出産前はいろいろな準備がありますが、楽しみな準備のひとつが、赤ちゃんの名前を考えることです。どんな名前にしようかと、命名の本を読んだり、漢字の画数を調べたり、悩む時間も楽しいですよね。
そこで今回は、赤ちゃんのママパパに、子どもの名前をつける決め手になった理由を、アンケートで聞いてみました。みんなはどのように命名をしているのでしょうか。一緒にチェックしていきましょう!
赤ちゃんの命名、決め手になった理由ランキング
今回の調査では、小学館の幼児誌『ベビーブック』2月号の読者1,000人にアンケートを実施。質問内容は「お子さんの名前について伺います。命名の決め手になった理由について、当てはまるものを3つまで選んでください」というものです。さっそく8位からランキング形式で発表します。
8位 祖父母が決めた
8位は、祖父母が命名したという理由でした。こちらの回答数は11名と多くはなかったものの、決め手の理由では8位となりました。おじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫の誕生は大きな楽しみ。名前にも思い入れがあることが伺えます。ちなみに、ママパパ世代が子どものときには、祖父母が命名するケースももっと多かったようで、現在は、以前より祖父母が命名する家庭は減ってきているようです。
7位 偉人・有名人を参考
偉人や有名人を参考にした、という回答が36名で7位でした。詳しく見てみると、「好きな歌手から」「憧れのスポーツ選手から」「偉大な作家から」というように、ママパパの好きな有名人や尊敬する偉人の名前を参考にする人も。あんなふうに大きく育ってほしい、活躍してほしい、という将来への希望も込めて参考にする人が多いようですね!
6位 兄弟の名前を考慮
すでに誕生している兄姉の名前を考慮して名前をつけた人が、84人で6位という結果でした。「兄弟の名前に同じ漢字を入れたかった」「花の名前で姉妹3人を揃えたかった」「双子だったので名前もお揃いに」など、兄弟姉妹の名前に何かしらの共通点を持たせようと考えるママパパも多いようです。
5位 親や祖父母の字を使う
5位は、親や祖父母の字を使う、という回答でした。「代々、1文字目は 康 の字なので、そのルールに則って」「大好きな祖母の名前を一字もらって」など、ママパパやおじいちゃん、おばあちゃんの名前の字を使ったという人が、1000人中123名いました。日本では法律上、親子が同じ名前になることは禁止されていますが、欧米では、親子の絆を重視して、全く同じ名前をつけて「Jr(ジュニア)」を入れ区別することもあります。
親や祖父母の名前を使うことは、家族の絆の表現のひとつといえるでしょう。
4位 人とかぶらない
157名の人が「人とかぶらない」という理由を選び、4位となりました。毎年名前ランキングが発表されますが、人気の名前は同学年や同世代の人とかぶってしまうことがあります。「惹かれた名前があったけど、先に産まれた友達の子がつけていたので断念した」「先に出産した姉が、幼稚園で同じ名前が4人もいたと聞いて、よくある名前はやめようと思った」など、身近な人ともかぶらないよう気をつけたという人が多かったです。
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3位 漢字の意味
3位は、漢字の意味が決め手になったという理由で、504人がこの理由を選んでいました。
日本では、戸籍上の名前に使える漢字は2999字に定められています。漢字にはそのひとつひとつに成り立ちの由来や意味があります。漢字の意味を決め手にする人が多いという今回のアンケート結果から、名前をつける際には、漢字の持つ意味をママパパがしっかりと調べてから命名していることがわかります。
2位 画数・姓名判断
2位は、画数・姓名判断という回答で、557人がこの理由を決め手に挙げてくれました。
姓名判断は、苗字と名前の総画数や、字画数をみて、運気が良いか悪いかを診断するものです。姓名判断は、いろいろな流派があるので、どの姓名判断を用いるかは自分で決める必要があります。「名前は決まったけど、漢字で迷っていたので、最終的にはネットの姓名判断の画数で決めた」という人や、「名前を決めてくれる専門の方に最後はみてもらった」というこだわり派も。
1位 響き
命名の決め手の理由、第1位は「響き」で、659人がこの理由で命名をしたと回答してくれました。
名前は書く以上に、口に出して呼ばれることが多いので、響きや音、リズムがとても大事になります。名前の響きひとつで、堅い印象になったり、逆にやわらかくなったりするので、名前の持つ印象を大きく左右する要素といえるでしょう。「呼びやすい名前にしたかったから」「音だけ決めて、漢字はあとから考えた」「2文字にしたかった」など、響きを重視して名前を決めたという声は本当に多く寄せられました。
番外編
8位〜1位以外でも、命名の決め手になった理由をご紹介します。「季節感、季語」「大好きなアニメから」「ハワイ語で良い意味を持っていたから」「顔を見て合うイメージの名前にした」「新婚旅行の思い出」「夏目漱石の詩から命名」「鉄の研究をしているので、大好きな鉄の名前にした」という具体的な理由も。
他にも「キラキラネームにならないように」「同じ名前の人がだいたい良い人で賢い」「その名前の人が昔好きだったから」という理由まで(笑)、本当にたくさんの決め手を挙げてくれました。
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子どもの名付けは決め手がひとつではない
いかがでしたか。アンケートは1000人のママパパに回答してもらいましたが、決め手になった理由は3つまで選択可としたところ、総回答数は2277票でした。この結果からも、ひとつの決め手だけで我が子の名前をつけた、というママパパは少ないことがわかります。響きや漢字を悩みに悩んで、さらに成長への願いや親兄弟のことも考えて…など、みんないろいろな想いを込めて、名前を決めていることがわかりました。
私たちひとりひとりの名前も、そんな風に想いを込めてつけられた名前かもしれません。
文・構成/HugKum編集部