、多くは首がすわる前後からひとり歩きを始める頃まで使う場合がほとんど。とにかく、歩けない時期の赤ちゃんとの外出には抱っこ紐は一心同体と言えますね。
抱っこ紐の種類と選び方
抱っこ紐には個性あふれるものがバリエーション豊かに揃います。どんなものを選べばいいのか分からなくなってしまう人も多いのでは。抱っこ紐の種類によってメリットがさまざまなので、それぞれの種類を確認しながら選んでみるのがオススメです。
抱っこ紐の種類
抱っこ紐の種類にはどんなものがあるのでしょう?大きくは、腰でベルトを留める腰ベルトタイプ、もしくはベルトを必要としない布製のスリングやラップに分けられます。腰ベルトタイプには、新生児期から使える横抱き抱っこタイプから、定番の縦抱っこ、前向き抱っこ、おんぶができるものなどさまざまなタイプが揃います。
横抱き抱っこタイプ
赤ちゃんを横に寝かせた体勢で抱っこできるタイプ。首の座らない4ヶ月未満の赤ちゃんにオススメ。横抱きだと赤ちゃんの顔をよく確認でき、また赤ちゃんの首や肩に負担がかからないメリットがあります。寝かしつけやすいのもポイント。
縦抱っこタイプ
赤ちゃんを胸の前で抱える形の抱っこ紐。一番メジャーなタイプで、基本的には首がすわってからの使用に。ただ、インサートやアタッチメントを使用するものを含めて、首を支える機能がある抱っこ紐であれば、首がすわらない時期からも安心しで使用できます。また、赤ちゃんの自然な開脚姿勢で包み込める良さも。赤ちゃんを常に見ていられるのでママ・パパも安心です。
前向き抱っこタイプ
腰が座る5〜7ヶ月頃になれば前向きに縦抱っこができます。ママ・パパと同じ目線で周囲を見渡すことができるので子どももワクワク、好奇心を刺激されいろいろなものに興味を示すはず。
おんぶタイプ
首が座る3〜4ヶ月になったらおんぶもOK。紐と背あてが一体化した抱っこひもでおんぶすれば、料理や掃除などの家事もラクにできるので便利。リュックのように背負えるしっかりした形のものや、赤ちゃんをあらかじめ座らせてからおぶえるものまで、さまざまな種類があります。
使用中に赤ちゃんの様子が見えないので、体に赤ちゃんがぴったり寄り添っているかなど、鏡に映したりして確認するようにしましょう。
スリング
布でできたスリングは、端にリングがついて布の幅や赤ちゃんとの密着感を調整できるリングスリングが便利。たすき状に縫製されたリングなしスリングは使う人の体格に合わせてサイズを選ぶのが重要。体格差がある場合、ママ・パパ兼用にするのはやめておいた方が無難。慣れれば、折り畳んでコンパクトにしまえるので、サッと抱っこしたい時などにはとっても便利。
スリングタイプは1枚布で作られたものがほとんどなので手軽に扱えます。横向きに抱っこできるので新生児から使えるのも大きなポイント。また、ガッチリした作りの抱っこ紐が体に当たって痛くなってしまう時に使えて便利だったという声も挙がりました。柄もさまざまなので、おしゃれに使えるという点でも人気でした。
ラップ
素材や柄も豊富なラップは使い方をマスターすれば心地よく赤ちゃんとスキンシップしているような密着感のある抱っこができます。赤ちゃんも、ママのお腹にいた時のような気持ちになれるよう。しっかりと伸縮性のある生地であれば、抱っこ中にずれたりすることもなく安心。
[参考:抱っこひも安全協議会]
ママ・パパに人気の抱っこ紐6選
アンケートにより出てきた人気の抱っこ紐や、オススメ抱っこ紐を一気にご紹介します!ぜひ抱っこ紐選びの参考にしてみてください。
エルゴベビー オムニ360 クールエア
大人気のエルゴベビーの最新モデルは、新生児から幼児まで(3.2kgから20kg)成長に合わせて形を変えることができ、前向き抱っこにも対応。生まれた時からこれひとつで大丈夫!という安心感のある抱っこ紐です。
クロス装着のできる肩ストラップと腰サポート付きウエストベルトでバランスよく赤ちゃんの体重を分散。長時間でも疲れにくいポイントです。ヘッド&ネックサポートのおかげで首がすわるまでもしっかりサポートしてくれます。日よけ・風よけ用のフード付きで赤ちゃんが寝てしまっている時でも安心。
「肩が凝らず、腰への負担も少ない」(40代・愛知県・子ども2人)
「エルゴは首がすわる前から使えたことと、ヒップシートにして2歳でもつかえること。ヒップシートは乗せ下ろしが簡単!」(30代・愛知県・子ども1人)
「簡単に装着できる」(30代・大阪府・子ども2人)
アップリカ だっこひも コアラ メッシュプラス
首がすわるまではホールディングパッドを使うことで、新生児~36ヶ月(体重15kg)まで使える抱っこ紐。使い方も簡単で、腰ベルトを締め抱っこ紐をかぶり、右側の肩ベルトをおろして赤ちゃんを横から入れ、外した肩ベルトを戻して両脇のベルトを締めれば完了。赤ちゃんを包み込むように抱っこできるシンプル設計です。
寝てしまった赤ちゃんをそっと下ろすのもラクチン。縦抱っこ、前向き抱っこ、おんぶ(サポートベルト使用)も可能。簡単に股幅調整ができる構造になっているので、赤ちゃんの自然なM字脚をサポートしてくれます。大きなメッシュの通気窓で、汗っかきの赤ちゃんも快適。肩パッドは高密度のクッション材になっていて、肩に優しくフィット。背面には腰パッドがあり、ママ・パパの体への優しさもバツグンです。
「安かったので」(30代・山梨県・子ども2人)
ナップナップ ベビーキャリー
身長148cm、ウエスト61cmと小柄な人から身長198cm、ウエスト125cmと大柄な人まで幅広く使える抱っこ紐。ママ・パパが安心して兼用できます。冬でもたくさん汗をかく赤ちゃんのために、通気性・速乾性に優れたメッシュ生地に。フロントのポケットを外せば全面メッシュになるので熱がこもらず、真夏の外出も快適。
おんぶをしたい時には、バックルで簡単に留められるおんぶホルダーと落下防止の安全ベルトでひとりでも簡単です。スマホやお財布、ティッシュなどの小物がいろいろ入れられるファスナータイプの大容量ポケット付きなのは便利ですよね。赤ちゃんの柔らかい股関節を守るため、幅を狭くし、理想のM字脚を、また、立体裁断で赤ちゃんの自然な丸みのある姿勢をキープしてくれる、優しさにあふれた抱っこ紐です。
「軽くておしゃれ、価格も安い!」(30代・岩手県・子ども1人)
ベビービョルン ベビーキャリア オリジナル スピリット
赤ちゃんの頭を包み込むようにサポートするヘッドサポート機能により、生後1週間の新生児から縦抱っこができるベビービョルンの抱っこ紐。赤ちゃんの背中と頭部をしっかりサポートし、手足を正しい位置に保ってくれるので安心。
ショルダーベルトと本体が分かれていて、3つのバックルを留めるだけなので装着も簡単。寝ている赤ちゃんも起こさずにそっと降ろすことができます。背中でクロスした幅広のベルトで肩への負担を分散してくれるのでラクに抱っこできます。
ベビーキャリア本体は、赤ちゃんの大きさに合わせて幅が調整できるので、新生児(3.5キロ以上)から11キロの子どもまで無理なく使えます。首がすわれば前向き抱っこができるので、子どもも興味を刺激されて楽しいお出かけに。
「新生児から使えるので便利」(30代・愛知県・子ども2人)
コンビ セオッテ ON-E
柔らかい素材で、軽量なコンビの抱っこ紐。抱っこした赤ちゃんの脇ぐりサポート機能と、お腹から股のホールドカバーで、ママ・パパが前かがみになってしまった時の落下を防止してくれる安心設計。頭カックンサポートで、寝てしまった赤ちゃんの首をしっかり支えてくれます。首がすわる時期からおんぶと抱っこで使える手軽な抱っこ紐です。
日本エイテックス サンクマニエル プレール
生まれてすぐから3歳まで、成長に合わせて使える多機能な抱っこひも。横抱っこ、縦抱っこ、前抱っこ、おんぶと赤ちゃんの成長に合わせて使い分けできます。横抱っこの時は付属のピローをセットすることで、赤ちゃんの頭をしっかり&優しくホールド。幅広のショルダーベルトはたっぷりパッドが入っているので、肩への負担が軽減。
ウエストベルトがないので腰への圧迫が無く、ショルダーベルトと本体がしっかり体に密着。肩紐にはブリッジベルトがついているので、ずり落ちも防ぎます。赤ちゃんが触れる内側の生地は汗を素早く吸い上げて乾かす吸水速乾性があるので、夏でもサラッと快適に過ごせます。軽量で持ち運びにも便利なので、セカンド抱っこひもとしてもおすすめです。
スリングタイプのおすすめ2選
赤ちゃんが丸みのある体勢で、ママ・パパの体に密着して包まれているとお腹にいた時のような安心感を感じられるというスリングも人気の抱っこ紐です。いろいろな柄の生地があるので、ファッション感覚で楽しめるのも、おしゃれが制限されがちなママたちの喜ばれるポイントですよね。
ケラッタ ベビースリング
ダブルストラップで長さ調整が可能なケラッタのスリングは、ママにもパパにもぴったりサイズに合わせられます。成長に合わせて、横抱っこ、縦抱っこ、前抱っこ、腰抱っこなど6パターンの抱っこの仕方が可能。布を広げればママがそのまま授乳させることもできます。
ふわっと柔らかい生地が赤ちゃんへの肌当たりがソフト。メインバックルは両手を使わないと外れない安心設計で、さらに万が一のためのセーフティバックルもあるので安心して抱っこできます。
コニー ぐっすり 抱っこひも
新生児から20kgまで長く使える抱っこ紐。新生児の時には横抱っこして、大きくなったら縦抱っこに、腕を出し始めたらヒップシートのように使うこともできるマルチウェイなスリングです。
国際股関節異形成協会から「健康な股関節の発達を助ける抱っこ紐」として公認されているので、赤ちゃんの成長を考えても安心。200gと超軽量・コンパクトで付属のエコポーチに入れて持ち運びできます。
コニー抱っこ紐は、肩全体を覆う構造で赤ちゃんの体重を分散させ、肩や腰への負担を軽減するデザインに。腰を覆うベルトやヒップシートがないので腰や骨盤への負担も少なく産後のママには嬉しいポイントですよね。
ストレッチ素材の生地は体にフィット、赤ちゃんをしっかりと優しく包み込みます。背中側はエアメッシュ生地なので通気性もバツグン。ファッションとしても楽しめるおしゃれな抱っこ紐です。
抱っこ紐と合わせて使いたい、お役立ちアイテム
抱っこ紐を使っていると気づく、数々のマイナートラブル。赤ちゃんのよだれや吐き戻し、防寒・暑さ対策など、抱っこ紐と合わせて使うと便利なアイテムもたくさんあるのでご紹介します。
よだれカバー
まだ小さな赤ちゃんはよだれの量も多く、また手に触れる抱っこ紐のベルトなどは舐めて確認したくなるもの。気づくとよだれでベタベタなんてことはとっても多い悩みですよね。
抱っこ紐を毎回洗濯するのは大変なので、もはやマストアイテムとも言えるのがよだれカバー。両肩ベルトに付けたり、赤ちゃんとママの胸元に挟めば、ミルクの吐き戻し対策にも。何枚か持っておけば、洗い替えができて衛生面でも安心ですです。
TWONE(トォネ) 抱っこ紐用よだれカバー
織目の密度が異なるガーゼが6層に重なっているので、通気性や吸水性に優れています。ふんわり空気を含み、汗やよだれの水分を素早く吸収·発散しサラサラに。洗うほどにふんわり感がアップし、肌馴染みが良くなっていくのも嬉しいポイント。洗濯後も乾きが早いので、洗濯物が多い時期に助かりますよね。
さっと付けて外せるスナップボタンで慌ただしい外出時にも付け外しが簡単。またリバーシブルタイプなので、汚れた場合は、裏返して使えます。赤ちゃんの肌に優しい、高品質の綿100%素材でふかふかした仕上がり。化学的な柔軟剤、顔料、蛍光染料などは使っていないので、赤ちゃんが舐めても安全です。
ケープ
冬の寒い日に悩みがちなのが、赤ちゃんとママ・パパの防寒対策。抱っこ紐をしていると、ママ・パパのコートの前が締められず、風が当たり寒い思いをすることに。抱っこ紐に取り付けるケープがあれば、赤ちゃんはもちろん、ママ・パパも合わせて温まるのでとっても便利。
5Star 抱っこ紐ケープ
高品質な天然綿で、ポカポカ暖かい空気を逃さず、優れた保温性を発揮。裏地は肌ざわりの良いボアになっているのでフカフカ。軽い素材なので荷物が多い冬でも快適です。ケープの表面は、撥水加工されていて、少しの水や汚れははじいてくれるので雨の日にも安心。U形のフットカバーと伸縮調整ゴムで、裾を絞れば赤ちゃんの足先をふんわりと包み込み、冷たい空気から赤ちゃんをしっかり守ってくれます。
クリップと固定ベルトで、抱っこひもやベビーカーにしっかり固定できてお手軽。フロントにはポケットがあり、赤ちゃんのおしりを支えれば、抱っこ紐の肩への負担を軽減。防寒対策にもなり一石二鳥!収納袋付きで、使わない時には畳んでコンパクトに持ち運べるので便利です。
保冷剤
年々、強まる夏の暑さ。体温調節機能がまだ未熟な赤ちゃんには危険なほど。特にママ・パパと密着する抱っこ紐は汗でベタベタなんてことにも。そんな時には、保冷剤が不可欠です。抱っこ紐に上手にセットできる専用の保冷剤が色々と出ているので、活用しない手はありません。親子で涼しく快適な外出時間を過ごせますよ。
ベビーホッパー保温保冷剤
抱っこ紐のエルゴベビーのために作られた小物ブランド、ベビーホッパー。ストラップ付きの保冷剤は、赤ちゃんの首元や背中などを冷やしたい時にぴったりで、夏の抱っこ紐やベビーカーの猛暑対策に便利です。
やさしい肌ざわりのパイル素材で、保冷保温対応のジェルなので暑い夏だけでなく、寒い冬の保温にも活躍。装着方法はストラップを肩ベルトに結ぶシンプルなタイプで、どんな抱っこ紐にも使えるのでひとつ持っておくと便利です。
抱っこ紐はライフスタイルに合わせて使い分けも
さまざまな抱っこ紐が勢ぞろいしましたが、使いやすそうなものは見つかりましたか?抱っこ紐はママ・パパのライフスタイルによって使いやすさも変わってくるもの。車移動がベースで短時間しか使わない場合、逆にたくさん歩く旅行時に使いたい、おしゃれに見せたいなどさまざまですよね。また、シーンにあった抱っこ紐を使っているかどうかで、赤ちゃんの快適さもだいぶ変わってきます。抱っこ紐の機能を最大限に活かせるものを選ぶのをぜひ探してくださいね。
文・構成/HugKum編集部