(株)赤ちゃん本舗が「2019年赤ちゃん命名・お名前ランキング」を発表しました。今年は、元号改正に伴って、4月1日以降、男女ともに『令和』にちなんだお名前が急増しました。
男の子は4年連続「蓮」が1位、女の子は「陽葵」が初の首位!
*ランキングは、株式会社赤ちゃん本舗調べ。調査対象は、赤ちゃん本舗の会員情報のうち2019年1月1日~10月31日生まれの子どもの名前。調査人数は53,437人(男の子27,084人、女の子26,353人)。
*読みは一例です。女の子の3位の凛はつくりの下部分が示、20位の凜は禾です。
男の子は4年連続で「蓮」がトップ。赤ちゃん本舗のランキング実績がある2005年~2019年までの15回で「蓮」が1位に輝いたのはなんと7回にものぼります。初めて1位になったのは2010年。不動の人気の名前ですね! また10位までの名前で「みなと」「はると」など、「と」を止め字にした名前が半分を占め、響きを重視している傾向がうかがえます。
女の子は「陽葵」(ひまり)が初の1位! ひらがなの「ひまり」も昨年は32位でしたが、今年は19位にランクアップ。また昨年は、20位までの中にひらがなの名前は2つだけでしたが、今年は「さくら」「ひかり」「あかり」「ひまり」と4つのひらがなの名前がランクイン。ひらがな特有のやわらかさや優しい印象が人気のようです。「紬」「さくら」「楓」といった日本的な名前が人気を集めたのも今年の傾向と言えます。
令和にちなんで「令」が付く名前が男女ともに急増
令和元年にちなんで4月1日以降、男女ともに「令」が付く名前が急増! 男の子は「令」を使った名前は昨年8人(構成比0.019%)でしたが、今年は「令翔」「令」「令真」など39人(構成比0.14%)に増え、名前全体に占める割合は約7倍に。
女の子は昨年12人(構成比0.03%)でしたが、今年は「令菜」「令華」「美令」など41人(構成比0.15%)に増え、名前全体に占める割合が約5倍になりました。
また始まりを意味する「一」や「朔」を使った名前がすべてランクアップ! 令和元年生まれを意識して名付けをしたママやパパが多かったようです。
男の子は「郎」「朗」に注目が! 女の子は「花」「桜」「葉」がランクアップ
男の子は「太」「翔」「大」など上位にランクインした漢字は昨年と変化なし!「郎」は昨年11位から今年は9位に。「朗」は昨年27位から今年は17位にランクアップ。結婚などで話題を集めた小泉進次郎さんや、CMやドラマなどで人気の伊藤健太郎さんなどから「〇〇郎」という名前に親しみをもった方が増えたのかも知れません。
女の子は、昨年と比べて大きくランキングは変わらないものの「花」が昨年5位から今年は1位! 昨年は19位だった「桜」が今年は16位、昨年22位だった「葉」も今年18位になるなど、四季折々にまつわる漢字が人気傾向に。元号が変わる際、万葉集や和歌が注目されましたが、名付けでも「日本の伝統文化を意識したい」と思う方が増えたのではないでしょうか。
取材協力・監修/株式会社赤ちゃん本舗 構成/麻生珠恵