赤ちゃんの白湯はいつから? 作り方や保存法、飲ませる温度や量はどれくらい?【助産師監修】

赤ちゃんがたくさんの汗をかく姿を見ていたら、母乳やミルクを与えるだけではなく、「白湯」を飲ませます。実際のところ、いつ頃から赤ちゃんに白湯を飲ませたらよいのでしょうか?

この記事では、助産師監修のもと、赤ちゃんの白湯はいつからいつまで飲ませるのか、白湯を飲ませる理由などを徹底的に解説。ほかにも、赤ちゃん用の白湯の作り方、飲ませるときの注意点やタイミングをご紹介します。

赤ちゃんの白湯はいつからいつまで?

赤ちゃんに白湯を与える時期は、なかなかわかりづらいもの。水分補給の面でも知っておきたい大事なポイントです。ここでは、赤ちゃんに白湯をいつからいつまで飲ませればよいのか、わかりやすく解説していきます。

生後6ヶ月以降から。離乳食が始まるまでは不要

一般的に赤ちゃんに白湯を飲ませ始める時期は、生後6ヶ月以降からがよいといわれています。または、離乳食が始まるまでは白湯は不要です。それまでは、母乳やミルクだけを与えるようにしてください。赤ちゃんが白湯を嫌がる場合、無理に飲ませる必要はありません。

1歳くらいまで

いつまでという特別な決まりはありません。離乳食が始まり、赤ちゃんの胃腸が発達してきたら、だいたい1歳前後を目安に水道水をそのまま与えても大丈夫になります。1歳頃までは、白湯を冷まして飲ませるようにしましょう。

赤ちゃんに白湯を飲ませる理由

赤ちゃんに白湯を無理に飲ませる必要はありません。一般的には、母乳やミルクが足りているのなら白湯は不要といわれているからです。

では、生後6ヶ月以降に白湯を与えることには、一体どのような理由があるのでしょうか?

水分補給のため

白湯を飲ませる理由のひとつが水分補給です。赤ちゃんの体は、約80%が水分でできており、新陳代謝も活発なため、汗をかきやすい体質になっています。また、お風呂上りや暑い季節も頻繁に汗をかくことから、水分補給の目的で白湯を飲ませるのです。

母乳やミルク以外の味に慣れる

赤ちゃんには、生後5〜6ヶ月頃から、離乳食を与えるようになります。しかし、それまで母乳やミルクの味しか知らない赤ちゃんは、離乳食の味に驚き、食べてくれないこともあります。

そうならないためにも、昔はあらかじめ赤ちゃんを母乳やミルク以外の味に慣れさせておくために白湯を与えていました。しかし、現在では離乳食の前にミルクや母乳以外の味に慣れさせておく必要はないという考えから、白湯を与えなくなりました。

虫歯予防

歯が生え始めた赤ちゃんに白湯を飲ませれば、虫歯の予防にもなります。母乳やミルク、離乳食を与えた後に、適度な白湯を飲ませることにより、自然と乳歯や歯茎を洗うことができるからです。デリケートな赤ちゃんの口の中を清潔に保つことができます。

赤ちゃん用の白湯の作り方

白湯の作り方は、非常にシンプルなため、一度覚えれば、誰でも簡単に用意ができるようになります。ここからは、赤ちゃん用の白湯を作るために必要な道具をはじめ、使用する水の特徴や注意点、ポイントなどを見ていきましょう。

基本 水を沸騰させる

赤ちゃんに飲ませる白湯を作るときには、基本的にやかんや鍋を準備し、まず水を沸騰させます。

ミネラルウォーターはOK?

赤ちゃん用の白湯にミネラルウォーターを使用することは、避けたほうが無難です。マグネシウムやカルシウムといったミネラル成分を多く含んだ硬水は、赤ちゃんの胃腸に負担をかける可能性があるからです。ミネラルウォーターを使う場合は、軟水を選ぶようにしてください。

ウォーターサーバーの水

赤ちゃん用の白湯を作る水に最適なものが、ウォーターサーバーの水です。ウォーターサーバーに使われている水は、ミネラル成分が少ない軟水の天然水や、不純物をとり除いたRO水(純水)でできています。

ただし、ウォーターサーバーの水も安全のため、沸騰させてください。ウォーターサーバーからでてくるお湯は、平均80度~90度。沸騰させる時間も短縮できます。

水道水は充分沸騰させる

世界でもトップレベルの水質基準を誇る日本の水道水。しかも胃腸にやさしい軟水のため、赤ちゃんの体に適しており、基本的には飲ませても問題ありません。

ただ、水道水には、カルキやトリハロメタンなどの不純物が含まれています。体の小さな赤ちゃんは、わずかな不純物にも敏感に反応し、体調を崩す恐れがあるため、この不純物を取り除かなければなりません。

水道水を使って白湯を作るときは、やかんや鍋を火にかけ、十分に煮沸消毒しましょう。このとき、不純物を除去しやすくするために、やかんや鍋にフタを乗せないことがポイントです。じっくりと15分~30分ほど沸騰させてから、火を止めてください。

赤ちゃんに白湯を飲ませるときの注意点

赤ちゃんに白湯を飲ませるとき、知っておくべきいくつかのポイントがあります。ここでは、特に注意したい白湯の量や温度、保存方法を見ていきましょう。

 

飲ませる量

まず基本的には白湯よりも母乳やミルクを優先に飲ませます。基本的に、のどが渇いているときでもミルクか母乳を与えてください。

どうしても白湯を与えたい場合、最初の量は、スプーンひとさじを目安にしてください。白湯の味に慣れたら哺乳瓶で飲ませても大丈夫です。

飲ませる量は、ミルクや母乳の量が極端に減らないようにすることが大切です。白湯を与えると、その分ミルクや母乳の栄養を摂ることができません。白湯は水分補給になったとしても栄養補給にはならないと考えましょう。

温度

人肌の温かさが適温といわれています。火にかけたやかんや鍋が冷めるまで待つようにしましょう。

ここで、煮沸したお湯を早く冷ましたいからと、氷や水を入れたりしてはいけません。その氷や水に不純物が入っている可能性があるからです。

保存方法

調理器具や容器を清潔に保つようにしてください。水を沸かすために使うやかんや鍋などは、その都度、必ず事前に洗うようにします。白湯が必要になったときに、その都度作ったほうが赤ちゃんにとっても安心・安全です。

白湯を保存しておく場合、できるだけ早く使用するほうがよいとされています。保存の温度にもよりますが、時間がたったものは与えないようにしましょう。

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赤ちゃんに白湯をあげるタイミング

白湯を与えることは、汗をかきやすい赤ちゃんの水分補給に役立ちます。しかし、実際のところ、どのようなときに白湯を飲ませたらよいのでしょうか?

ここからは、赤ちゃんに白湯をあげるタイミング、その具体例を集めてみました。

ミルクをたくさん欲しがるとき

赤ちゃんがミルクをたくさん飲んでくれると安心するものです。しかし、ミルクを必要以上に与え続ければ、体重の増えすぎ、嘔吐など、健康面での問題を起こす原因になるかもしれません。そこで、適量以上のミルクを欲しがるときは、代わりに白湯を与えるようにするのもひとつの方法です。

お風呂や外出、おしっこのあと

お風呂上がりや外出時、新陳代謝が活発な赤ちゃんは、たくさんの汗をかきます。しっかりとミルクを飲んでいても「いつもより汗をかいているな」と感じたら、白湯を与えるタイミングです。また、おしっこの後も適度に白湯を飲ませ、失われた赤ちゃんの水分を補給しましょう。

便秘ぎみのとき

白湯を飲ませることにより、赤ちゃんの便秘改善につながるといわれています。便秘ぎみのときに白湯を与えれば、体内の便が水分を吸収しやすくなるため、スムーズに排出がおこなえるようになるでしょう。白湯を飲ませても効果が表れない場合は、病院での診察をおすすめします。

母乳やミルクが優先。白湯は無理に与えないこと

‌赤ちゃんに白湯を与えることで、いろいろなメリットが期待できます。しかし、絶対に白湯を飲ませないといけないわけではありません。赤ちゃんの発育には、それぞれ個人差があるため、他の赤ちゃんが白湯を飲んでいるからと、無理に飲ませる必要はないのです。

基本的に、離乳食を食べていない時期の赤ちゃんは、母乳やミルクで栄養補給や水分補給ができます。白湯よりも母乳やミルクを与えることを優先してください。そして、赤ちゃんの様子や体調を見ながら、白湯という新しい味を教えてあげるようにしましょう。

記事監修

Kawai
助産師・看護師・保育士
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

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文・構成/HugKum編集部

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