赤ちゃんは行事がいっぱい!誕生から1歳までのお祝いイベントまとめ

赤ちゃんが生まれてから一年の間に行われる、さまざまな行事についてまとめました。それぞれのお祝い行事が何を意味し、どのようなことをするのかを解説しますので、事前準備の参考にしましょう。また、迷いがちな月齢の数え方についても紹介します。

赤ちゃんが生まれてからのお祝い行事

0~1歳の間には、一般的に次に紹介する三つのお祝い行事があります。正式に行うには準備に時間がかかるので、できるだけ早く内容の確認をしておきましょう。

生後7日目の夜 お七夜

「お七夜(おしちや)」とは、誕生した日を1日として数えて7日目の夜に行われる、一般的に生後初めてのお祝い行事です。

医療体制が十分でなかった昔は、生後7日目までに赤ちゃんが亡くなってしまうことも多く、無事7日目を迎えた赤ちゃんを確認する節目として広まりました。

お七夜では、赤ちゃんの健やかな成長を祈り、親しい人々を集めて赤ちゃんのお披露目をします。「名付け祝い」や「命名式」とも呼ばれ、半紙に赤ちゃんの名前を書くことがメインイベントです。

体験談

「家族で祝った」(20代・千葉県・子ども3人)

生後1カ月 お宮参り

「お宮参り」は生後1カ月ごろに行われます。男の子は生後30~31日、女の子は生後31~32日で行われることが多いようです。しかし、細かな日取りは地域によって異なるため、心配な場合は地元の人に確認しておきましょう。

お宮参りは、土地の神様である産土神(うぶすながみ)に赤ちゃんの誕生を報告し、無事に生まれたことを感謝し、健やかな成長をお祈りします。現在では、地元に限らず好きな神社へお参りに行くことも珍しくありません。

また、生後1カ月にこだわらず、生後100日までの赤ちゃんや母親の体調がよい日を選ぶことも多くなっています。

体験談

「夫と近くの神社へ行き祈祷してもらい、簡素ではあったけど思い出になっています」(20代・岡山県・子ども1人)
「両家の両親と一緒にお参りと会食をした。 主人の両親には初めてのお披露目で喜んでもらえ、自分達も子どもの誕生に改めて感動した。」(30代・大阪府・子ども1人)
「里帰り出産だったので、それが終わる頃に実家近くのお寺へ参り、夫の親戚方への挨拶の際に夫や義母がお宮参りをしたという氏神様へも参った。 多くの人がいても、神呼び太鼓が鳴っても、祝詞やお経が唱えられても、ぐぅぐぅ母や義母の腕の中で眠っていた我が子を思い出す。」(30代・福岡県・子ども2人)

生後100日 お食い初め

「お食い初め(おくいぞめ)」とは、生後100~120日に赤ちゃんに初めて食べ物を与える儀式です。ごちそうを用意して、「生涯食べ物に困りませんように」という願いを込めて行われます。

ごちそうは、尾頭付きの鯛・赤飯・お吸い物・煮物・香の物といったメニューが一般的です。生後3~4カ月の赤ちゃんはまだ固形物は食べられないため、食べさせるまねだけします。

最後に「丈夫な歯が生えるように」という願いを込めて「歯固め」の儀式をして終了です。歯固めの石に箸を当て、その箸を赤ちゃんの歯茎に当ててあげましょう。

体験談

「夫と子供と3人でお食い初めセットを購入して行った」(30代・東京都・子ども1人)
「家族4人でお家でお食い初めをした。 長女が食べさせていて感動した」(20代・大阪府・子ども2人)
「お宮参りとお食い初めを同日にしました。旦那さん側のご両親は遠方のため来られなかったので私の両親、旦那さんと共にお店で行いました。自分が3ヶ月の時も自分の両親がこんなことをしてくれていたんだと思うと同時にみんなで息子のお祝いができ、子どもが産まれてから初めての外食。とても楽しく、嬉しかったです」(30代・岡山県・子ども3人)

成長をお祝いするバースデー行事

続いて、バースデー行事について紹介します。昔ながらのお祝い行事とは異なり、どのような内容にするかはアイデア次第です。定番の祝い方を紹介するので、企画の参考にしてみましょう。

生後6カ月 ハーフバースデー

「ハーフバースデー」は、生後6カ月をお祝いするイベントです。イギリスやアメリカから伝わったもので、近年では日本でもお祝いする家庭が増えてきています。

赤ちゃんにおめかしをさせて写真を撮ることが多く、フォトスタジオでプロに依頼することも少なくありません。色とりどりの風船やガーランドで部屋をデコレーションして、家で撮影をするのも楽しいでしょう。

食事は、おかゆや色鮮やかな野菜で、動物やキャラクターの顔を作るなどして食卓を華やかにしてもよいでしょう。手形や足形を取って記録したり、記念のおもちゃをプレゼントしたりするのもよい思い出になります。

体験談

「自宅で家族3人でおこなった。壁飾りをつけて、手作りの王冠を被って写真撮影した。」(30代・長野県・子ども1人)
「写真を撮りに行った 場所見知り、人見知りで泣いていて泣いた写真が取れて思い出」(20代・大阪府・子ども2人)

生後1年目 初誕生日

生まれて初めての「誕生日」を迎えたら、約1.8kgのお米で作った「一升餅(いっしょうもち)」を背負わせるのは、昔ながらの有名なイベントです。

一升餅は「一生餅」とも表され、「一生食べ物に困らず健やかに過ごせますように」という願いが込められています。お餅の形をハートにしたり、名入れしたりすると写真映えするでしょう。

また、将来を占う「選び取り」もパーティーを盛り上げます。赤ちゃんの前に財布や電卓、文房具やボール、楽器などを置いて将来の職業を占います。

1歳になると離乳食完了期に入る赤ちゃんも多いので、無糖ヨーグルトとフルーツなどを使ったデコレーションケーキを用意してあげるのもおすすめです。

体験談

「スマッシュケーキをしたのだが慎重派の様で、丁寧にちょびちょび食べていたのが、大人っぽくてホッコリした」(30代・千葉県・子ども1人)
「夫と私の両親で、自宅で一升餅や選びとりカードなどをした。誕生日のごちそうを用意したり、部屋の飾りつけをしたりして、準備が大変だったけど、楽しかったし、みんなの笑顔が見られて嬉しかった。」(30代・大阪府・子ども1人)
「初めての子育てで、産まれてから一歳まではほんとに必死な毎日だったし、本当に母親になれたのか少し夢の中のような感覚だったが、一歳の誕生日を迎え母親になったんだと心の底から感じることができた。子どもも大きな病気もせず無事に一歳を迎えることができ感謝でいっぱいだった。」(30代・大阪府・子ども1人)

女の子と男の子、それぞれの初節句

ここからは、男の子と女の子それぞれの節句の一般的な決まり事について紹介します。当日は家に集まったり、外食に出掛けたり、家庭に合ったやり方でお祝いしてあげましょう。

3月3日 女の子の初節句

ひな祭りが行われる3月3日には、初の「桃の節句」を迎えます。しかし、早生まれの場合、ほかのイベントと重なったり赤ちゃんがごちそうを食べられなかったりするため、翌年にまわしても問題ありません。

桃の節句では「ひな人形」を飾るのが一般的です。「7段飾り」「5段飾り」「3段飾り」など豪華なタイプのほか、お内裏さまとおひなさまだけのコンパクトな「親王飾り」や「つるしびな」もあります。

お祝い膳は、「ちらしずし」や「ハマグリのお吸い物」などが定番ですが、近年では特にこだわらず、子どもが喜ぶものを用意する家庭が増えています。

お菓子も同様に、「ひし餅」や「ひなあられ」といった和菓子だけでなく、ひな祭りらしいピンク・白・黄緑といった華やかな色合いのデザートを用意してもよいでしょう。

体験談

「姉妹なので2人のお雛様を並べてお祝いしました。 夫がつくったちらし寿司がとても可愛く美味しかったです」(30代・東京都・子ども2人)
「夫と私の両親で、自宅で祝った。ごちそうを作って食べた。娘の袴ロンパース姿が可愛くて、みんな喜んでいた。」(30代・大阪府・子ども1人)
「実家で祖父母と共にお祝いした。 母がちらし寿司や茶碗蒸しを作ってくれ、父が雛祭りのケーキを買ってきてくれ、自分の時もこういう風だったなぁと感慨深い気持ちになった。」(30代・大阪府・子ども1人)

5月5日 男の子の初節句

男の子の初節句は5月5日の「端午の節句」です。早生まれの場合は、桃の節句と同じく翌年にまわす家庭も多いでしょう。

端午の節句は中国から伝わったもので、「男の子を厄から守る」邪気払いと、「力強く成長してほしい」という願いの二つの意味が込められています。

そのため、強さを象徴する武者や兜をモチーフとした「五月人形」や、出世するようにと願いを込めた「こいのぼり」を飾るのが一般的です。

定番のごちそうは、「かしわ餅」や「ちまき」です。お祝い膳には特に決まりはないので、みんなが喜ぶメニューでお祝いしてはいかがでしょうか。

体験談

「義両親が買ってくれた兜の前で家族で写真を撮った。」(30代・千葉県・子ども2人)
「ご馳走様を作って食べた。 子供に小さい鯉のぼりを持たせて写真を撮った。」(40代・北海道・子ども2人)
「家族で、家に飾った五月人形と一緒に写真を撮り、衣装やハチマキをしてお祝いした。」(30代・三重県・子ども3人)

お祝い行事の月齢の数え方

イベントには「生後何日ごろに行う」という決まりがありますが、お祝い行事では通常とは違う月齢の数え方をすることをご存じでしょうか。正しい月齢の数え方を確認しておきましょう。

お祝い行事では日本古来の数え方をする

生後何日かを数えるとき、現在では生まれた日を生後0日として考えるのが一般的です。もし1月1日に生まれたのなら、生後7日目は1月8日になります。

しかし、昔は生まれた日を1日目として数えていました。つまり、1月1日生まれの赤ちゃんは1月7日に生後7日目のお七夜を迎えるのです。

今でもお七夜・お宮参り・お食い初めといった古くからの伝統的なお祝い行事では、日本古来の数え方をするとされています。予防接種や健診などは、現在の数え方で日数を計算しましょう。

自動計算サイトや育児アプリが便利

生後1カ月まではよくても、月齢が上がってくると生後何日なのかすぐに分からなくなることがあります。その場合は、インターネットの「自動計算サイト」を利用すると便利です。

多くのサイトでは、生年月日を入力するだけで、何月何日にどのイベントを行えばよいのかがすぐに確認できます。一覧で確認できるものや、行事の内容まで細かく教えてくれるものもあるので重宝するでしょう。

また、月齢を数えてくれる「育児アプリ」を落としておくのもおすすめです。生後日数の確認だけではなく、毎日の成長を記録できるほか、予防接種スケジュールの管理などができるものもあります。

自分にとって使いやすいものを見つけてみるとよいでしょう。

やっぱりちゃんとやったほうがよい?

生後1年の間は、赤ちゃんのお世話で手一杯になることが多く、お祝い行事の準備が大きな負担になるかもしれません。では、最後にどのような心構えでいればよいのか見ておきましょう。

大変なことも多いが、よい思い出になる

どのお祝い行事も絶対にやらなければいけないものではないので、難しければ無理をする必要はありません。ただし、節句以外のイベントはどれも一生に一度だけのものです。

願いを込めたお祝い行事は、赤ちゃんが成長したあとにかけがえのない思い出になります。もちろん準備も当日も、無理は禁物です。できる範囲でお祝いしてあげるとよいでしょう。

家族みんなで楽しくお祝いしよう

生後100日までは「お七夜」「お宮参り」「お食い初め」という三つのお祝い行事があり、ほかにも「初節句」や「ハーフバースデー」「バースデー」など、赤ちゃんが生まれてからの1年間はイベントがめじろ押しです。それぞれのお祝いの意味や内容を確認し、早めに準備に取りかかると余裕を持って当日を迎えられます。

慣れない育児の合間を縫って行う準備は大変ですが、家族で協力してすてきな思い出を作りましょう。

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文・構成/HugKum編集部

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