もしもお子さんが、何かを作ってみたい! ハンドメイドに興味がでてきた! というのなら、ゆびあみに挑戦してみませんか? 道具不要な上に、糸さえあればすぐに編めて、未就学児から大人まで幅広い年齢でおうち時間を楽しめます。
編みものをしたいけど、小さな子がいる空間で編み針を使うのは危ないかも……と心配なママパパにもおすすめです。そんな手軽でかんたんなゆびあみについて、基本的な編み方やおすすめ本をご紹介していきます。
ゆびあみって?
ゆびあみは、指で糸を編んでいく編みものです。かぎ針や棒針などの道具を使わないため、いつでもどこでも気軽に編み物ができ、小さなお子さんでもかんたんに作品を作れるところが魅力です。
基本のくさり編みやリリアン編みをマスターすればアクセサリーやマフラーなどの小物をひと通り編めますし、編み方を組み合わせればもっとたくさんの小物を作れます。
ゆびあみに必要なもの
ゆびあみをするために必要なものを準備しましょう。とはいえ、準備するものは2つだけです。思い立ったらすぐ始められるのがゆびあみのいいところ。まずは家にある材料を使って挑戦してみるのもいいですね。
道具
ゆびあみに必要な道具は「自分の手」それだけです。指を使って編み方をマスターすれば好きなものを編むことができます。さらにかぎ針や棒針などの編み針を一緒に使用すれば、こだわった作品を作ることもできるでしょう。
材料
ゆびあみは主に毛糸を使うことが多いですが、ほかにもリボンや裂き布などを使うとまた違った雰囲気のすてきな作品が作れます。初心者は太めの毛糸がおすすめです。太い毛糸なら編み目が大きくなり編む回数も減るので、少ない工程で仕上がります。
毛糸にはコットンやウール、アクリル、モヘアなど種類が豊富にあるので好きな素材や色を選びましょう。手芸店や100円ショップでも購入できます。同じ作品でも素材によって印象が変わるので毛糸選びも楽しい時間です。
細い毛糸を使う場合は、2本どり以上にするとボリュームが出るので編みやすくなりますし、色の組み合わせによって印象を変えられるのも楽しいものです。
ゆびあみの基本の編み方
ゆびあみをするときには、覚えてきおきたい基本となる編み方があります。難しそうですが繰り返しの作業なので慣れてしまえばどんどん編むことができますよ。直線にしか編めないと思うかもしれませんが、アレンジすることでかわいい小物になりますし、編み方をいくつかを覚え、組み合わせることで作品を幅広く作ることができるのでまずはここからはじめてみましょう。
くさり編み
くさり編みは、一番かんたんな編み方でこま編みをするときの作り目にもなります。輪の中に毛糸を引き入れていくだけでロープ状になるので、丸めてラリエットにしたり数本をつなげてカチューシャにしたり、アイデア次第でかわいい小物ができあがります。
リリアン編み
リリアン編みは、手の指を使い交互に糸をかけながら編んでいく方法です。手の幅に仕上がるので細めのマフラーなどにおすすめですが、数本をみつあみにしたり、横につなぎ合わせて幅を広げたりすることでアレンジした作品を作れます。
こま編み
こま編みは、くさり編みで目を作り、そこから人差し指を使って糸を指にかけ輪の中に通し抜いていく編み方です。自分の好きなように長さも幅も調節できるので一番応用がきく編み方ではないでしょうか。かぎ針編みをしたことがある人にはおなじみの編み方ですね。
ゆびあみで小物をつくろう!おすすめの本7選
さっそくゆびあみをやってみましょう! とはいっても、何をどんな風に編めばいいのか迷いますよね。初心者向けの解説やちょっとおしゃれな小物作りの本までゆびあみに関する本がたくさん出版されています。その中からおすすめの本をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
【1】かんたん! かわいい! ひとりでできる! ゆびあみ – 日東書院本社
「かんたん! かわいい! ひとりでできる! ゆびあみ」は、年長さんや低学年の小さなお子さんでも編める、分かりやすい内容になっています。かわいい作品が多く紹介されていて、かんたんなマフラーやシュシュのほかにポシェットやひざかけまで作れて夢中になること間違いなしです。
【2】ゆびあみとかぎ針で編むエコたわし&クリーナー はじめてのあみものBOOK
子どもたちに人気の編み物を基礎から丁寧に写真で解説し、エコたわし&クリーナーをつくります。毛糸があればできるゆびあみ、かぎ針の基本がわかります。
【3】カンタン! ひとりであめちゃう こどものゆびあみ – ブティック社
「カンタン! ひとりであめちゃう こどものゆびあみ」は、ゆびあみの編み方だけでなく、用語の説明や糸の長さの測り方、むすび方なども写真付きでていねいに解説されています。くまのストラップなどかわいい作品が紹介されていて、作品数も多く、ほとんどがリリアン編みで編むことができるのできっと作りたい小物が見つかるはずです。
【4】考える力を育てる はじめてのゆびあみ – 日本ヴォーグ社
「考える力を育てる はじめてのゆびあみ」は、かんたんに編めるマフラーやアレンジ作品が多く紹介され、初めてでも挑戦しやすい内容です。メリヤス編みやガーター編みを含め5種類の編み方レッスンが解説されていて、編み方ごとに作れる作品も掲載されているためステップアップしていくことができます。
【5】いちばんやさしい ゆび編みの小もの – 日本ヴォーグ社
「いちばんやさしい ゆび編みの小もの」は、リリアン編み・メリヤス編み・ガーター編みの解説と3種類の編み方で作れる小物を掲載しています。大人が使えそうなおしゃれでちょっぴり難しい作品に挑戦したい人におすすめです。
【6】誰でもできる かんたんゆび編み (Let’s knit series) – 日本ヴォーグ社
「誰でもできる かんたんゆび編み」は、リリアン編みやこま編みはもちろん、アフガン編みやチェーンペトゥール編みなどいろいろな編み方でマフラーや帽子などのおしゃれ小物を中心に編むことができます。写真が多く分かりやすい内容で、ニットの貴公子と呼ばれる広瀬光治先生が監修しています。
【7】30分でできる! かわいいうで編み&ゆび編み – PHP研究所
「30分でできる!かわいいうで編み&ゆび編み」は、ゆびあみのほかに腕や筒を使った編み方も紹介しています。うで編みは大きな編み目のざっくりとしたゴージャスな作品を編むことができ、紙の筒に巻いて編んでいくつつ編みは、筒の大きさによって雰囲気の違う作品を作れます。ゆびあみ以外にも挑戦してみたい人におすすめの本です。
編みものを始めるきっかけになるかも!?
ゆびあみには、自分で作品を作る楽しさや喜び以外にも実はうれしい効果が期待できます。手を使って編むゆびあみは指先を使うことで脳を刺激し、同じ作業を繰り返すことで集中力を高めます。さらに、ひとつの小物を作り上げることで達成感を味わえ、小さな成功体験の積み重ねが自信につながっていくのです。ゆびあみで覚えたくさり編みやこま編みは、かぎ針編みでも使える編み方なのでかぎ針を使う他の編みものにも興味がわくかもしれません。ゆびあみがハンドメイドの楽しさを知るきっかけになるといいですね。
文・構成/HugKum編集部