お家での「お店やさんごっこ(おしごと体験)」を通して、働くことの楽しさと大変さを味わってみよう!【HugKumキッズマネー講座・第5回「働くこと」】

子どもにお金や社会のしくみを教え、「自立する力」を育むための講座を全国で実施している『キッズ・マネー・ステーション』。子供のときから、お金のセンスを身につけ、稼ぐ力を育むマネー教育の講座は、どれも具体的でわかりやすく、「おもしろい!」「受けてよかった!」というママパパや子どもたちの声がたくさん届いています。

そんな受けてみたいマネー教育No.1の『キッズ・マネー・ステーション』の授業をお伝えするのが【HugKumキッズマネー講座】。第5回のテーマは「おしごと体験」です。 

「お店やさんごっこ」でお金の概念を知る

こんにちは!キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナーの大岡美紀です。

小さいお子さんがいるご家庭では、お家で「お店やさんごっこ」を楽しんでいる方も多いと思います。値段どころか数字もよくわからない年齢であっても、お店やさんとお客さんとのやりとりは、子どもとの楽しい遊びのひと時ではないでしょうか。

 リアルお店やさんごっことは?

そんなお店やさんごっこを少しリアルにした、キッズ・マネー・ステーションの講座「はじめてのおしごと体験」について、今日はお届けしたいと思います。

このリアルなお店やさんごっこでは、すでに用意された商品を単に売り買いするだけではなく、商品作りや値段を決めることも体験します。

「どんな商品が売れるか」

「いくらにしたら買ってもらえるか」

これも子ども達が自分で考えます。その表情は真剣そのもの。一生懸命考えながら作業する姿を見ると親もうれしく感じます。

働くことに悲観的にならないために

2019年の総務省の調査によると、15歳~44歳の無職で通学も家事もしていない人数は95万人。同年齢層の人口に対する割合はおよそ2.3%にあたります。そのうち若年層(15歳~34歳)は56万人で、求職活動をしない理由や就業を希望しない理由としては、「病気やケガ」(約28%)・「学校以外で資格取得等の勉強をしている」(約12%)が多かったものの、「希望する仕事がありそうにない」(約6%)・「自信がない」(約6%)・「特に理由はない」(約16%)など、働くことに対して悲観的なものも多いです。(内閣府「平成27版子ども・若者白書」より。%は同資料より筆者算出)。

このような状況を考えると、「働いてお金をもらい生活していくこと」を子どものころから知っておく必要があります。

お金の起源を教え、大切さを伝える

お店やさんごっこの前に、子ども達には「お金って何?」ということを考える時間を設けます。

「お金とは何か」普段考えることは少ないと思いますが、子ども達に質問されたらあなたはどのように答えますか?「欲しいものを手に入れるための道具」ではありますが、その大切さも教えてあげたいですよね。

昔のお金から、お金の意味を考える

講座の中ではお金の起源について学び、お金とは何かを考えます。欲しいものを手に入れるために、大昔は欲しい物を誰かと交換していました(物々交換)が、相手と価値が合わないこともあり、次第に米や塩などと交換するようになりました(物品交換)。この米や塩が今でいうお金。みんなが生きるために必要で大切なものがお金の役割をしていました。

お金の大切さを言葉で伝えるのは難しいですが、お金の起源を知ることで大切さを感じとってくれるのです。

お金を手に入れるために働く

では、その大切なお金をどのように手に入れるのでしょうか?

その答えは「働く」です。おうちでの「働く」はお手伝いですが、講座ではお店やさんとして働き、お金を手に入れることの大変さも体験するのです。

準備ができたらお店やさん開店!

いくつかある職業の中から、自分がやってみたい職業を選び、商品の準備ができたらいよいよお店のオープン。さぁ、たくさん売れるでしょうか?お客さん役の保護者もワクワクします。

 商品が売れないときどうする?

頑張って色を塗り、自分で値段を決めた商品ですが、なかなか買ってもらえない子どももいます。保護者はつい助けてあげたくなりますが、子ども達が「どうしたらお客さんが来てくれるか」、「どうしたら売れるか」を自分で考えることが大切なのです。

しばらく見守っていると、どこからともなく「○○円に値下げしまーす」と商品を買ってもらうために考えた言葉が聞こえ始めます。他の子も真似をし、会場は一気に商店街のような賑わいに。子ども達の顔も次第に生き生きとした表情に変わっていきます。苦労した分、売り切った時の達成感は大きいですし、その体験を通じて、働くうえでの工夫や喜びを知っていくのです。

 頑張った結果を知るところまでやり切ろう

売上の確認

実際の商売は商品を売るだけではありません。お店やさんが終わった子ども達には売上確認もしてもらい、同時にどんな点を頑張ったかを振り返ります。お金がいくら増えたかがわかると、「やったー、こんなに増えたー!」と大喜び。自分が頑張ったことを実感できる嬉しい瞬間です。

 

保護者の笑顔で働く楽しさを知る

保護者の役割も重要です。自分の商品をお客さんである保護者達が嬉しそうに買ってくれることにより、子ども達は自分が働くことで人の役に立ち、「ありがとう」と言ってもらえること(=感謝されること)を知ります。保護者の笑顔で働く楽しさを伝えることができますね。

子どもの今だからこそ、おしごと体験をする意味がある

お金は貯めることも大切ですが、使うことによって世の中が潤います。働いて人の役に立つことでお金をもらい、今度は自分が「ありがとう」と言ってお金を使う。このように、お金は感謝の気持ちと一緒に世の中を巡っています。講座の中だけでなく、普段の生活の中でも働くことや、働いている人々のことを知る機会を持てるといいですね。

働くことは大変なこともありますが、頑張った達成感や楽しいこともたくさんあります。働いて手に入れたお金が、いずれ世の中のためになることを子どものうちに学び、たくましい大人へ成長してもらいたいです。

 

執筆者:大岡美紀

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー。大阪府在住。一児の母。子どもの金融教育を広めるためにキッズ・マネー・ステーション認定講師となり、放課後教室やPTA主催の講師なども務める。2019年からは執筆活動や大人向けの講師活動も開始し、子どもとママのためのFPとして活動中。

~キッズ・マネー・ステーションとは~

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2018年までに1100件以上の講座実績を持つ。

http://www.1kinsenkyouiku.com/

 

 

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