足の不自由なクラスの子に心ない言葉を放った息子。私の育て方が悪かったの?【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴46年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

小6の息子が足の不自由なクラスの子に心ない言葉を放って大ショック!私の育て方が悪かったのでしょうか

息子が友だち(1人)と足の不自由なクラスの女の子に「運動会の徒競走で1位になる自信は?」とからかいました。女の子がそのことを作文に書いて、担任の先生が知り、クラスで取り上げられて当人同士でも話し合ったそうです。

一緒にからかった男の子は、家で親に話したのに息子は私に何も言いません。女の子のお母さんから電話をいただいて、初めて知りました。女の子はショックを受けて、もう息子とは話したくないと言っているそうです。

息子は3、4年生のときにも、クラスの男の子に心のない言葉を言って、そのときは私が相手の子に謝る姿を見せ、事あるごとに「人の気持ちを考えて話すように!」と諭してきました。でも息子に伝わらなくて…。私の育て方がいけなかったのでしょうか?

今回の件も親子で話し合い、受け取ってもらえないかも知れないけれど、息子も私もお詫びの手紙を書いて、担任の先生から女の子に渡してもらうつもりなのですが…。どうしたらいいですか?(6年生の男の子のママ)

お母さんの責任ではありませんが、しっかり叱って! 冷静に話し合いもしましょう

息子さんがやったことは、怒鳴りつけて叱っていいことです。しかし息子さんがしたことは、あなたの責任ではありません。育て方が悪かった訳でもありません。そのとき、そのとき、あなたは一生懸命育ててきたはずです。これは息子さん本人の問題です。

だいたい弱い者いじめをする子は、心が弱いのです。息子さんも「自分を強く見せたい」「自分の存在感を示したい」などの心の弱さがあるのではないでしょうか。

また叱るときは遠慮なく叱っていいのですが、食事を抜いたり、暴力をふるったりするのはやめましょうね。もし素直にお母さんの言うことを聞く態度だったら、「あなたは大事な私の子ども。あなたが、もし同じようにいじめられたら、私は黙っていないよ。守るからね!」と真剣に伝えてください。

きっと息子さんの心に響くはずです。反抗的な態度をとったら、親子で冷静に話し合えるときに「なぜそんなことをしたのか?」理由を聞いて、子どもと向き合いましょう。弱者をからかったりしなければ自分を保てない訳、強者にならないと落ち着けない訳がどこかにあるでしょう。日常生活を点検してみることも必要だと思います。

相手の女の子に対しては、時間が心の傷を癒してくれると思うので、無理に連絡を取ったり、会ったりはしないほうがいいと思います。でも、あなたの気持ちが治まらないようでしたら、手紙がいいかもしれませんね。

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柴田愛子 しばた・あいこ

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて36年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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