【黒川伊保子さん発】ママにも知ってほしい「娘のトリセツ」。娘を自分の理想に押し込めないで!

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ベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』に続き、子育て中のママ・パパに圧倒的支持を得ている『娘のトリセツ』の著者・黒川伊保子さん。人工知能研究者であり、脳科学コメンテイターの黒川さんに、男女脳の違いから、女の子育てにおいて大切なポイントを伺うシリーズの3回目です。

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ママにも知って欲しい「娘のトリセツ」

前2回はパパに知っておいてほしいポイントをお伝えしましたが、今回はママにも知っておいていただきたいお話をご紹介します。

この度アップされたYou Tube動画も併せて、ぜひご覧ください。

娘に伝えたい「大草原の小さな家」の母の名台詞

じつは、知る人ぞ知る“ドラマウォッチャー”の黒川さん。中でも、女の子がイキイキと活躍するストーリーが大好きなのだそう。なかでも1970年代のアメリカのドラマ「大草原の小さな家」には、今でも忘れられない、お母さんの名台詞があるといいます。

「主人公のローラには、美しくエレガントに成長した姉がいます。ある時、密かに思いを寄せていた少年が姉に見惚れているのを知ったローラは、姉のような女の子を目指します。胸に詰め物をして姉のドレスを着るローラに母親は、こう言うのです。“あなたが、あなたじゃない人のふりをしていたら、あなただけを愛する人は、どうやってあなたを見つけたらいいの?”」(黒川さん)

ローラの母親のように、誰かの真似をすること、誰かの理想を生きることは、人生の目標ではない、と娘に教えること。黒川さんいわく、「それは、女の子の親の真の役割だと思います」。

女の子に必要な「自我のリストラ」

けれど、「今の日本のお母さんは、娘を理想に押し込める傾向が強いように思います」と警鐘を鳴らします。成績もよく、お行儀もよく、親のいうことをよく聞く女の子に育ててしまうと、娘は「ママの自我」に飲み込まれてしまう、とも。

「4歳で一人前になる女の子の自我(第一回参照)は、やがてどんどん増大し、自分に起こった出来事が世界の一大事になっていきます。ママ自身、前髪をちょっと短く切り過ぎただけで、もう学校に行きたくない!と、世界が終わったような気持ちになったことがありませんか。親はこのやっかいな女の子の自我を、ほどよいところでリストラしてあげる。それが娘育てでは大切なポイントになってくるので、母親が娘を支配する関係性は、早めに修正していきましょう」(黒川さん)。

女友達と接するように「娘の気持ち」を尊重して

まだ幼くても、女友達と話すように、娘の気持ちを尊重すること。そしてお父さんが知っておくべき「娘の自我のリストラ」については、ぜひ本書をお読みいただき、参考にしてください。

 

文・構成/井尾淳子、小学館 出版局 生活編集部

記事監修

人工知能研究者

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)

1959年長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテイター、感性アナリスト、随筆家。(株)感性リサーチ代表取締役社長。奈良女子大学理学部物理学料卒業。コンピュータメーカーでAI(人工知能)開発に携わり、脳とことばの研究を始める。著書に『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(講談社)『娘のトリセツ』(小学館)『息子のトリセツ』(扶桑社)など多数。

 

著・編/黒川伊保子|小学館新書|税込902円

ベストセラー『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』に続く「家族のトリセツ」シリーズ第3弾! 娘を幸福にするかどうかは、実は父親の接し方次第。 娘の一生を守る父のコミュニケーション術をお教えします。父親はもちろん、誰かの娘である女性も必読の一冊。

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