2025年スポーツの日(体育の日)はいつ? 名称変更の理由や過ごし方を解説

「体育の日」として親しまれていた祝日が、2020年から「スポーツの日」に変わりました。そこで当記事では、「体育の日」と「スポーツの日」とはどんな日なのか、また、それぞれの違いや祝日の由来、なぜ名称が変更になったのかをご紹介します。

「体育の日」は「スポーツの日」へ

毎年秋にあった「体育の日」は、小学校で運動会が開かれたり、地域のスポーツイベントが開催されたりするなど、長く人々に愛されてきた祝日です。

2020年から「スポーツの日」に

そんな体育の日が、2020年より「スポーツの日」という新しい名前に変更となりました。なぜ体育の日が2020年からスポーツの日に変更されたのか、そもそも体育の日やスポーツの日とはどんな祝日なのか、順に詳しく解説していきます。

2025年の「スポーツの日」はいつ?

2025年の「スポーツの日」は、10月13日(月)です。

そもそも「体育の日」とは?

体育の日は、50年以上続いている日本の祝日のひとつ。運動会や体育祭などのイベントや、学校や地域の行事が開催されることも多く、幼い頃から親しんでいた祝日のひとつではないでしょうか。そんな体育の日とは、そもそもどんな日なのかを解説します。

体育の日の由来

体育の日が制定された理由を紐解いてみると、1964年の東京オリンピックまで歴史をさかのぼることになります。日本は戦後の経済発展の最中にあり、この東京オリンピック開催に向けて、新幹線や高速道路の建設、ホテルや競技場の建設などが進みました。「オリンピック景気」と呼ばれる好景気に恵まれたことで、日本の経済発展は大きく後押しされたのです。

そして、当時の東京オリンピックの開会式が行われたのが、1964年10月10日。そこで、スポーツに親しみ、健康的な心身を培うことを目的に、東京オリンピック開会式の日付にちなんで体育の日が制定されることになったのです。

体育の日は毎年10月10日だった

体育の日は、1966年に国民の祝日に制定され、毎年10月10日と決められていました。その後、週末とあわせて3連休にするため、一部の祝日を月曜日に移動させる改正祝日法が成立します。これが、いわゆる「ハッピーマンデー法」と呼ばれる制度です。そして、このハッピーマンデー制度が導入されたことで、2000年から体育の日は毎年「10月の第2月曜日」と決められたのです。

体育の日は「晴れる・晴れやすい」と思われていたのはなぜ?

ところで、体育の日は「晴れる日が多い」とか「晴れやすい」と耳にしたことはありませんか? これは、人々の経験にもとづいて言われているのかもしれません。また、体育の日のはつらつとしたイメージから「青空が似合う」と思われている場合もあるでしょうが、実際に10月10日は晴れになる日が多いのだとか。

雨が降りやすい・晴れやすいといった、特定の気候になる確率が高い日があり、それを「特異日」と呼びます。10月上旬頃までは梅雨前線が停滞し雨になりやすいのですが、10月10日頃になると晴れになりやすいのだそう。

ちなみに、1964年の東京オリンピックの開会式でも、前日までは雨だったのが当日になると青空が広がったそうです。そのようなことから、10月10日は「特異日」として伝わっているようです。しかし、実際に過去のデータを見た場合、「体育の日は晴れやすい」という根拠はないとされています。

「スポーツの日」に変わった理由

ここからは、どうして「体育の日」が「スポーツの日」に変わったのか、その理由を見ていきましょう。

「スポーツの日」の意味

2020年から新しく生まれた祝日がスポーツの日です。これは、まったく新しい祝日ができたのではなく、もともとあった体育の日の名称を変えたもの。「国民の祝日に関する法律」では、スポーツの日の意義について「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」と定められています。

では、なぜスポーツの日という新しい名前になったのでしょうか?

「体育の日」と「スポーツの日」の違い

古くからある体育の日をスポーツの日と改めたきっかけは、2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックです。「体育」というと学校の授業のイメージを持つ場合もあるかもしれません。そのため、東京オリンピックの開催を機に、体育の代わりに世界的に広く使われている「スポーツ」という言葉を使い、スポーツの価値や有効性を見直し、スポーツの素晴らしさを各国の人々と共有するために、体育の日はスポーツの日という名前に変わったといわれています。

子どもと楽しむスポーツの日の過ごし方

スポーツの日は、体を動かす楽しさを親子で共有できる絶好のチャンス。運動が得意な子もそうでない子も、遊び感覚で参加できる工夫をすれば、自然と笑顔が広がります。ここでは、子どもと一緒に過ごすスポーツの日のおすすめの過ごし方を紹介します。

公園でミニ運動会を開催する

広い公園で、かけっこや借り物競走などの簡単な競技を取り入れた“ミニ運動会”を企画してみましょう。ルールはゆるく、勝ち負けよりも楽しむことが目的。家族や友達と一緒に盛り上がることで、運動へのポジティブな印象が育まれます。

室内で親子ストレッチをする

天気が悪い日でも、室内でできるストレッチやヨガなら安心。親子で一緒にポーズをとったり、呼吸を合わせたりすることで、心身のリラックスにもつながります。動画やアプリを活用すれば、初心者でも気軽に取り組めます。

スポーツ体験イベントに参加する

地域の体育館やスポーツ施設では、スポーツの日に合わせた体験イベントが開催されることも。バドミントンや卓球、ボルダリングなど、普段触れる機会の少ない種目に挑戦することで、子どもの興味の幅が広がります。事前に情報をチェックして、親子で参加してみましょう。

スポーツの日に開催される都内のイベント

2022年「スポーツの日」に開催される都内のイベント
2025年「スポーツの日」に開催される都内のイベント

東京都内では、スポーツの日の前後を含め、さまざまなイベントが開催されます。

スポーツフェスタ2025 in 国営昭和記念公園 / in 東京体育館

子どもから大人、障害者まで気軽に楽しめるスポーツ体験が盛りだくさん。手話ダンスやデフサッカー体験など、2025年11月に開催を控えたデフリンピック関連プログラムも実施します。

開催日時・場所

10月4日(土)10:00~17:00 国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン ゆめひろば

10月13日(月祝)10:00~17:00 東京体育館 陸上競技場、スタジオ、屋外広場

URL

https://www.tef.or.jp/news/2025-18.html

武道・スポーツフェスティバル2025

はじめての武道体験・柔道特別稽古のほか、スポーツチャンバラやパルクールなどのスポーツを体験できます。また、著名アスリートなどによるトークショーも開催。加えて、縁日などの楽しいプログラムも充実。

開催場所

東京武道館

開催日時

10月13日(月祝)9時から

URL

https://budo-sports-festival2025.com

スポーツの日に関するよくある質問

スポーツの日は、体を動かすことの楽しさや健康の大切さを再認識する祝日です。しかし「体育の日との違いは?」「なぜ名称が変わったの?」など、意外と知られていない疑問も多くあります。ここでは、よくある質問にわかりやすくお答えします。

Q. スポーツの日と体育の日の違いは何ですか?

「体育の日」は教育的な意味合いが強く、「スポーツの日」は運動を楽しむことや他者との交流を重視する祝日です。2020年から名称が変更されました。

Q. なぜスポーツの日に変わったのですか?

「体育」は学校教育の印象が強いため、より広く自発的な運動を表す「スポーツ」に改められました。東京オリンピックを機に、国際的な言葉に合わせる意図もあります。

Q. スポーツの日が10月10日でないのはなぜですか?

2000年から「ハッピーマンデー制度」により、祝日を月曜日に移動する方針が導入されました。これにより、スポーツの日は10月の第2月曜日に変更されました。

スポーツの日は運動に親しむ日

体育の日がスポーツの日になると、最初は呼び方に違和感を覚えるかもしれませんね。しかし、名前は変わっても、スポーツの日は、体を動かしたりスポーツを楽しんだりする日であることに変わりはないでしょう。スポーツの日は、家族と一緒に運動を楽しんではいかがでしょうか。

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文・構成/HugKum編集部

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