「赤ちゃんの指しゃぶり」いつから? 指しゃぶりをする理由や卒業の目安とは

赤ちゃんの指しゃぶり。でも、なんで指しゃぶりをするのか知っている人は少ないのでは。また、いつまで続くものなのか、ずっと続く場合のやめさせ方や、やめさせる必要があるのかなどをまとめてみました。

赤ちゃんの指しゃぶりはいつから?

まずは赤ちゃんの指しゃぶりが始まる時期についてご紹介します。気づいたら始まっていたなんていう人も多いのでは。

指しゃぶりはいつからいつまで?

赤ちゃんの指しゃぶりは、生後2~3か月頃から始まります。なんでも口に入れたがる時期でもあり、自分の指を吸うようになる赤ちゃんが多くみられます。

その後、つかまり立ちを始めるのに手を使う必要が出てきたり、成長とともにいろいろなことに興味を持ち始め遊ぶようになることで指しゃぶりをする回数が減っていきます。お友達とも過ごす時間が増える3歳ごろから自然とやめる子どもが多いともいわれています。

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由

赤ちゃんが指しゃぶりをするには、いくつもの理由があります。それぞれの成長段階によって理由も変わってきますので、指しゃぶりを見ていると赤ちゃんの気持ちがわかってくるかも。

おっぱいを吸う練習のため

赤ちゃんがする指しゃぶりは、本能的なもの。母乳やミルクを飲むときの口の動きを指しゃぶりで反復しているんですね。これは多くの赤ちゃんがする行為で、実は胎児のうちのも指しゃぶりをしていて、これから始まる哺乳の練習をしていると言われています。

自分の指やモノの形を確かめるため

生後2〜3ヶ月の赤ちゃんは、指というものを認識しているのではありません。口の周りに触れたものに対して吸い付いているうちに、目の前で動いていた指をしゃぶっているのです。

目の前のものをなんでもしゃぶるのは、目と手の協調運動(目と手、足と手などの個別の動きを一緒に行うこと)の学習のためと考えられています。赤ちゃんは色々なモノをしゃぶることで、形や味、感触といったモノの性質を覚えていきます。

つまり、1歳頃までの赤ちゃんの指しゃぶりは、体の発達において必要な行為なのです。

退屈なときのひとり遊びや眠いとき

つかまり立ちを始めたり、1~2歳にもなれば積み木遊びやおもちゃの車などで遊ぶようになり、指しゃぶりの回数がぐっと減り、指しゃぶりは、暇を持て余していたり、眠かったりするときにするようになります。この頃の指しゃぶりは、緊張や不安を解消するため、ママのおっぱいや哺乳瓶の代わりの行為とも考えられているので、無理にやめさせる必要はありません。

指しゃぶりを卒業できない【ママパパ体験談】

HugKumでは、お子さんの指しゃぶりに悩んだ経験のあるママやパパに、アンケートで体験談を教えていただきました。お子さんの指しゃぶりが気になるタイミングや、お悩みをご紹介します。

「もうすぐ3歳になる息子が指しゃぶりをやめれず困っている。 眠くなるときやテレビを集中しているときに指しゃぶりをしてしまう。 注意しても、絆創膏を貼ったりしてみても効果はなくいつも同じ指のため伸びてしまった気がする。 今後やめさせたいがどのようにすればいいのかと悩んでいる。」(30代・埼玉県・子ども4人)
「4歳の娘がいまだに指しゃぶりをするときがあって、注意されても無意識にしゃぶっていて困っている」(30代・大阪府・子ども2人)
「眠かったり暇だと指しゃぶりしている、やめて欲しいので声掛けしたり他の遊びを促すけれどやめない」(30代・神奈川県・子ども2人)

指しゃぶりは何歳までにやめさせるべき?

見ていると微笑ましい指しゃぶりですが、ずっと続くといつ終わるのか、何歳までに終わらせるべきなのか不安になってしまうママ・パパも多いのでは。指しゃぶりはいつまでにやめさせるべきなんでしょう?

指しゃぶりは自然と減っていくもの

つかまり立ちを始めるようになると、指しゃぶりによって姿勢が安定しなくなるため、指しゃぶりの回数が自然に減る場合が多いよう。また、いろいろなことに興味を持ち始め、遊ぶようになることで指しゃぶりをする回数が減っていくとされています。お友達とも過ごす時間が増える3歳ごろから自然とやめる子供が多いともいわれています。また、言葉が出るようになったら、言葉で不安を取り除くことを覚えるので、自然に指しゃぶりを卒業できることも。指以外への興味が広がることが、指しゃぶり卒業のポイントのよう。

指しゃぶりを卒業できない原因は?

口は敏感な場所です。指しゃぶりをして口に刺激を与えることは、赤ちゃんにとって楽しく心地よいもの。そのため眠くなったり退屈になったときに、自然に指をしゃぶる様子がよくみられますよね。指しゃぶりは赤ちゃんにとっておっぱいを吸ったり離乳食を食べるために必要であるだけではなく、心地よい行為でもあるということを覚えておきましょう。

指しゃぶりを防止・やめさせるには

赤ちゃんが指しゃぶりをしそうになったら、おもちゃなどを使って他のもの・ことに意識をそらすことで、指しゃぶりをする時間を減らしてみてください。指のことを忘れられるようになると、自然と指しゃぶりが減っていくようですよ。

また、昼間に指しゃぶりをすることは減っても、寝るときに指しゃぶりをする赤ちゃんもいます。寝るときに指しゃぶりをするのは、安心できる方法だからです。指しゃぶりをしそうになったら、ママが優しく手を握ってあげたり、寝る前に絵本を読んであげるなど、安心して眠れる方法を見つけていくのが大切なようです。

指しゃぶりは優しく見守るのがベター

指しゃぶりには、赤ちゃんが成長するための役割も含まれていることがわかりましたね。また、ほとんどの赤ちゃんは無意識に指しゃぶりをしているもの。やめさせたいからと注意していると、逆に指しゃぶりがやめられなくなってしまうことも。やめさせたい時期になってきたら、他にも興味を示せるような遊びやお友達との遊びを増やし、意識を外に向けてあげるようにすれば、自然に卒業できるはず。今だけの可愛い仕草、優しく見守ってあげてくださいね。

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文・構成/HugKum編集部

 

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