新生児に抱っこ紐を使ってもいい?
近年、乳児用に特化した抱っこ紐や、幼児期まで長く使える抱っこ紐、新生児にも使える抱っこ紐など、様々な商品が登場しています。なかでも、赤ちゃんの頭と首をしっかりサポートしてくれるものや、抱っこされている赤ちゃんの姿勢や脚が正しい位置で保てるものなど、細部までこだわった設計の多機能抱っこ紐が増えています。
しかし、外出することが少ない新生児期に抱っこ紐は必要なの?と疑問に感じるプレママ・プレパパさんも多いのではないでしょうか。そこで、HugKum読者の先輩ママパパに新生児期の抱っこ紐の必要性について伺ってみました。
まずは、実際に新生児期に抱っこ紐が必要と感じた人がどれくらいいるのか、みていきましょう。
Q.赤ちゃんが新生児の頃、抱っこ紐は必要でしたか?
今回のアンケート結果によると、子どもが新生児の頃「抱っこ紐が必要だった」と回答したのは半数より少し多めの55%。また、「抱っこ紐があると便利」と感じた人は28%となり、新生児期の抱っこ紐の必要性について肯定的な意見が多く集まりました。
一方、「抱っこ紐が必要なかった」との回答は約17%に。それぞれの回答を体験談とともに詳しくみていきましょう。
必要
抱っこ紐があると、抱っこをしていても両手が自由に使えるので便利だった、との意見が目立ちました。また新生児期はずっと抱っこしていたので、家の中でも抱っこ紐が必要だったとの声もありました。
あると便利
新生児の頃は外出することが少なくても、ずっと家で抱っこし続けている場合が多いよう。赤ちゃんの抱っこをサポートしてくれる抱っこ紐のおかげで、体への負担が軽減できたと感じたママパパもいるようですね。
必要ない
なかには、新生児期に抱っこ紐が全く必要なかったケースもあるようです。出産前に準備していても、実際に赤ちゃんのいる生活をしてみないとわからないこともたくさん。産後のライフスタイルによっても抱っこ紐の使用頻度はそれぞれ違うようですね。
新生児から使える抱っこ紐の選び方
次に、新生児から使える抱っこ紐の選び方のポイントを見ていきましょう。慣れない子育てに追われる産後は、気軽に買い物に出かけることも難しく、抱っこ紐の購入を検討している場合は、なるべく出産前にどれにするか決めておくと安心です。
対象月齢をチェック
抱っこ紐には、新生児から使えるものや、首がすわる4か月ごろからのもの、各成長段階に合わせて使えるものなど、個々が対象にしている月齢は異なります。抱っこ紐を安全に使うためには、対象月齢や体重に合っているものを選ぶ必要があります。必ずそれぞれの抱っこ紐に記載されている対象月齢と体重をチェックして、新生児から使えるとされているものを選びましょう。
どのような抱き方で使いたいか
抱っこ紐を使ってできる赤ちゃんの抱き方はいくつかあり、それぞれの抱っこ紐によって、できる抱き方が変わってきます。
赤ちゃんを横に寝かせた体勢で抱っこできる「横抱きタイプ」、赤ちゃんを胸の前で抱える定番の「縦抱き(対面抱き)タイプ」、赤ちゃんが進行方向を見えるように抱く「前向き抱きタイプ」、赤ちゃんを背中で担ぐ「おんぶタイプ」、斜め掛けのようにして赤ちゃんをハンモックで包み込むように抱く「スリングタイプ」、一枚の布で赤ちゃんをすっぽり包み込み、密着して抱っこができる「ラップタイプ」があります。
横抱きタイプやスリング、ラップタイプのものは新生児から使えるものが多くみられます。また、新生児から使える縦抱きタイプのものは、新生児用にサイズ調節や首をサポートする機能が備え付けられているものがよくみられます。
ベビー専門店などに行くと、赤ちゃんと同じくらいの重さの人形を使っていろいろな抱っこ紐を試着することができる場合があります。また、メーカーによってはレンタル試着サービスがあったりも。体へのフィット感や着け心地には個人差があるので、購入前に試着してみるのがおすすめです。
機能性
汗をかきやすい赤ちゃんのために抱っこ紐の一部がメッシュ素材になっているものや、フィット感を追求した素材を使っているもの、成長に合わせたサイズ調整や、日差しから守ってくれるヘッドカバーなど赤ちゃんが快適に過ごせるように設計されているものが多くでています。
また、ママパパの体への負担軽減となるように肩や腰のサポートがしっかりとしているものや軽量でコンパクトに持ち運びできるものなど抱っこ紐の特徴もさまざま。重視する機能を考えながらそれぞれのライフスタイルに合った抱っこ紐を選びましょう。
使用期間もチェック
決して安くない抱っこ紐でもあるので、数年後のことを考えながら選ぶのも重要なポイントです。抱っこ紐を成長に合わせて買い替えるのか、将来的に抱っこ紐を2個持ちして使い分けるのかなど、少し先のことも計画しながら選ぶようにしましょう。
とはいっても、実際に赤ちゃんのいる生活をしてみないとわからないこともたくさんあります。まずは新生児から長く使えて、3、4通りの抱き方ができる多機能なものを選び、必要となれば、2個目を検討するという家庭も少なくないようです。失敗しない抱っこ紐選びができるように、それぞれのポイントを覚えておきましょう。
新生児に抱っこ紐を使うときの注意点
便利な抱っこ紐でありますが、正しく使用しないと事故につながる危険性も。危険性を知っておくことで事故の防止につながります。抱っこ紐の使用時は、常に安全に使えるように十分注意しましょう。
抱っこ紐からの転落には十分注意
抱っこ紐から赤ちゃんがすり抜けて、頭部から落ちる事故が報告されています。靴を履こうとする時や、かがんで物を取ろうとするときなどに、頭が逆さまになって上の部分から落下したり、横からすり抜けて落ちてしまったりすることがあります。抱っこ紐を使用しながら、立ったり座ったりすることが多い作業や家事をする場合は、特に注意が必要です。
抱っこ紐のサイズ調整を正しく行い、バックルの開閉時も十分注意しながら安全に抱っこ紐を使用しましょう。
使用時間の目安
一般財団法人製品安全協会によると、赤ちゃんの体調の変化などが確認できるように、連続して抱っこ紐を使用する場合は、2時間以下にするように推奨されています。また、授乳後30分は使用しないように注意喚起されています。抱っこ紐の使用時は、赤ちゃんの様子を確認しながら使いましょう。
新生児から使える抱っこ紐4選
先輩ママパパおすすめの、新生児が使える抱っこ紐を教えてもらいました。乳児期に重宝する抱っこ紐を紹介します。
エルゴベビー EMBRACE
首がすわる前の赤ちゃんの首をしっかりサポートしてくれるヘッド&ネックサポートが付いた、1歳までの乳児用抱っこ紐。やわらかいストレッチ素材でできているため、赤ちゃんとママパパの身体にしっかりとフィットしてくれます。
対象月齢:0~12カ月
対象体重:3.2~11.3kg
抱き方:対面抱き、前向き抱き
サイズ:腰回り約135cmまで
ママパパの口コミ
CUSEBERRY ZERO
6児のパパがママパパの悩みを解決するために作った日本製の抱っこ紐。日本人の体型に合わせて作られており、着け心地にこだわった設計に。赤ちゃんの落下の危険を減らすために、360°ホールドするように作られています。
対象月齢:生後0か月~約12ヶ月
対象体重:3.2kg~11kg
抱き方:対面抱き
重さ:約500G
ママパパの口コミ
POGNAE ベビーラップ ステップワンエアー
ベビーラップとスリング、腰ベルトの抱っこ紐が一体化したボグネーのステップワン。UVカット機能のある通気性抜群のメッシュ素材で、夏場も赤ちゃんの肌を守りながら快適に過ごせます。ネットに入れて洗濯機で丸洗いが可能です。
対象月齢:生後10日~7ヶ月頃
対象体重:3.5~7.5㎏
抱き方:対面抱っこ、抱っこ
重さ:400g
ママパパの口コミ
ベビービョルン ベビーキャリア MINI
腰ベルトがなく、ショルダーベルトと本体が分かれているのが特徴的な抱っこ紐。ショルダーベルトと本体を繋げているバックルを外すだけで、赤ちゃんをそっと抱っこ紐から外して寝かせることができます。
対象月齢:新生児~12ヶ月
対象体重:体重3.2〜11kg(身長53〜100cm)
抱き方:対面抱き、前向き抱き
重さ:約500g
新生児から長く使える抱っこ紐9選
次に、新生児から3、4歳ぐらいまで長く使える、人気の抱っこ紐がこちら。先輩ママパパたちのレビューを参考にして、理想の抱っこ紐をみつけてみてください。
エルゴベビー OMNI Breeze
新生児期から成長に合わせた抱き方ができるように設計されているエルゴベビー OMNI Breeze。ヘッド&ネックサポートでしっかり頭部もサポートしてくれ、日よけ風よけ用のフードが内蔵されているのもポイントです。長時間使用していても疲れにくく、安定感があるとのママの声もありました。
対象月齢:新生児~
対象体重:3.2㎏~20㎏、身長51㎝~
抱き方:縦抱き、前向き抱き、腰抱き、おんぶ
重さ:1.17㎏
ママパパの口コミ
エルゴベビー ADAPT SoftFlex
人間工学に基づいて設計された肩ストラップと腰サポート付きウエストベルトで、長時間の抱っこも快適。9段階調節できるシートアジャスタータブとフロントストラップがあり、成長に合わせて体にフィットできるように調節が可能です。
対象月齢:新生児~4歳
対象体重:3.2㎏~20.4㎏、、身長50.8cm~
抱き方:対面抱き、腰抱き、おんぶ
重さ:910g
ママパパの口コミ
ベビービョルン ベビーキャリア HARMONY
通気性・伸縮性のいいフルメッシュタイプの抱っこひもで、赤ちゃんの体に心地よくフィット。洗濯しても早く乾くので万が一汚れてしまっても安心です。厚いパッドやベルトの長さなど日本人の体にあったサイズに作られています。
対象月齢:新生児~3歳
対象体重:3.2㎏~15㎏
抱き方:対面抱き、前向き抱っこ、おんぶ
重さ:1.28㎏
ママパパの口コミ
Aprica コアラウルトラメッシュ EX
新生児期から3歳まで使え、成長に合わせて4通りの抱き方ができる抱っこ紐。汗をかきやすい赤ちゃんが心地よく眠れるように、背中の部分はウルトラメッシュを採用しており、洗濯機で洗うことも可能。寝ている赤ちゃんの首を守るヘッドサポートが付属でついています。
対象月齢:新生児~3歳
対象体重:2.5㎏~15㎏
抱き方:横抱き、縦対面抱き、前向き抱き、おんぶ
重さ:本体705g
ママパパの口コミ
minimonkey スリング アンリミテッド
赤ちゃんを包み込むように抱っこするベビースリング。内部に滑り落ち防止のセイフティーストラップがついています。肩にあたる部分に大型クッションが内蔵されているのでママパパの体の負担軽減も考慮された設計になっています。
対象月齢:新生児~
対象体重:3.5kg~15㎏
抱き方:縦抱き
重さ:265g
ママパパの口コミ
サンクマニエルキューブ
ウエストベルトがないタイプで、新生児用の寝かせ抱きからおんぶまで5通りの抱き方ができる抱っこ紐。長年使えるほかの抱っこ紐に比べて、多様の抱き方ができるうえに、比較的値段が安いのもポイントです。
対象月齢:新生児~3歳
対象体重:~15㎏
抱き方:寝かせ抱き、しっかり抱き、対面抱き、前向き抱き、おんぶ
サイズ:縦65×横53cm
重さ:320g
ママパパの口コミ
Konny 抱っこ紐フレックス
伸縮性のあるコニー独自生地の「Elastech™」を使った抱っこ紐。赤ちゃんをやさしく包み込み、快適に密着できる素材が使われています。UVカット、抗菌抗ウィルス機能もあり、耐久性に優れているのが特徴的です。また、成長に合わせてフィットするよう設計されているので長く愛用できます。
対象月齢:新生児(生後2週目)~
対象体重:3~20㎏
抱き方:対面抱き
重さ:336g
ママパパの口コミ
スモルビ 軽量すやすや抱っこ紐
スマートフォンと同じくらい軽量の189gの抱っこ紐。赤ちゃんを抱っこした状態で簡単に腰ベルトのサイズ調節ができるので家族での共有もスムーズに。補助ベルトと収納ポーチが一体化しているので、さっとコンパクトにまとめて持ち運べます。
対象月齢・体重:新生児~20kg
抱き方:新生児抱き、対面抱き、前向き抱き
重さ:189g
ママパパの口コミ
BABY&Me: ヒップシートキャリアBELK
抱っこ紐とヒップシートが一緒に使えるヒップシートキャリア。授乳時のサポートからちょい抱きまで、抱っこ紐とヒップシートのパーツを組み合わせながら、成長に合わせた抱き方ができます。
対象月齢:新生児~
対象体重:6~20㎏
抱き方:対面抱き、ヒップシート抱き
失敗しない抱っこ紐選びを
さまざまな抱っこ紐がありますが、ライフスタイルに合わせて上手に使い分けるとより便利に! ベビーカーでのおでかけの時は、軽量でコンパクトなもの、抱っこ紐を多く使う日は、肩ひもや腰ベルトがしっかりとした体に負担がかからないものを使用する家庭もあるようです。多機能な抱っこ紐がたくさんあるので、赤ちゃんとのライフスタイルにぴったりの抱っこ紐をみつけてみてください。
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文・構成/HugKum編集部