2020年の小学校英語教育必修化に伴い、「なるべく小さいうちから英語に触れさせたい」と願うママたちも多いはず。そこで注目なのが、「RIZAP ENGLISH」を立ち上げたアチーブゴールが、山梨県の河口湖畔で行う英語合宿“アチーブイングリッシュキャンプ”。「日本にいながら英語漬けの生活がおくれる」と学生や社会人に人気の英語合宿が、親子でも参加できるように。いったいどんなことをするのでしょうか。どれぐらいの英語力がつくのでしょうか。
英語合宿・アチーブイングリッシュキャンプってどんなもの?
アチーブイングリッシュキャンプとは、フィリピンのセブ島やカナダのバンクーバーの留学事業を手掛けるアチーブゴールが2019年4月に山梨県の河口湖畔に開校した英語合宿プログラム。中高生向けの英検コースや社会人向けのビジネスコースのほか、子どもと親がいっしょに学ぶ親子留学コースもあります。
今回は、親子留学コースに、読者の紀子さん&将智(しょうち)くん(4歳)に体験留学してもらいました。
アチーブイングリッシュキャンプの3つのポイント
①国内だから気軽に行ける
子どもを連れての海外留学は親子ともに負担が大きく、食事、治安なども心配。でもここなら東京からバスで約2時間。負担や心配もなく、安心してステイできます。
➁英語漬けの生活が送れる
一歩施設に入ったら日本語は禁止。授業はもちろん、食事やおふろも英語オンリーなので、日本にいながら海外の語学学校にいる感覚で学べます。親子で話すときも英語で。
➂フィリピン人の先生のフレンドリーな指導
フィリピンでは英語が公用語として使われているため、フィリピン人の先生たちの発音はきれいなことで有名。くわえてフレンドリーな性格で、子どもたちの反応は◎。
英語をしゃべるのが楽しいと感じられる4才ぐらいからがおすすめ
「今回は1コマ30分、15分の休憩をはさんで3コマだけですが、本来は3泊4日の67,500円で20コマ程度のレッスンを受けることになります」
そう話すのは、留学事業部マネージャーの川端省吾さん。授業は子どもの英語レベルと年齢に応じて設定されるため、英語力や年齢の心配は不要。ただし子ども自身が英語をしゃべるのが楽しいと感じられる4才ぐらいからが向いているのでは、と話します。
今回は体験なので、1泊2日、3コマのみ。参加してくれた将智くんは、プリスクールで平日は毎日3、4時間の英語に触れています。ママは英検3級取得。今は家業をサポートしていますが、将来は英語を使って仕事をするのが夢なのだそう。
「ついていけるかどうか心配……。ちょっとドキドキです」。館内は英語オンリーと聞いて、不安そうに施設入りした紀子さんでしたが、“Hello!”と明るいフィリピン人の先生に迎えられて、思わず将智くんも笑顔で“Hello!”とこたえます。
英語の手遊び歌から体験レッスンスタート
フィリピン人のLourdes先生の指導のもと、授業はすべて親子いっしょ。今回は紀子さん&将智くん以外に、3人の子ども&ママも参加。さっそくママ同士が、それぞれの子どもの英語学習について会話が盛り上がります。
1コマ目は、音楽に合わせて体の部位を差しながら、ダンスする英語の手遊び歌“Head,Shoulders,Knees And Toes”がスタート。思わず、子どもだけでなく大人も体が動きます。
体があたたまり、リラックスしたところで自己紹介タイム。一人一人前に出て、自分の名前を発表します。
“My name is Shone”と、自分のEnglishネームをしっかりと発言した将智くん。英語で話すことに、抵抗がないのはさすが。
その後、映像やカードに合わせて発音の練習し、アルファベットカードが配られ、親子でかるた遊び。たとえば、先生が“Alligator”というカードを見せたら、“A”というカードを取った人が勝ち。歌で体を動かし、ゲームで頭をほぐしているうちに、あっという間に30分が経ちました。
15分の休憩をはさみ、2コマ目は英語でさまざまな勉強が楽しめるスタディブックに取り組みます。英語の文章に合わせてシールを貼ったり、お絵描きをしたり、それぞれが没頭しているうちに2コマ目が終了。
3コマ目も引き続き、スタディブックの続きを仕上げます。完成したら、描いた絵を見せながら全員の前で発表。英語で絵の説明をします。最後は再び、手遊びで“Good Bye Song”を歌って体験授業が終了しました。
合宿だから英語のシャワーが浴びられる
「一日じゅう、英語のシャワーを浴びることができるので、実際に使える英語を身に着けられるのが合宿スタイルのよさです。そして子ども同士で、英語をしゃべる機会があるのは大きな特徴ですね」
そう話すのはLourdes先生。最初に歌を持ってきて体を動かすのは、子どもにレッスンに集中してもらうため。グループワークやペアワークなど、他の子どもたちとの掛け合いやコミュニケーションを増やすことも心がけているそう。その他、こんなメリットが。
「家で英語を教える方法を学べるのも、この合宿のいいところ。子どもがどうやったら英語を楽しめるか、どんな歌やダンス、ゲームがあるのか、親御さんがそういったことを意識されると、家庭での英語教育がより実りのあるものになるでしょうね」
安心してステイできる環境が整っています
夕食はLourdes先生といっしょにカフェテリアで。子どもだけでなく、ママとも会話がはずみます。食後はフリータイム。大浴場で疲れをとり、卓球で盛り上がったら、夜はぐっすり……。翌日は卒業式に参加して解散となりました。
ほんの1泊2日の体験留学でしたが「すっかりリラックスして過ごせました」と紀子さん。
「海外に親子留学をしたいけれど、移動の負担や現地での生活を考えると、年齢的にまだ早いかなという気がしています。その点、ここならそういった負担がなく、海外と全く同じ英語環境で安心して滞在を楽しめます。
フィリピンの先生がフレンドリーなので、子どもも楽しめましたし、同じような環境の人が集まるのも刺激になります。これからは英語が必要になっていく一方だと思うので、またこういう合宿を利用しながら、自然に英語力を身に着けてほしいですね。私もちょっとしたフレーズやニュアンスがわかって勉強になりました」
周囲には釣りやキャンプ、ボート遊びができるスポットがいっぱい。滞在の合間に組みこめば、また楽しい思い出がひとつ増えそうです。
取材・構成/池田純子