5歳くらいから、突如子どもの重大な関心事項となる歯。お友達も少しずつ歯が抜け始め、自分はいつ抜けるのだろうとソワソワ、ワクワクしていますよね。我が子(小2)も、グラグラした歯を触っては、「まだ抜けない」「ご飯を食べると痛い」と、ボヤいています。
子どもが歯への関心を持っているこの時期は、歯の大切さを伝える絶好のタイミング。そんな時期に、堅苦しくなく笑って学べる本をご紹介します。
鹿の歯科!?
歯がグラグラして気になっている僕に、突然声をかけてきたのは鹿の歯医者さん。皆からは、しか先生と呼ばれています。しか先生のところには、歯にトラブルを抱えた動物たちが次々とやって来ます。森の動物や海の動物。次はどんな動物が、どんなトラブルを抱えてくるのだろう? と、読みながらこちらまでワクワクしてしまいます。時には、こわーいあの動物まで・・・でも、しか先生は動じません。
この本を読むと、動物によって歯の特徴が違うことが分かります。歯の形が角みたいな動物や、使わないと歯が伸び続けてしまう動物。子どもと一緒に「へー!」と驚きながら楽しく学べます。そして、どの動物にも共通して言えるのが、生きるために歯はとても大切だということ。
言葉遊びも面白い
しかせんせいのセリフにはたくさんの「しか」が隠れています。「なおすしかない」「もしかして…」「しかたない!」など……。初めて読んだときには気づかなかった息子も、2回目以降からは「またしかしか言ってるよ!」と気が付いた様子。ストーリーを楽しんだあとは、こんなふうに「しか」探しで盛り上がりましょう!
人間の歯は一度しか生えかわらない。大切なことに気が付く
歯は、食べるためだけにあるのではありません。おしゃべりする時や、重いものを持つ時、うんちをふんばる時にも必要! この本は、大人も忘れていた大切なことを、コミカルなストーリーで教えてくれます。
歯が何度も生え変わる動物もいますが、人間の歯は一度しか生え変わりません。この本を読んで、これから生え変わる貴重な歯を大切にしたい、と思ってくれたら良いなと思います。寝る前に読めば、自然と歯磨きに行く気持ちにさせてくれますよ!
文・構成/寒河江尚子