読売KODOMO新聞、本日500号へ!
小学生向けの新聞の中で購読者数No.1の人気を誇る「読売KODOMO新聞」。10月22日に節目となる500号が発刊されました。新聞離れが進んでいると言われている中、2020年上半期の平均部数は、約19万7800部で、なんと昨年より9,000部近く伸びているそうです。「読売KODOMO新聞」が人気No,1であり続ける理由や、反響の大きかった人気記事、また実際に新聞を作っている二人の編集長へのインタビューまで、「読売KODOMO新聞」の魅力をたっぷり取材しました。
購読者数No.1子ども新聞、人気の秘密は?
「新聞が届く木曜日が待ち遠しい」
「漫画も楽しみ!」
「幼すぎず、背伸び感もある。子どもが読める本物の情報がある」
「月550円とお手頃なのに、読み応えがあって満足」
今回、愛読する親子に読売KODOMO新聞のいいところを聞いてみると、たくさんの理由が挙げられました。その理由も一つではなく、魅力を感じる部分はさまざま。とくに多かった6つをご紹介します。
【1】週一回のペースがちょうどいい
全国紙の子ども新聞は読売の他、朝日、毎日と全部で3紙ありますが、読売KODOMO新聞は週刊で、毎週木曜日に届きます。学校や習い事、遊びにも忙しい子ども達にとって、新聞を読む時間を毎日確保するのは至難の技。「日刊の新聞は結局溜まってしまい読まなくなった…」という保護者の声もありました。
「週1回、木曜日に届く新聞をとても楽しみにしている」という声がとても多く、負担のないペースで読めることも大きな魅力のようです。
【2】時事ネタがわかりやすく読める
子ども向けに時事ネタをわかりやすく、しっかりと伝えてくれることに魅力を感じている保護者の声もとても多かったです。
世界的なテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、黒人差別への抗議のマスクを貫いて全米テニスで優勝をした記事です。
すべてのマスクを写真で紹介している見せ方は、子どもにも伝わりやすく、「こんなに犠牲になった人がいることが悲しい」「マスクの写真が心に残った」という小学生の感想も寄せられたそうです。人種差別を知り、世界の人がどういう声を上げているのか、子どもも考えるきっかけになる記事でした。
【3】もっと知りたい&やってみたいにつながる
読売KODOMO新聞の大きな特徴は、子ども向けコンテンツを多く作っている小学館と特別協力しているところです。見開きで見せる大きな特集面「なるほど!調査隊」は、小学館が編集していて、読者アンケートでも常に1位を争う人気企画。目のつけどころが面白くて、この特集を毎号楽しみにしている子がとても多いそうです。
■「傘ラジオただいま受信中〜!!」
2011年の「夏休み自由研究特集」では、 二人の子ども記者が傘ラジオ作りに挑戦。紙面では、写真とともに作り方を丁寧に解説しています。「身近な日用品の傘で、本当にラジオが視聴できるの?」と、子どもたちも興味津々。4つのラジオチャンネルを選局するダイヤルは洗濯バサミを使っていたり、手作りならではのアイディアも満載。実際にラジオ作りに挑戦してくれた読者も多く、たくさんの反響があったそうです!
★特集班のここだけの話
「なるほど!調査隊」では、工作や科学実験の企画も定期的に展開。このページを参考にして夏休みの自由研究をした子が、コンクールで表彰されたこともあります。子どもたちの調べ学習の視点や資料としても役立ててもらえることは、編集部も嬉しいです」(小学館・高品編集長)
【4】読解力アップ、ニュースも楽しく学べる
新聞を読むと読解力が飛躍的に上がるという調査はもう広く知られています。
文部科学省が実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)でも、新聞をよく読む児童ほど、国語・算数ともに正答率が高くなるという結果が示されました。
ただ、保護者が新聞に学力アップを期待しても、それだけで子どもが新聞を楽しく継続して読んでくれるとは限りません。
保護者の声を聞いてみると、
「読売KODOMO新聞は文字ばかりでないから飽きないし、ニュースも楽しく読める」
「コナンくんの時事ネタコーナーはわかりやすくて、親も一緒に読みます」
「算数や英語の学習コンテンツもイラスト付きでエンタメ感覚で楽しく取り組めている」
など、子どもが楽しく読めるという話がとても多く聞かれました。
■おしえて!コナン時事ワード
政治や世界情勢、社会問題や文化、スポーツまで、あらゆる分野の旬な時事ワードを短く解説してくれるコーナーも人気。点線で切り取ってノートに貼れば、マイ時事ワードノートができます。この時事ワードの記事を書籍化した『名探偵コナンKODOMO時事ワード』は中学受験生にも人気のシリーズで、最新刊は12月上旬に発売予定です!
名探偵コナン KODOMO時事ワード2020
読売KODOMO新聞で掲載している、「おしえて!コナン 時事ワード」を一冊にまとめた最新版。1ワードにつき数十秒で読めてしまう解説文が特徴。政治・社会・経済・世界・科学・文化・スポーツの7テーマからニュースの言葉を全200ワード厳選していて、現役の新聞記者とコナンたちが解説してくれます。
【5】学習まんが『ニュース探偵コナン』も大人気
「このコーナーを真っ先に読む!」という読者の声も多い連載の1つが、『名探偵コナン学習まんが ニュース探偵コナン』です。
気になるニュースが事件になって漫画で読めるとあって、子どもたちにも大人気。新聞の漫画連載は4コマが多いですが、この『ニュース探偵コナン』は紙面に4ページずつ漫画を掲載。毎回8ページ分、しっかり読めます。「事件を追うドキドキハラハラと、紙をめくるワクワクを体感してほしい」という高品編集長の提案で、見開きではなく新聞の表裏に印刷して、紙をめくる楽しみも味わえるようにしているそう。
名探偵コナン学習まんが「ニュース探偵コナン1」
【6】ファッションページがあるのは読売KODOMO新聞だけ
全国紙の小学生向け新聞の中でも、ファッションページが連載としてあるのは読売KODOMO新聞だけです。「流行がわかるファッションページが楽しみ。モデルの子もかわいい」と、とくに女の子に人気。この新聞を持って、パパがジュニア服売り場に娘さんの洋服を買いに来てくれたというかわいいエピソードもあったそうです。
他にも、四谷大塚監修の学習ページ「そうか!わかったぞ!」、イーオンキッズ監修の「What’s up? English」も楽しく読める学習コンテンツとして人気だそう。子どもが楽しめる企画が盛りだくさんですね!
教えて編集長!人気特集ページどうやって作っているの?
読売KODOMO新聞は、読売新聞と小学館がタッグを組んで作られています。新聞に雑誌作りの良い面を取り入れて作ることで、エンタメ性もある人気新聞へと成長したそうです。
今回は、読売新聞社東京本社の新庄秀規編集長と小学館の高品南編集長のお二人に、新聞づくりについてお話しをお聞きしました。
−500号、おめでとうございます! 新聞の顔となる「1面」や中ページの特集「なるほど!調査隊」を楽しみにしています。それぞれのテーマはどうやって決めていますか。
新庄編集長 読売KODOMO新聞は、読売新聞社の社会部の記者が作っています。1面は、時節をふまえたニュースを取り上げることも多いですが、記者が自由に企画を出してコンペ形式で決定しています。記者たちは、いかに興味を持って読んでもらえるか、切り口や見せ方を練ってきますので、そこが面白さにつながっていると思います。
高品編集長 小学館がとくに力を入れて作っている特集「なるほど!調査隊」は、毎号テーマを変えて、読者を驚かせるような内容とレイアウトの紙面になるように作っています。「ええっ!」「すごい!」なんて、思わず声が出てしまうような記事ほど、子どもたちの記憶に残ると思いますし、そういう記憶こそが知識になると思っているからです。記者たちは「君のかわりに体験してきたよ!」という気持ちで、驚きや感動を紙面で伝えられるように、毎号、真剣勝負で挑んでいます。
−500号の中で、一番思い出に残っている号はありますか。
新庄編集長 記者たちの間で「上野パンダ事件」と呼んでいる号です。2012年7月に上野動物園で赤ちゃんパンダが誕生し、日本中がお祝いムードでした。読売KODOMO新聞でも、1面で赤ちゃんパンダの成長を大きく取り上げました。ところが、印刷もすべて終えた発行前日に赤ちゃんパンダが亡くなってしまったのです。
我々の新聞は週刊なので、次号で訂正しても一週間遅れになる。正しい情報を伝えることが新聞の使命です。すぐに号外を出すことを決め、読者に同じ号と一緒にお届けして謝罪しました。
すると読者から、締め切りと戦っていることを理解したという内容のハガキが届きました。誠実に謝って号外を作ってよかったと思いましたね。子ども新聞では異例の号外でした。500号の中で号外を出したのは、赤ちゃんパンダ、令和へ改元、オリンピック中止の3度だけです。
高品編集長 「なるほど!調査隊」で印象深いのは、乗り物系の特集です。北海道では飛行船に乗り、種子島ではロケットの打ち上げを見て、しんかい6500やドクターイエローのような珍しい乗り物の中まで取材、撮影してきました。
なかでも一番思い出に残っているのが、青函トンネルの竜飛海底駅の特集です。北海道新幹線の開通工事に伴い、海底駅が閉鎖される直前の取材でした。現場でたまたま会った子どもに声をかけたら、「僕のおじいちゃんは青函トンネルを掘ったんだ」と、おじいさんを紹介されたんです。その方から聞いた掘削工事の苦労話や、おじいさんを誇らしく見る家族写真も紙面に入れることができました。どんな特集でも、現場へ行って見聞きできたことが、ネット検索では見つからない貴重な情報になると思っています。
−読者からは「わかりやすい!」「おもしろい!」と感想が聞かれます。読売KODOMO新聞づくりで心がけていることはなんですか
新庄編集長 大人向けの新聞は結論を先に伝えますが、我々は過程を伝えることを大切にしています。どういう過程でそうなったのか、子どもが納得する過程をしっかりと伝えます。
また読売KODOMO新聞は、写真や図やイラストで分かりやすく作るというイメージがあると思いますが、そこありきではないということ。それよりも「伝える」ことを第一に考えて、子ども達にも、文章をしっかり読んでもらえる記事作りをしています。
他にも、「〜など」という曖昧な表現は極力使わない、難しい言葉を説明しすぎない、という僕なりの細かいルールもあります。
高品編集長 子どもにとって秘密基地のような存在でありたいと思っています。大人向け新聞とは違う面白いことが載っていて、自分だけでこっそり読みたくなるような紙面を届けたいです。子ども新聞を読むと読解力がアップしたり、知識が増えたり、保護者目線でいいこともたくさんありますが、それよりも新聞を読むことで、子ども自身がワクワクしたり、誰かにその話をしたくなったり、記事から何か次の行動へ繋がってくれたらいいですね。
−読売KODOMO新聞、これから1000号へ向けてやってみたいことはありますか
新庄編集長 新聞らしい取り組みとして、子どもが何を考えているのか世論調査をしたり、子どもの意見やアイディアを聞く機会を作ったりしたいですね。子どもの発想はすごく面白いから! 文房具コンテストでアイディアを募集したときには、きゅうり鉛筆というのが来て、きゅうりに鉛筆を刺したものなんだけど、お腹空いたら食べられるって(笑)。記者たちも子どもたちのアイディアを楽しんでいました。
小学生向け新聞でも、大人向けの新聞でやれている特性をもっと取り入れてみたいというのもあります。読売KODOMO新聞をきっかけに、新聞に親しみを持ってくれた子どもたちが、将来的に新聞を読む大人になると思うからです。
高品編集長 創刊準備の頃から10年以上、この新聞作りに関わってきましたが、私は500号を節目に卒業。次のチームにバトンタッチとなります。これからも子どもたちをあっと驚かせる楽しい特集を届けてほしいと思います。
じつは500号を迎えるにあたり、「新聞はなぜ『号』で数えるんだろう?」という疑問を調べてみたんです。「号令」という言葉があるように、「号」には「声高に知らせる」という意味があります。周囲に次の知らせまで期待させ、1号も2号も3号も、それぞれが特別な存在であるものに付ける言葉だそうです。野球でヒットは「本」で数えても、ホームランには「号」を付けますし、戦隊ヒーローも「番」ではなく「号」を付けて呼ぶことが多いですよね。501号以降の読売KODOMO新聞も、子どもたちにとって特別な存在になってくれたらと思います。
読売KODOMO新聞で子どもの世界を広げよう
人気No,1の小学生向け新聞「読売KODOMO新聞」について、その魅力や編集長インタビューをお伝えしてきました。簡単にインターネットで情報を得られる時代となった今こそ、子どもには正しく取材して編集された本物の情報を知ってほしいですね。子どもの「なぜ?」「どうして?」を大いに刺激してくれる新聞は、子どもの世界を広げるきっかけになるはずです。ぜひお子さんと読売KODOMO新聞を手にとってみてはいかがですか。
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取材協力/読売KODOMO新聞
文・構成/HugKum編集部