【2児のママが語る台湾の子育て】中国語と英語を学べる日本人学校。日本のアニメは、中国語の吹き替えで放映中

HugKumでは、海外の各都市で暮らす日本人ママによる子育ての現地レポートをお届けしています!

今回は、台湾のコロナ対策もレポートしてくれたsuzuさんです。産後〜幼稚園教育までをレポートしてくれた前編に続き、後編では、日本人学校の語学教育について詳しく教えてもらいました。

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 日本国籍、または台湾国籍以外の子どもが入れる日本人学校

夫の駐在に帯同し、2年前から台湾で暮らしています。小学3年生の長男は日本人学校に、年長の次男は現地の幼稚園に通っています。今回は、小学生たちの過ごし方について紹介したいと思います。

日本と同じランドセル登校、教科書も同じもの

台湾には、台北、台中、高雄の3都市に日本人学校があります。日本人学校に就学できるのは、日本国籍または台湾以外の国籍を有している子どもたち。他の国の日本人学校と少し違うところは、国際結婚の家庭が多く、ハーフの子どもの割合が大きいところです。

私立ではありますが、日本の文部科学省からの委嘱を受けて派遣された先生がほとんど(現地採用の先生もいらっしゃいます)で、授業内容も基本的には日本の公立小学校と同じものです。語学に関しては独自のカリキュラムもあり、週1回の中国語(日本語選択も可)と英会話の授業があります。

教科書は在外教育施設は共通のようで、息子の場合、国語は光村、算数は東書のものを使っています。

 給食はなく、毎日お弁当作り

日本人学校には、ママとしては悲しいことに給食がありません。なので毎日早起きをしてお弁当作りに勤しみます。外部の業者にお弁当を注文できるシステムもあるので、週に1回はそのシステムを使ったり、パンの日と決めているママも多いです。国や学校によってはファーストフードチェーンなどと契約しているところもあるそうです。

シンガポールの日本人学校に通う子どもを持つ友人に聞いたところ、お弁当を含む荷物が多いため、毎日大きめのリュックサックで登校しているとのこと。息子が通う小学校では、校則があるわけではありませんが、全員ランドセルで通っています。日本人学校によっても違いがあるのですね。

台湾の小学生のアフタースクール事情

長男は中国語を習っています

パパが駐在員の場合、帯同してるママには就労ビザがないので、台湾国内で働くことができません。そのため、筆者が住んでいる地域には日本人向けの学童がありません。就労の有無にかかわらず現地の学童にも入れるのですが、時間があるため入れている人はまわりにはいません。その代わり、みんないろいろな習い事をしています。

習い事の人気No.1は英会話

男女問わず人気なのはやはり英会話。台湾の有名な子どもむけ英会話教室は週2回、各2時間のレッスンがあります。先生に自宅に来てもらいマンツーマンで習っている子どもも多いです。1時間約2500円ほどで、日本に比べるとリーズナブルなのがありがたいところです。

日本人向けの塾に通う子、現地の公文に通う子も多数。ただ、公文に関しては台湾の国語は中国語なので、算数のみの受講が多いよう。日本語が話せる台湾人の先生がいるので日本人はみんなその先生にみてもらっています。

その他にも中国語、サッカー、野球、絵画、レゴ、バレエ、卓球、スイミングなど、現地の子どもたちと一緒にさまざまな習い事をしています。どれも日本に比べると値段が安いので通わせやすいです。

 治安は良くても外遊びには必ず親が同行

高層マンションに囲まれた広々とした公園

習い事がない日は友だちと集まってゲームをすることが多いです。治安のいい台湾ですが、学年問わず外遊びには親が付き添うのが、台湾の日本人社会での暗黙のルールになっています。5月でも35℃になる日も多く、なかなか親子とも腰が重くなってしまいます。ただ、ゲーム三昧いかがなものかと思い、週に1度は外遊びの日を作るようにしています。

ポケモンやドラえもんのTVアニメは中国語で放送中

台湾のアニメチャンネルでは、ポケモンやドラえもん、ちびまる子ちゃん、アンパンマンなどが中国語の吹き替えで放送されています。馴染みのあるキャラクターたちが中国語を流暢に話しているのが面白く、子どもたちもよく観ています。

インターネットテレビをつないでいるので、4分ほどのタイムラグはありますが、日本のテレビ番組も観ることができます。昔のように、NHKワールドしか日本のテレビが観られないということもなく、ネットやテレビから日本にいるのと同じように情報が入るのでとても快適です。

台湾に来た当初は、せっかく海外に来たのだから、中国語を!英語を!現地の友だちを!と前のめりになっていたところがありましたが、生活に慣れてくるにつれ、毎日楽しく過ごしてくれたらいいな、と思うようになりました。親子ともども「知らないうちに国際感覚が身についていたらありがたい」くらいに考えて日々の台湾生活を過ごしています。

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取材・文suzu

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