アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する架空の兵器をプラモデル化したガンプラ。1979年の放送開始以来TVアニメシリーズだけでも20以上の作品数を誇り、今ではガンプラの種類も数えきれない程発売されています。
その中でも、ガンプラ15周年を記念して1995年に発売されたMG(マスターグレード)シリーズは、外見上の精巧さに加え内部のギミックも再現されており、縮尺は1/100と大きく迫力があります。この記事では、ガンプラ初心者から玄人まで楽しめるMGシリーズからおすすめを紹介します。
ガンプラのグレードと違い
ガンプラにはいくつかのグレードがあります。MGの他には、HS(ハイグレード)、RG(リアルグレード)、PG(パーフェクトグレード)が主なグレードとして販売されています。MGの楽しさを知るためには、HG・RG・PGの特徴を合わせて知っておきましょう。
HG
スケールは1/144が中心。4種類の中ではパーツ数が少なく組み立てやすいシリーズ。ガンプラのスタンダードモデル的な位置づけで、多くのモビルスーツがHGでガンプラ化されています。そのためコレクション性が高いシリーズと言えます。組み立ての難易度は低めで、初心者でも作りやすいタイプです。
RG
スケールは1/144。HGと同じサイズ感でありながら外装のディティールはより精巧で、出来上がりの完成度が高いシリーズです。パーツ数が多く、1つ1つのパーツも細かいので組み立ての難易度は高めです。内部フレーム構造で広い可動域を実現しながら、組み立てただけで見栄えのするガンプラが作れます。
PG
スケールは1/60。細部にまでこだわり抜いたガンプラの最上位モデルです。パーツ数は非常に多く、種類によっては1000を超える商品もあります。外装・内部構造のリアルさと可動性を追求しており、価格も組み立て難易度も高いモデルです。スケールはシリーズの中でも特に大きく、完成品は全長30cm以上になります。主役級のモビルスーツが中心で、種類は少ないです。
MGガンプラの特徴
HG・RG・PGと比較して、MGガンプラにはどのような特徴があるでしょうか。
精巧に再現された外装
RGと同程度の外装で、出来上がりの完成度も高いシリーズです。ガンプラ15周年記念企画として1995年に登場したMGは、究極のガンプラをコンセプトに作られ、限られたモビルスーツのみ販売されていました。1998年にPGグレードのガンプラが発売されて以降はPGが最高グレードとなり、MGシリーズでもさまざまなモビルスーツがラインナップされるようになりました。
内部構造も再現
内部のギミックも精巧に再現され、見応えも作り応えも高いシリーズです。内部フレーム構造で可動域も広く、さまざまなポージングが決まります。
迫力の1/100スケール
HGやRGシリーズと比べて大きく、完成品は迫力も十分です。RGシリーズと同等の精巧さでパーツも多いので作り応えがありますが、サイズが大きいため組み立てしやすいのが特徴です。そのため玄人はもちろん、ガンプラ初心者でも楽しめるシリーズです。
おすすめのMGガンプラ9選
迫力満点のMGガンプラからおすすめを紹介します。
MG 1/100 RX-78-2 ガンダムVer.3.0 – バンダイ
初代ガンダムも時代とともにデザインを新しくしています。2013年に発売されたMGガンプラのRX-78-2 ガンダムVer.3.0は、現代的なフォルムと細部まで精巧に作りこまれたデザインが人気です。
パーツは8色に色分けされており、組み立てただけでも完成度の高いガンプラが作れます。ムーバブルアーマーシステムを採用し可動域も広く、さまざまなポージングを決められます。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 MS-06S シャア専用ザク Ver.2.0 – バンダイ
機動戦士ガンダムの主人公、アムロレイのライバルであるシャア・アズナブルのモビルスーツです。ガンプラ同様に1/100スケールのシャア・アズナブルフィギュアとリフト車両が付属しているので、モビルスーツへの搭乗シーンも再現可能です。RX-78-2ガンダムとセットで用意すれば、より楽しくディスプレイできます。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム – バンダイ
機動戦士ガンダムUCに登場する人気モビルスーツ。平常時のユニコーンモードからデストロイモードに変形するアクションが特徴で、ガンプラでも変形が可能です。デストロイモードで発光するサイコフレームは、透明感のある素材で再現され、光を当てるとまるで発光しているかのようにかっこよく輝きます。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 シナンジュ – バンダイ
機動戦士ガンダムUCに登場するネオ・ジオン軍の残党フル・フロンタルの専用機。真紅の機体に金色の装飾が印象的な人気のガンプラです。劇中で登場する大きなバズーカも付属し、砲身は伸縮も可能です。ほかにも専用ライフルやシールド、ビーム・サーベル、ビーム・アックスなどの付属品も多いので、さまざまな武器を持たせて楽しめます。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 シナンジュ・スタイン(ナラティブVer.) – バンダイ
映画機動戦士ガンダムNTに登場するモビルスーツです。シナンジュの改修前の姿で、グレーのカラーリングが重量感を際立てています。シールドに装着できるグレネード・ランチャーに加え、合体できるハイビーム・ライフルとバズーカが同梱され、専用の握り手パーツが大きい武器をしっかり保持するので、ポージングも決まりやすいです。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 νガンダム Ver.Ka – バンダイ
機動戦士ガンダム逆襲のシャアに登場する人気のモビルスーツです。Ver.Kaはメカニックデザイナーのカトキハジメ氏がコンセプトデザインを担当したこだわりのガンプラで、100か所以上に及ぶ細やかなデカールがかっこよさを引き立てています。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 ガンダムバルバトス – バンダイ
機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズの主役機です。劇中設定の内部構造エイハブ・リアクターを細部まで再現しながら、関節部は広い可動域を実現しました。特に胸部にはMGガンプラとして初めて回転するギミックを搭載し、躍動感あふれるポージングが可能になりました。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 フリーダムガンダム Ver.2.0 – バンダイ
機動戦士ガンダムSEEDに登場する主役機です。特徴的なウイングは放射状に展開しビーム砲も稼働するので、劇中同様にフルバーストモードを再現できます。台座も付属しているので、思い通りの対空姿勢を取らせられます。
対象年齢は15歳以上。
MG 1/100 ガンダムキュリオス –
機動戦士ガンダムOOに登場するモビルスーツです。肘部に装着されたGNシールドは劇中同様に展開可能で、接続部も回転するのでさまざまなポージングを妨げません。飛行形態に変形できるのが一番の特徴で、ガンプラでも忠実に再現されています。
対象年齢は15歳以上。
MGガンプラを楽しもう!
迫力のあるサイズ感と作り応えで、初心者から上級者まで楽しめるMGガンプラ。種類も多く展開されているので好きなモビルスーツを選びやすく、ガンダムが好きなら誰でも楽しめます。パーツの数で組立ての難易度も変わるので、初めはパーツが少ないモデルから少しずつレベルアップしていきましょう。
世代を超えて愛されているガンダムシリーズは、親子で楽しめるおもちゃでもあります。アニメはもちろん、ガンプラで親子の時間を共有するのも楽しいですね。
文・構成/HugKum編集部